レモン「速い体はもう懲りたから遅い体に乗り換えたいんだよ…」
というわけで,遂にこのシリーズもひとまずの最終回です。
みほ「最終回なんだ…」
シャロン「前置き雑っ!」
レモン「前置き雑なのは伝統じゃないか」
今までのお話は2/20と2/28の記事をご参照あれ。
さて,ここまで遅い車を追っかけ続けてきた高丘レモン組。
候補に上がったクルマは様々。
・光岡ガリュー初代
・ダイハツ・ミゼットカーゴ後期型
・シトロエン2CV
・VWビートル
・トヨタクラシック
・VWヴァナゴン
・クラウンセダンS150
・AE111レビトレ
・サトリアネオ
この偏ったチョイスの中から1台を探すという状況。
ですが……この中で唯一,まともに紹介していなかった子がいるのです。
シャロン「ほほお」
で,その1台がまさかの勝利を収めたのです。
みほ「フェ!?」
シャロン「まさか出来レースじゃなかったんでしょうねえ?」
いや,決めたのは3月に入ってからです。キッカケはコレ。
オールドタイマー1993年10月号。
表紙はヨタハチ。巻頭特集ももちろんヨタハチです。この特集はとても優秀で高校時代よく読んだ記憶があります。そもそもヨタハチ自体,高丘が整備士になるキッカケを作ったクルマです。
ですが,流石にヨタハチを買う気力はおきません。総合的に見て国産旧車というのは主にパーツ面での融通がとても悪かったり,エンジン構造の仕様が下手すりゃ半年程度で変わっているのがザラ(スバル360は典型例)だったりと気安く手を出せる品物では絶対にないのです。
問題はヨタハチの次の次の特集。
出てくるのは医師の道を捨てとあるクルマに人生を注いでしまったショップ店主の記事。そのエンジンは極めて完結。ヨタハチと同じ空冷水平対向エンジン。だけどヨタハチの800cc2気筒に比べて大きくより頑丈な1200~1600cc4気筒。それがリヤに整備性と合理性を徹底追求した場所に置かれています。レストアしているとはいえ,美しい事この上ないエンジンルーム。
それを見た後にページをめくった瞬間,高丘に電流走る。
そこには其奴の主たる純正部品が価格込で載っていたのです。
思い出した。秩父のくまざわにコヤツのヘインズ(※平たく言えば整備マニュアル全部のせの本)を見かけたことがあったなあ…。
あんなクッソ高い本が秩父で売って実際に無くなってたんだから,パーツも整備も秩父の整備工場……いやアレ買うってことは家なりなんなりで作業しようとして買ったということなんだろうなあ。そう言えば「2CVよりもいいぞ」と言われたよなあ。そもそもつい最近まで作られていた子だし,タマも質も問題ない。
頑丈でパーツ含めてタマも豊富,価格もこなれている。整備性が抜群で資料もバッチリ。完成度が高く,冬季運用にも強くて居住性もOK。何ら欠点のないところはノーマル時代のレモンさんそっくり。何より遅くてもみんな怒らない。
うん,コヤツにするか。そうしよう。
というわけで…。
次期レモンさんの車種が決まりました。
フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)
これです。これを次期レモンさん兼高丘人生最後の愛車とします。
レモン「ちなみに色と年代は決めていません。1938年~2003年式まで存在するし,色も生産体制もそれぞれ世代があるので……」
もちろんD500のあれこれがある程度片が付いてから車体探しとなると思いますが,早ければ今年末に遅くとも来年11月までに乗り換えます。これで決定です。誰がなんと言おうと変更ありません。
これで隠していることはない!!
シャロン「いやいろいろあるでしょ」
みほ「質問がたくさんあるよ……」
Q1:今のレモンさんはどうなるの?
転属もとい売却となります。そしてその売却費用は全額タイプ1の費用となります。この売却費用次第で乗り換え時期が早くなったり遅くなったりします。売れる体制となるのは5月中旬以降となります。
希望価格は即決120~150万くらい,最低でも100万くらいで売りたいところ…。もちろん当日記ご覧の方で欲しい!!という方がいらっしゃったらお声がけを…。今年交換しようと思っていたベルト&プラグ代程度は高丘負担でOKですので…。
Q2:どんなビートル狙ってるの?
特に年代決めてません。クーラーすらついてなかったらそれでもいいやくらいに思ってます。ただできれば全塗装済みの個体がいいです。というのもビートル,構造的にフロアが錆びやすいという欠点がありまして,そこをどんな形でもいいから誰か面倒を見てくれた状態の個体が欲しいのです。
何せ整備性とパーツなら何ら困ることのない子です。中身はどうにでもなるので,どうにかするのが一番大変なボディにひとまず手の入った子だと安心できます。もちろんそうじゃなければそれはそれで楽しいのでいいかなと。色も別段こだわり無いです。それが黒でない限りwww
Q3:痛車化案はあるの?
実はあったりします。レモンさん痛車引退自体は正しい判断だったんですが,イベントを撮りに行くという時に確実な駐車場所(つまり展示)が確保できないというのが大変で大変で…。なので痛車化するならそれも良しと思っています。
とはいえ,クルマがクルマ。ラッピングはリヤハッチのガラスくらいしか貼れるところはないし,カッコも痛車に合うクルマではありません。もちろんそのための表現手段は知っているのでそれに頼ろうかと。
レモン「ピンストライプか」
そゆこと。
まあこれは乗ってから考えましょう。ただギリギリ間に合うのであれば,あんこう祭にエントリーしてみたいという野望はありますwピンストだと仕様変更永遠不可になりますが,大洗ならむしろ個人的には歓迎ものですし。
Q4:シエロさんは?
載せる方法はあると思うので考えてます。元々『物を積む』ためのオプション装備が山にように存在するクルマなので,努力次第かなと。どちらにしろシエロさんは乗り換え後も引き続き,あの姿のままで運用されます。
Q5:カメラの関連は?
計画そのままです。D500は既に全て発注して退路はガッツリ断っているし,ドールお迎え計画も……もうホント今すぐお迎えしたいんです!!ツイッター見るたびにああ~!とwとはいえこれから高丘のライフワークはカメラとビートルになることは間違いないでしょうし,後部座席の常連客が1人のドールとぱんにゃ(←もちろん車掌職続投です)になるっていうのも実に楽しい話じゃないですか…。
というわけで遂に今のレモンさんラストランが唐突ですが始まりました。今の高丘レモン組が見れるのは遅くとも来年11月までです。その分,悔いなくいろんなことしてそれをみっちりお届けできればと思っています。
なおビートルになっても当日記はもちろん続きます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。