![[日本でも発売開始]VW POLO・GTI 1.4TSI+7DSGで294万円 [日本でも発売開始]VW POLO・GTI 1.4TSI+7DSGで294万円](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/019/761/567/19761567/p1m.jpg?ct=b4747c8f3adb)
VWは「ポロ」のスポーツモデルである「ポロGTI」をモデルチェンジ。日本でも発売開始する。今回で3世代目となる新型ポロ GTIは、GTI専用チューニングによってパワーアップした1.4L TSIエンジン(ツインチャージャー)と7速DSGを搭載。走行性能だけでなく優れた燃費性能をも実現。先代比でパワーは29psアップの179psを発揮しながら燃費も26%向上し、10・15モード値で16.6km/Lを達成した。
もちろん、GTIの名に相応しくサスペンションやブレーキも強化された他、エクステリアやインテリアでも一目でノーマルとの違いが分かるGTI専用装備が数々与えられた。価格は294万円。
2005年12月に発売された先代の「ポロGTI」は1.8Lターボ+5MTの組み合わせで、価格は2ドア:228.9万円 4ドア:249.9万円だったから結構高価なクルマになったのが残念。もっと身近なスポーツモデルであるべきなんじゃないか。ちなみに、先代の「ポロ GTI」は東京モーターショーでワールドプレミアされた事からも判るように、日本市場をかなり意識して開発された。MT仕様にも関らず、導入翌年にはポロ全体の11%の販売を記録し、昨年の販売終了までに約2600台が販売された。
新型「ポロGTI」をもう少し詳しく見ていくと「ポロGTI」の最大の特徴はスーパーチャージャー(S/C)とターボチャージャーの2つの過給器を備えたツインチャージャー仕様の1.4L TSIエンジン。ポロ GTIへの搭載にあたり179PSにチューンアップされており、先代GTI(1.8Lターボエンジン)と比較し、29PS (+19%)も向上した。ミッションは先代の5速MTから、乾式7速DSGに。日本市場でDSGの設定は大いに歓迎されるだろうが、日本に導入されているVW車からMTモデルがなくなった事は結構寂しい。
足回りは15mmローダウンされたGTI専用のスポーツシャシーを搭載。さらに電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”を採用。中高速コーナーでのより安定したコーナリングを実現する。さらに、GTI専用の17インチアルミやレッドに塗られたブレーキキャリパーが与えられた。
インテリアは先代同様に「ゴルフ GTI」を意識したGTI専用装備を採用。パドルシフトを搭載した事もニュースだろう。GTI専用ステアリング、シフトノブ、メータークラスター、チェック柄を配したトップスポーツシートなどを採用する。エクステリアでもGTI伝統のハニカムフロントグリルが採用され、その上下に施された赤いラインや専用バンパー、サイドスカート、リヤスポイラー、クロームデュアルエキゾーストパイプなどが標準系ポロとの違いを主張する。
メーカーOPとしてLEDポジションランプ付きのバイキセノンヘッドライト(12.6万円)やアルカンターラ&レザレットシートパッケージ(15.7万)、HDDナビ(28.3万円)を設定している。
正直に言えば、「ポロGTI」にはガッカリした。294万円はいくらなんでも高い。しかも事実上は「バイキセノンヘッドライト」のメーカーOPモデル(+12.6万円)が標準モデルとして輸入され、ハロゲンヘッドランプのベースモデルは受注生産。事実上「ポロGTI」は306.6万円と理解すべきだ。ここのところ、かなりのユーロ安相場である事も加味すれば「ポロGTI」の価格設定は非常識だ。VGJには「EOS」や「シロッコ」の導入時に同様の失敗をし、セールスチャンスを逸した経験や反省が全く生かされていない。先代「ポロGTI」を戦略的な価格設定にしたにもかかわらず、セールス的に揮わなかったという反省から、欲しいひとは多少高価でも買うという判断だろうか。同じ1.4L TSIエンジン(ツインチャージャー)を搭載する「ゴルフ TSI Highline」が315万円とほぼ同価格帯。そして兄貴分の「ゴルフGTI」が368万円だ。私なら迷わず「ゴルフGTI」か「ルーテシア ルノー・スポール 2.0」(299万円/6速MT)を買うだろうね。「ポロGTI」がせめて268万円前後に設定されていれば....と思うと残念無念。
「ポロGTI」の車重は1210kg。エンジンは179ps/6200rpm 25.5kg-m/2000‐4500rpmを発揮。パワーウエイトレシオは6.76kg/psと充分過ぎるパフォーマンスを発揮する。先代に比べて幾分大人びた味付けになった現行「ゴルフGTI」と差別化するためにも「ポロGTI」は意図的にヤンチャな味付けに振っているんだろうと想像している。ただ、TSIエンジンは低回転域からトルクがモリモリ沸いてくるようなエンジンだから、正直「スポーティ」なユニットと言う意味では物足りない。スポーツモデルとして多少扱い辛いが、スイートスポットにハマった時にはゾクゾクする快感・快音を味あわせてくれる様なクルマの方が満足度は高いハズ。「ポロGTI」がどこまで楽しませてくれるのか是非試してみたい。
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現行型「ゴルフGTI」の試乗インプレッションはこちら◎
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Posted at
2010/09/23 19:28:48