🍙今日は長文です。前半は日記。後半は、ボクの職業病です🍙
クラッチに興味ある人は後半もお読みくださいm(__)m
(前半)
マーチさん戻ってまいりました\(^o^)/
鈴鹿でクラッチ滑って家へ帰る前にそのまま入院したけど、3日で退院w
最初は直さず車買い替えも思い浮かんだけど、クラッチ交換することに。当然、どうせやるならってなるのがクルマバカの性ですよね?w
てことで今回クラッチだけでいいものを、
○ニスモのLSD
○エクセディの強化クラッチキット
○ニスモのフライホイール
を導入(*´∀`*)
デフは鳴らしが必要なのでまだコーナーで踏んでませんが、デフ入ってないと出ない挙動は確認しましたので(・∀・)ニヤニヤしてましたww
クラッチはしっかり感がパネェ。
半クラでもグッと前に進むし、普通のフェーシング(クラッチディスクの摩擦材のことです)なので扱いやすい。
ていうか、やっと普通の車になった印象w
素の12Sのクラッチが軽すぎるんですよ😑
ペダル踏力は体感1.5倍くらいで、結構重くなった印象ですが、こないだ乗ったGRヤリスくらいの重さなので、多分これで普通の車くらいですホントに。
一日乗ればすぐ慣れる。
フライホイールはエンジンの吹け上がり、回転落ち共に良くなって3速→2速のヒール&トーがとてもやりやすくなったり、スムーズな変速ができるようになったりとなかなか好感触。
それに、3速が一番分かりやすかったけど、アクセル踏み直した時に前に出る感覚がノーマルのときよりアップ。
でも加速が良くなったかは体感できず(;´∀`)
軽くなりすぎてトルク感がなくなったとかも全く感じないし、ノーマルと同じように低回転でも普通に走れるのに吹け上がりは間違いなく上がってるのでコレはいいと思います。
クラッチ交換するならフライホイールもいっときましょう。
そこまで高くないし。
さて、からくりはうすさん。
デフは慣らしの時だけ使う専用オイルを入れてくれてるそうです。
慣らしが終わったらオイル内の鉄粉とか見て状態を判断したいとのことで、最初の交換だけはまたうちに来てほしいとのこと。
いや、さすがマーチの専門店。
知識が豊富。
それにガツガツした商売気もないし、かといってほったらかし感もない。
一見さんになりかねない僕にもいい塩梅の距離感で接してくれて、なんだか好感持てます。
他の車種も当然やってますし、これから作業はからくりはうすさんにお任せしようかな…
デフの効果を速くサーキットで試してみたいし、2/10に鈴鹿南の予定なので、来週中には鳴らしを終わらせて、ミッションオイルとエンジンオイル交換しにからくりはうすに再突撃します(・∀・)
(中盤)
ところで、今回からくりはうすさんで借りた代車がK12マーチの1500ccモデル。(このクルマすっげぇ快適wほしいw)
そのマーチにからくりはうすさんとこの車高調(スーパーハードⅢ)がついてました。
今のオーリンズを仕様変更するときにこの車高調に買い換えようか迷ったんですが、図らずして今回しっかり比較できました。
結論から言うと、うちのオーリンズ超良いッス(*´ω`*)
大きな入力はそれなりにいなすのに、ボディは安定してる。
いわゆるフラットライド。
バネレートはオーリンズもからくりはうすもほぼ一緒。
リヤはレバー比の関係で同じかは分かりません(普通マーチはリヤのスプリングがダンパーと別体ですが、からくりはうす車高調はコイルオーバーです。)が、フロントはからくりはうすもうちのオーリンズも8kg/mmです。
で、からくりはうすの車高調は入力の角が全て丸く、この点はオーリンズより優れてて、乗った瞬間は乗り心地の良さにビックリしました。
でも、多分街乗りに向けて減衰を弱くしてるからだと思うんですが、バネレートに対して減衰が弱すぎて、終始ヒョコヒョコしてるんですよね。
当たりはとても丸いから全然乗ってられるし、いつまでも揺れてるわけではないからそれなりに減衰は効いてるんだと思うんですが、それが弱くていつも車体がゆすられてます。
バイパスみたいな路面のキレイなところの小さなうねりでもヒョコッとします。
その点、うちのオーリンズさん。
サーキット仕様にしてもらってるので、減衰は全体に強めの設定ですが、最弱付近にしておけば普通に街乗りもできます。
段差での大きな入力でも、からくりはうす車高調と比べると少しだけ角はありますが、充分丸い部類です。
からくりはうす車高調が丸で、ドンッ!とくる衝撃が四角だとすると、オーリンズは角がかなり丸まった丸に近い四角って印象。
分かります?www
そして、オーリンズは走行中ボディが終始安定してしっかり足回りが動いてる印象。
揺れは一発で抑え込んでるのに、衝撃はほぼ角がない感じ。
図らずして、うちのオーリンズ改はとっても素晴らしいってことが分かりました。
結果として、軽量フライホイール、強化クラッチ、LSDが入って、マーチ専門店のにも負けない足が入ってるうちのマーチさん。
エンジン以外はかなりのスペックに仕上がってきました。
そこらの12SRには負けないよう頑張ります!(嘘です手加減してw)
(後半)
ここからは趣味の世界。
外したクラッチ、どんなになってるのかと見てみました。
コチラ
実は私、このクラッチメーカー(エクセディです。交換した強化もエクセディ製ですが、純正もエクセディ製です。)で品質管理、品質保証の部門で数年働いておりました。
ですので、こういう実際に使用されたクラッチはよく見てた、というか不具合を起こした市場回収品の調査を専門に行っておりました。
なので見た瞬間分かります。
これは不具合ありません。
むしろキレイなもんです。
テストしてみても絶対不具合出ません。
ただ、滑りには関係ありませんが、ミッションの歯打ち音(加速時にジャーっと鳴るアレです。)はしてたので、ディスクのねじり特性は多分NGです…
状態は、クラッチディスクのフェーシング(摩擦材のことです)の溝もまだ残ってるし、クラッチカバーのプレッシャープレートやフライホイールの全体的な変色具合から、少し高温にさらされた形跡はありますが、異常と言えるほどではありません。もっとひどいのは山程あります。
フェーシングのリベット穴周辺には少しヒートクラック(フェージングの有機材が熱による炭化の進行でヒビ割れます。)が見られますが異常と言えるほどではありません。
プレッシャープレート、フライホイールの摺動面にヒートスポット(局所的に高温にさらされて、一部鉄が溶けてしまった跡のことです。主に高温によるプレッシャープレートやフライホイールのひずみで、局所的に摩擦が集中することで発生します。)も無く、旋盤目もまだ残ってるくらいで、総じてとてもキレイです。
旋盤目に関しては、低回転しか使わないとクラッチの摩耗粉が飛び散らず、ディスク、フライホイール、プレッシャープレートの各摩擦面に残って、それが研磨材代わりになり、摩擦面がツルツルに鏡面化してしまうことがある(鏡面化すると摩擦が安定せずジャダーの原因になります。)んですが、そこはサーキットでブン回してるので摩耗粉もしっかり飛んで旋盤目がちゃんと残ってます。
走行70,000kmでこの状態は、お世辞抜きに運転手のクラッチ操作が上手だったことが伺えます。
あ、σ(゚∀゚ )オレなwww
滑ったからもっと摩耗してるか、サーキットで使ってたから熱害出てるかなと思ったのに全然普通。
それでも、滑ったってことは、サーキット走行での高温下でフェーシングの摩擦係数低下がきっかけにはなってるけど、そもそものカバーの圧着力がかなり低めってことが主要因で間違いないと思います。
カバーの押し付け荷重が小さいとペダル踏力も当然小さく済むから街乗りはかなり楽ですけど、スポーツ走行にはまじで向かないですねこのクラッチ。
そしてもう一つ。
今回の滑りの要因ではないと思いますが、クラッチディスクのスプラインハブ周りにグリスの飛散跡が見受けられるのが気になります。
今まで普通に走ってきてるので、今更悪影響もないでしょうが、この飛散量は多めだと思います。
スプライン部にグリス塗りすぎるとこうやって遠心力で外側に飛散して最悪摩擦面にグリスがついてしまい、新品でも滑ります。
なんでも適量が重要です。
ちなみに、クラッチ切ったときって、クラッチディスクがミッションのインプットシャフト上で動くんですが、グリスが少なすぎると、ミッションのインプットシャフトとクラッチディスクの滑りが悪くなって、切れ不良の原因にもなりますので、やっぱりなんでも適量が大切です。
ちなみにちなみに、乗用車のクラッチは写真のように皿ばねで押さえつけてるのが一般的で、皿ばねの特性上、コイルばねのように押し付け荷重が直線的に変化しません。
よって、新品時よりも少し摩耗が進んだほうが圧着力が上がり、それに伴って、ペダル踏力も重くなります。
摩耗が進み、最大の押し付け荷重に達したあとは、今度は摩耗と共に荷重は下がっていき、やがてエンジントルクよりもクラッチのトルク容量が下回り、滑りが発生します。
ちなみにちなみにちなみに、古い型の大型車のクラッチではコイルばねで押さえつけるタイプもあります。
ちなみにちなみにちなみにちなみに、大型車の一番でかいタイプは一人で持てないくらい重くてデカイです。
直径40cm以上(460mmとか430mmだったと思います)のクラッチディスクがツインでついてたりしますw
いわゆるツインプレートクラッチです。
純正でツインですよ(*´ω`*)
クラッチカバー、クラッチディスク、フライホイールで数十kgとかザラですw
じゃ( ゚∀゚ )/