インテーク吸気温度調査パート2です。
先に
こちらを見て頂くと以下の内容が分かり易いと思います。
今回は、インタークーラー出口に温度センサーを追加しました。
本当はタービン出口(インタークーラー入口の温度を確認したかったけどバンパーまで外しましたが、着けられずに諦めました。
天候は晴れで外気温は34℃(メーターパネル表示)で後半は30℃まで下がりました。
走行距離は自分のオリジナルダクト経由吸気で行きの60km、ノーマル吸気状態で帰り60kmの往復120kmを走行。
走路状態は、停車の多い街中1/3、峠越1/3、郊外の停車の少ない道路1/3で高速道はありません。
色々とやりましたが・・・・、話が長くなるので、先に結論を。
・フレッシュエアー入れて35℃の吸気にしても、純正吸気で50℃の吸気にしても純正エアクリーナーボックスが50℃以上に温度上げてしまうので効果無し。との結論にいたりました。
その後タービンでも加圧加熱されるのでいくらフレッシュエアーにより吸気温度を下げても(吸気効率化のメリットは別)帳消されて意味がないようです。
ただ、実際のエンジン吸気温度は(ブースト圧が高くなった場合どれほど吸気温度が上昇するかわかりませんが)60km/h前後で走行すると、吸気温度が60℃近くなっても純正インタークーラーが外気温+4℃以下の37℃くらいまで十分に冷やしてくれるので問題無しでした。もちろん走行している状態で街中での信号停止や渋滞では無理。吸気温度が下がれば冷えるのが早くなりそうですが、インタークーラーでの冷却がそれを上回るの速度で冷やしていました。
余談ですがここまで純正インタークーラーが優秀だと、社外品の高効率インタークーラーは相当に優秀でないと費用対効果に疑問・・。
要するに、純正状態で全く問題なし。スイスポの純正恐るべし!
スイスポ買ってすっげ~得した気分です!
やるとすれば・・・AP連続周回でオイル温度が100℃越になるのでオイルクーラーくらい着けると良いかも・・。ただ、スカハイで130℃以上なっても問題無かったので、100℃くらいならオイルクーラーも今のままで問題なしかな?
以下にその詳細を記載します。
空気温度の測定位置は、上から
1段目:純正吸気入口(吸い込み口)温度
2段目:エアフィルター前温度
3段目:エアフィルター後温度
4段目:インタークーラー出口温度
の4か所を測定。
上記画像はオリジナルダクト吸気で街中走行時(外気温度34℃)の温度状態。
1段目の温度は純正吸気取入れ口位置の温度で参考程度に。
オリジナルダクトの吸気口温度はほぼ外気温度計と同じ。
ここで前回との違いが3段目のエアフィルター後の吸気温度。
前回はフィルター前に対してフィルター後温度が5℃前後高いくらいだったのに今回は10℃前後高い。
原因はエアクリボックス上のスポンジエンジンカバー。
前回は外したままだったので、今回もすぐに取り外して走行を再開。
やはりエンジン上部のスポンジカバーを取り外すとエアフィルター前後の温度差が5℃前後になりました。
どうみてもスポンジカバーは熱逃がさないので熱対策には不利ですね。
防音の為に着けてると思いますが・・ロードノイズの方が大きくあまり効果なさげ。
信号停車を1~2分するとこんな感じに温度が上がります。
郊外になり速度も60km/h前後で気持ちよく走行できるようになるとこんな感じです。外気温は34℃。
市街地で停車を繰り返すと冷える間がなくなり温度が上がります。
気持ちよくクルーズできれば、4段目の温度も外気温+4℃以下にインタークーラーが冷やしてくれてます。(外気温度以下にはなりません)
帰り支度と同時に、インテークを純正に戻しました。
温度系はAVEになってしまっており4段目のインタークーラー出口温度が40.6℃になってますが、左の赤〇の温度は35℃としっかり冷やされています。
時間も17:30と夕方でしたが外気温度はまだ32℃でした。
最終確認としてオリジナルと純正の(同じ道を行き帰り)温度の平均を見ました。
結果は上記の通り。小細工無しの生DATAです。
これを見てわかる事は、
・1段目の純正吸気位置付近の温度が示すように、右側のオリジナルの方が停車や渋滞などで条件が厳しかったことを示します。
・2段目のエアクリ前の吸気温度の差は、オリジナルのほうが条件が厳しかったがしっかりフレッシュエアーを吸っていた事で低くなっています。
・3段目のエアクリ後のエアー温度ですが、ココがポイント!!
フレッシュエアーくらいで下げた吸気温度では、エアクリボックスで50℃以上に上げられてしまいます。両方ともに似た温度なので、吸気温度が30℃だろうが50℃だろうが、エアクリボックスを通過すると50℃以上に加熱されてしまいます。
エアクリBOX上のスポンジカバーを外すとエアクリ後の温度は下がります。
ですが、インタークーラーでしっかり温度下がりますので4℃くらい下がってもインタークーラーに恩恵を与えられず。
・4段目インタークーラー出口の温度ですが、オリジナルの方が温度高いです。
これは、先述の条件の違いですね。
ただ、どちらも走行中は37℃くらいまでは下がっており、インタークーラー能力の高さを表しています。
以上の事から
・フレッシュエアーによる吸気入口温度下げによる効果は無し。
エアフィルターボックスが吸気温度を上げてしまう。
・純正インタークーラーが優秀で吸気温度が50℃弱くらいであれば、外気温+4℃以下くらいまで走行すれば下がる。
インテーク側はラムエアー効果による吸気効率を求めてオリジナルダクトを今後も使います。
それにしてもスイスポはしっかり計算され作られてますわ!
スゴ過ぎ!スズキ恐るべし!