
今日の天気予報が雨時々曇りということもあって、予定は美術館三昧。
2軒目は、住宅街の中にあるホキ美術館。
で、やっぱ気になるのは「ホキ」。
はて? ホキって何、と調べてみると創設者である保木氏から取ったものなんだとか。まあ、漢字より目を惹くのは確かだよね。
このホキ美術館、なんといっても珍しいのは写実画専門だということ。
写実画というと、ヲッサンが真っ先に頭に浮かぶのはスーパーリアリズム。筆を使うかエアブラシを使うかは別として、昔からよくもまあそっくりにかけるなあ… と感心してた。
特にコーコーセー時分は、学校帰りに書店に入り浸ってたこともあり、文庫本をあさると同時に、長岡秀星とか空山基の画集を見てたりとかしたな。
でもって、長岡秀星のメーテルは違うでしょ、と (笑
閑話休題。
展示は一本道で作品を見ていくスタイル、まず驚くのはその作品のデカさ。
何号なのかわからないが、どれもこれもデカい。これを描き込むのか… と思うと気が遠くなる。で次が、見る限り筆で描かれてるということ。ブラシならあるかという部分も全部微細な筆のタッチがある。これも作品がデカいから判るのであって、小品なら見えないだろうね。
ついでに、額縁もなにげに良くて、それを見ていくのも楽しい。
で、作品を見ていくに従って、写実とは、ってのを改めて考えさせられた。
そのまま写し取る、といえばそれまでだけど、なんとなくレンズを通した感がある。
低いコントラストは作風だと思うけど、背景やレース奥のボケ感、衣装や髪のヌケ具合なんかを見ると、F4.0ぐらいかなあ… とかいうふうに感じてしまう (^^;
現物を見て絵を描くとなると、実物脳内変換描画だから、すべてジャストピントになっちゃうんじゃないの? とヲッサンは考えてしまう。まあ、それじゃ絵として成立しないことはわかっちゃいるが。
そしてもうひとつ、ある意味モデルに酷なのが「手」。
写実だからマジでズバリ、顔などはメイクで調整が効くが、やはり手には年齢が出てしまう。静脈なんかもしっかり描かれてるので、そういうお歳か… とか変に気になってしまうなw
とまあ、本来の楽しみ方とはちょっと違うかもしれないが、写実を再認識するにはいい内容。最後に、図録を買うかパラパラと中を見たが、ああ、これは意味ないな、と。
だって、A4サイズ内印刷だと、単なる写真集になっちゃってるからね (^^;
Posted at 2025/08/21 20:18:35 | |
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