
今回も飛行機に乗って東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー2025」にやってきた。
就職で首都圏に出てきた私が、初めて念願の東京モーターショーを訪れたのが第33回(1999年)だから、あれから26年が経過。私の記憶では第33回の目玉はダイハツの「K-OPEN」だったと思う。こんな軽スポーツが実際に発売されたら欲しいと衝撃を受けた。そしてフォルクスワーゲンのブースで「
ニュービートル」を目撃し、帰宅後近所のワーゲン販売店へ駆け込んで予約したんだっけ。
思えば、東京モーターショーに展示されていたクルマに刺激を受けてマイカーを選んだことが結構ある。1999年の「コペン」・「ニュービートル」・「スズキPu3コミュータ(後のツイン)」。2003年の「スバル・R2」。2013年の「スズキ・ハスラー」とホンダ「S660」。割とコンパクトなクルマが多いのは、価格も手頃だから衝動買いしやすかったのかもね。
今回は「ジャパンモビリティショー」と改称されて二回目の開催。近年はわざわざショー会場で見なくてもネットでいくらでも写真や動画が見れてしまう時代。今回はフォルクスワーゲングループやステランティスグルーブも欠場となり、欧米輸入ブランドはベンツとBMWだけと言う状況に寂しさを覚えた。輸入車の販売店はなにやら敷居が高いので、モーターショーで眺めることが出来ないのは残念。まぁそれだけ日本市場の価値が落ちている証拠だろう。なんて事をブツブツ考えながら飛行機の退屈な時間をやり過ごす…。
そんなこんなで今回も「ジャパンモビリティショー2025」に到着。
今回一通り見たが、個人的に興味を持ったのは以下の6台ですかね。
①ダイハツ「K-OPEN」
来年生産中止が発表されていた現行コペン。先行きが不安だったが、こうしてスタディモデルとは言えコンセプトカーが出展されるのはコンパクトスポーツ好きとしては嬉しい限りです。
今回はボディサイズを軽枠内に戻しつつも、FR駆動を模索しているあたりにダイハツの本気を感じますね。
個人的に何故「S660」が短命だったのに対し「コペン」が長寿モデルになり得たのか。それは実用性の違いだと思う。夫婦で近所のスーパーすら行けないストイックな「S660」に対し、屋根を閉じていればかなり積載出来る「コペン」の違いは大きい。どちらも所有していたからこそ痛感。
そう思うと「コペン」がFRになって、ドライブシャフトを通すスペースやリヤサスがトーションビームでは無く、ストラットやマルチリングになったら…
トヨタの会長がダイハツのマスタードライバーになるらしいので、もはやFR化路線は決定事項だろうが、個人的にはFFのままで研ぎ澄ましていく進化も有ったのではないかと思うところ。まぁFR化も大歓迎なので確実に買いますけどね。
この雰囲気だと、新型登場までは数年かかるでしょう。次回の「ジャパンモビリティショー2027」に期待。
②マツダ「ビジョン クロスコンパクト」
あまり多くの説明は無いが、パッと見はマツダ2後継モデルの様にも見えるが「ビジョン クロスコンパクト」と名乗るからには、クロスオーバー的存在も期待されるのだろうか。そうならば、モデルが古くなったマツダ2/CX-3を統合したコンパクトクロスオーバーモデルのスタディと考えるのが自然な気がしてくる。いうなれば、スバル「クロストレック」のうんと都会派なタイプ。そんな感じだろうか。
ちなみに、もう一台展示していた「マツダ ビジョン クロスクーペ」あれには全く興味が沸かなかったね。前回展示していた「アイコニックSP」の進化型を展示するものと期待していたのでガッカリです。推進役の中山デザイン本部長もマツダを去っているので…。今回びっくりしたのはマツダスピリットレーシングのロードスターを展示してなかった事。あの広いブースにコンセプトカー2台と、市販予定モデルのCX-5しか置いてないのはどうなんだろう。
もう抽選が終わっているので、買えないクルマを並べてもクレームが来るだけ。みたいな考えなのか、それは東京オートサロンの範疇なのか。まぁ色々な考えが有るんだろうが、地方に住んでいると尖ったモデルはなかなか見る機会が無いのだから、出し惜しみしないで欲しいね。
③トヨタ・ランドクルーザーFJ
タイで製造する予定のランドクルーザーシリーズの末弟。2.7Lのガソリンエンジンのみで発売が開始されるとか。ジープ「レネゲード」のランクル版みたいな感じでしょうか。コレ絶対売れるよね。またトヨタのお店で買える・買えないの悲喜交々が繰り返される予感しかない。個人的には「ジムニーノマド」で満足しているので、ランドクルーザーFJの争奪戦には参加しない予定です。欲しい人に行き渡ることを期待するしかない。
④ホンダ 小型EV「Super-ONE Prototype」
先日国内販売が開始された「N-ONE e:」の拡幅スポーツバージョン??
往年の名車「ホンダ シティ・ターボII(1983年)」の再来と言う感じでしょうか。
個人的にはBEVではなく、ガソリンターボで発売してくれたら即購入したと思うが、BEVは当面買う予定は無い。でも乗ってみたいですよね。
⑤スバル・Performance-B STIコンセプト
典型的なスバリストが待っていたスポーツモデル。「クロストレック」をベースに、水平対向4気筒ターボ・AWD・6段MTの三種の神器を搭載したSTIブランドのコンプリートモデル。目新しさは無いけれど、あって当然だったモデルがようやく出てきたとホッとしたファンも多いのではないか。
でも、価格はきっとGRカローラやシビックTypeRに近しい500~600万円程度の価格にはなるでしょうね。間違っても300万円台ってことはないでしょうから、これを典型的なスバリストが受け入れられるか。スバリストの愛と経済力が試される日が近い??
⑥日産・エルグランド
デザインのモチーフは「リニアモーターカー」だとか。確かに電車っぽい感じはありますよね。エルグランドはずっと機関車っぽいと思っていたので、個人的には違和感が無いです。
第3世代e-POWERを搭載し、発電特化型エンジンは1.5リッターとか。アルファードに喜んで乗る層とは違うポジションを狙っているのかも。なんにしても選択肢が増える事は喜ばしいこと。アルファード一択ではつまらないものね。
【おまけ】会場の隅で展示されていたイスズ・ジェミニ
「街の遊撃手」のCMで話題になったイスズ・ジェミニの前期型が置いてあった。「イルムシャー」とか「ハンドリングbyロータス」ではなく、渋い通常モデルの"C/C"だった。むしろこういうグレードの方が貴重ですよね。
毎回モーターショーの撮影をすると、クルマを取り囲む来場者を消す画像処理に疲れてしまい、記事にしないままお蔵入りしたことが何度もある。
今回は④ホンダ 小型EV「Super-ONE Prototype」と⑤スバル・Performance-B STIコンセプト 【おまけ】イスズ・ジェミニの写真に来場者が沢山映り込んでいたが、生成AIでサクッと削除する事が出来た。いやいや便利な時代だわ。
Posted at 2025/11/06 22:38:29 | |
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