キャデラック フリートウッド ブロアム

ビニールルーフが標準装備された最後の車ですよね。

たしかにビニールルーフは装飾目的だけで機能はありませんし、劣化や補修に
難がありますが、フォーマルなアメリカ車といえば外せないポイントですよね。

現在でもタウンカーやコンコースなどに後付けのビニールルーフがありますが
ドアやピラーとのラインの収まりが悪くて美しくないんですよね・・・

もともとビニールルーフの装着を想定していないので仕方ないですが
ちょっと物足りない感じがありますね。

＞ラインの収まりが悪くて

仰る通りですね。
ビニールルーフ、当たり前の様に貼られていた時代は、それが破綻を来たさぬように初めから想定された線・面でボディが構成されていた様に思います。

オープンの開放感と耐候性・安全性も兼ね備えたHT・・・なのでその屋根は幌を模倣してて当然ですよね。
それにしてもコレに幌は無いだろ！？と思わせる程、多くの車種に貼られていましたね。

日本では流行らなかった（残念）・・・。

ブローハムは高級仕様なんですが、７０年代中頃に３年間だけ、フリートウッド60の上級オプションで泣く子も黙るタリスマン仕様ってのがありました。それが凄くて前後席中央部にデーンと大型コンソールを配置してあのどでかい４扉のセダンを４座仕様にしちゃったんです。当然座席は豪勢な特別ヴェロアか、当時のシェヴェル一台分位の金額で革仕様の内装もありましたねえ。流石に４座は不評だったのか、最後の2年は後席のコンソールが外されましたが、後にも先にもあれ以上の豪華なキャデラックは出てきませんでした。。嗚呼、欲しい！

タリスマン仕様・・・知りませんでした！

画像見せていただきましたが、惚れ惚れですねぇ。

『シェヴェル一台分位の金額で革仕様』

これも凄いエピソードです・・・。

既に米国の裕福層の眼は、ベンツやBMWやジャガーに向けられて いたが故にインターナショナル・サイズと銘打ってセヴィルが登場しましたよね。

しかし、これだけの豪華・高額仕様を設定すると言うのも、まだまだ米国人は自国の製品に絶大な憧れと同時に自信を持っていたと言う事でしょうか。

＞流石に４座は不評だったのか

これもどこかで読んだのですが

『もし米国人3人が１台のクルマに乗り込むとしたら、フロントベンチシートに3人掛けするのが普通である。』

と。。。キャデラックのフロントに3人掛けは似合わないようなイメージがありますけど（笑