![[マイナーチェンジ]トヨタ・マークX 2度目のフェイスリフト実施。 [マイナーチェンジ]トヨタ・マークX 2度目のフェイスリフト実施。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/038/899/863/38899863/p1m.jpg?ct=3ea279261d02)
トヨタ「マークX」が二度目の大規模MCを実施した。2009年10月に2代目「マークX」が登場。2012年8月に一度目の大規模MCを実施し、フロントマスクを中心にガラっとイメージを変えた。発売から7年が経過し、本来ならばフルモデルチェンジをしても良い時期だが、最近のトヨタの傾向として、日本市場に特化したモデルはモデルチェンジを控え、大規模MCでお茶を濁しつつ延命を図るのが常套手段。エスティマ・プレミオ/アリオンが同様の改良を受けている。
以前より、次期「マークX」の存在についは色々な噂が聞こえている。モデル廃止になって「カムリ」に統合されるという話や、「カムリ」のプラットホームを利用したFFモデルになるという話もある。どちらが真実なのか現時点では不明だが、現状のFRプラットホームで次期「マークX」が登場するのは厳しいと考えるべきだろうか。世界的に見ても、手頃な価格で買える「FR」のサルーンとして「マークX」は貴重な存在になっている。(BMW/MBもエントリークラスはFF化を推進している)ならば、今回ばかりはトヨタの「マークX」延命策は喜ばしいことと受け止めるべきなのかもしれない。
MC後の「マークX」で最も低価格な「250G“Fパッケージ”」 は265.6万円(2WD)である。今や贅沢品とも言うべきV6-2.5Lエンジンを縦置きに配置するFRレイアウトのサルーンとしては破格値と言えるだろう。JC08モード値で11.8km/Lという数字は最新の基準で見れば厳しいものがあるが(無鉛レギュラーガソリン指定なのは朗報)e-燃費の実効平均燃費も10.00km/Lだから、余程距離を走る方でなければ納得の範疇だろうか。
個人的には今回のMCで「クラウン・アスリート」にも搭載されている2.0L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)を「マークX」にも設定し、もはや無意味な3.5L(2GR-FSE)エンジンを廃止するのではないかと想像していたが、結局は3.5L/2.5LのV6エンジン二本立てを継続した。トヨタ的には2.0L直噴ターボエンジン(8AR-FTS)を安売りしたくないと言う事か。
恐らく近い将来、一般消費者の手の届く価格帯で、4気筒以上のマルチシリンダーエンジンを搭載したFRプラットホームのモデルと言うのは消滅するはず。既にBMW3シリーズだって直列3気筒1.5リッターエンジンを搭載した「318i セダン」「318i ツーリング」を導入している(409万円~)。4気筒エンジンですら贅沢品と言われる時代が来るだろう。そういう意味で、今のうちにトヨタ「マークX」を乗っておくというのもクルマ趣味としてはアリだと思う。
それにしても、毎回コロコロとフロントマスクを変えるのもどうかと思うが、いつもながらトヨタデザインのセンスの悪さには驚いてしまう。もう少し品の良いフェイスには出来ないものだろうか。マツダにお金を払ってデザインして貰えば良いのに。「マークX」はトヨタの良心とも言うべきお買い得なモデルだが、どうしてもデザインが肌に合わない。本当にそれが惜しい。
↓最も安価な「250G“Fパッケージ”」 は265.6万円。これで充分。そしてお買い得。

↓「250S Four」は345.2万円。この価格帯になるとネェ...。

↓「250RDS」は343.4万円。トヨタ曰く「贅沢な大人のスポーツグレード」

↓前期型:このフロントマスクは大嫌い。無意味なラインが入り混じっていて落ち着かない。

↓中期型:前期のデザインを大幅に見直してかなりスッキリした。
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Posted at
2016/11/23 21:32:17