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2017年12月09日

全てはこの瞬間のために・・・

全てはこの瞬間のために・・・ 今からちょうど1年前の2016年の12月.この年の初めに日光で念願の41秒台を叩き出したものの,更に上のレベルを目指すべく試みた様々な変更がことごとく裏目に出て失敗.結果を出すどころから,むしろ後退している感があって焦りが出始めた時期でした.

あと2日後に迫った2016年シーズン最後の走行会に向けて,事前テストという名目でFD2乗りと日光サーキットへ.この日は天気が良く,気温も低く,絶好のタイムアタック日和という事で,再び41秒台を出せるんじゃないかと気合が入っていました.

・・・いや,気合が入り過ぎていました.



1500周以上も走ったホームコースで,痛恨のミス.
EF8に途方もないダメージを与えてしまい,信じられないミスで完全に自信を喪失.

クルマ的にもドライバー的にも「もう走る事は出来ないな・・・」と気持ちが傾いていたある日,とあるAP2の奮闘を目の当たりにし,そこから自問自答します.「これで本当に終わりで良いのか?」と.

出てきた答えは,勿論「NO!」

ここから1年後の冬に向けて,準備が始まりました.

1月
自身の余裕のなさがミスにつながったと分析し,タイヤのキャパシティを上げてクルマ側で余裕を作るべく履けるホイールを調査.合わせてシミュレータで自身の操作を見直し.

2月
EF8の修理状況を確認しつつ,引続きシミュレータで操作の見直しを継続.

3月
遂にEF8復活.即刻,茂原へ向かってヒトとクルマのリハビリを開始.そして,デフの問題が発覚.

4月
人為的ミスを減らすために操作系を改善.新たにダンパーとドライビングの問題点も見つかりますが,それよりもプロに大敗を喫した悔しさの方が大きく,今年の目標を「TC1000で41秒台(=先輩の0.5秒以内)」にする事を決意.
225/45R16のテスト結果から同サイズの採用を断念.その一方で,三河遠征によるメンタルトレーニングを開始.

5月
225/45R16の可能性がなくなったため,代わって205/50R15の可能性を探るも不発.しかし,205/50R15のテスト結果からレブリミット引上げの有効性を見出す.その一方で,ドライビングの面では荷重の掛け過ぎを懸念.

6月
4~5月の結果から「デフ」「タイヤ」「ダンパー」の3つを変更して41秒台を達成する事を決心.どういう仕様にすべきか?は心の内では決まっていたが,裏付けるデータがなかったため,夏の間はあえて自分の信じる方向性とは間逆の事を試し,それを否定する事で逆説的に裏取りを試みます.まず手始めにダンパーヘルパーのチェック.

7月
続けて,RE-71Rと,ライン取りの考え方をチェック.ハードルが上がった三河遠征2回目もクリア.

8月
EF8の負担を考え,小休止.

9月
再び活動再開.前後バランスパワーのチェック.

10月
仕上げの時期が近づいてきたため,デフだけは最終仕様を投入.その間もバネ空気圧のチェック.

11月
ライン取りの考え方のチェックが済んだところで,タイヤも最終仕様を投入.クルマ側は大分仕上がってきたので,ドライバー側を最終試験(シビアな状況に追い込む).これで目標タイムの到達可否がほぼ見えてきたので,先輩との差を再チェック.

12月
そして,最後にダンパーも最終仕様に変更し,1年前には訪れる事が出来なかったTC1000へ.


当日は前夜の雨で,朝一はフルウェット状態.インフィールドは川が流れているような有様で,最終コーナーはどこに飛んで行くか分からないような非常にスリッピーな状態.用心しつつ,48秒・・・47秒・・・46秒とタイムを徐々に詰めて行きますが,ここでイエローフラッグ.

「誰かスピンでもしたか・・・?」とコースを見渡すと,ホームストレートエンドで先輩のEF8がコース脇にストップ.まさかのマシントラブルでタイヤがこんな有様になってしまい,まともにアタック出来ぬまま,無念のリタイヤ.



これで「先輩のタイムの0.5秒以内」という目標が失われてしまったため,純粋に「41秒台入り」がターゲットに.


続けて,2本目.

コース上に陽射しも照りつけ始め,レコードラインはほぼ乾いた様子.46秒・・・44秒・・・43秒と順調にタイムは上がり,6周目には遂に42秒台へ.

しかし,2ヘアは他の参加者とラインが違うのか,私が通りたい箇所はまだ濡れている状態.最終コーナーも大分乾いたとはいえ,まだ少し挙動が不安定で攻めきれません.ただ,そんな攻め切れない状況でも42秒に入れられたため,「これなら,3本目はフルアタックが出来る!」と確信.最低の目標タイムを42.3秒に設定しました.


そして,運命の3本目.

路面温度も4℃→8℃に上昇.お昼が近くなって陽射しも強くなってきたため,路面温度が上がり過ぎない,この3本目がラストチャンス.ここが勝負どころと判断し,アタック1周目から勝負に出ます.



・・・が,見事にスピン!

このスピードでもフロントは入っていく感触でしたが,まだ温まり切っていないリアが持ちこたえられませんでした(まぁ,カウンターが足りない気もしますが).

しかし,このスピンで強制的に熱は入ったでしょうから,このまま続けてアタックします.

 3LAP目 ・・・ 42.519  ← 少し1コーナーを抑え気味
 4LAP目 ・・・ 42.247  ← 2コーナーでアンダー(自己ベスト更新)
 5LAP目 ・・・ 42.135  ← 2コーナー修正    (自己ベストを更に更新)
 6LAP目 ・・・ 42.177  ← 1ヘア出口アンダー
 7LAP目 ・・・ 42.371  ← 2コーナーでアクセル緩め過ぎ

アタック中にGPS Lapsを横目に見ると,5LAP目に「42.0」という表示が出ていたので,自己ベストを更新したのは分かりましたが,続く6LAP目でも同じく「42.0」だったため,「あと一息,41秒に届かない・・・!?」と若干焦り気味.「焦ると操作が雑になる.少し抑え気味に走ってみよう」と少しアクセルの踏み代を抑えたら,「42.3」とタイムダウン.

「こりゃイカン・・・」と一旦スローダウン.タイヤの熱を引かせるために2周クーリングラップを入れ,その間にこの7周の感触を思い出します.タイヤが持ちこたえられるギリギリのブレーキングポイント.ステアリングの舵角とその時の向きの変わり方.タイヤが横滑りしないギリギリのアクセル開度.全ての感触を思い出しきったところで,「このラップで勝負!」とアタック.



結果は 41.841.遂に目標達成!

最終コーナーを立ち上がった瞬間には,「これで出なきゃ,もう41秒なんて出せない!」とまで思いましたが,見事,狙ったラップで狙ったタイムを出す事が出来たので,大満足.

まさしく,「全てはこの瞬間のためにあった」と言っても過言ではない程の達成感でした.
ブログ一覧 | 筑波サーキット・コース1000 | 日記
Posted at 2017/12/11 03:05:46

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この記事へのコメント

2017年12月11日 6:07
おめでとうございます。この走りだったら三河でも48.7くらいでますよ、多分。
コメントへの返答
2017年12月11日 19:36
有難う御座います.

これも直前にメッセージを頂いたおかげです.あの言葉のおかげでヘアピンの攻略法が分かりました.

本当に感謝です!

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