イベントでゲットしました。裏には「昭和54年6月現在のものです。」と印刷されています。
A10のデビューは調べたら'77/5月(昭和52年)だったそうで、このカタログはマイナーチェンジした直後のモノと言う事に間違い無さそうです。
前身の710の失敗からか、A10系は510を彷彿とさせる直線基調の正統派スタイルで登場しました。
個人的にはこのシルエット自体 決して嫌いではないのですが、Cピラーのエアアウトレットを兼ねた大げさな装飾が
邪魔で仕方ありません!
コレさえなければ非常にプレーンで好感の持てるセダンになり得たのに・・・ある意味、こういった不必要なモノを付ける所が当時の日本車の特徴だったのではないでしょうか。
インパネは310サニーや既にあった810ブルなどとイメージが似ていますね。
角目4灯・・・クラシカルなセンターグリルを持たない単純な横長のモノは、旧レオーネやAMCのイーグル、コンコードなどを彷彿とさせます。それにしても幅が足りないわな~、この顔。)
オープンバックと呼ばれた2dr版。チェリー店で売ってた兄弟のオースターはマルチクーペなんて言ってましたね。
たしかにコレもプレーンなシルエットなんですが、屋根フェチ・HT好きの僕に言わせれば・・・
わざわざハッチバック式にして強度が足りないからピラー付きに、でもサッシュはありません。パッと見はかろうじてHTみたい。
・・・
全く愚の骨頂ですな(爆
しかもハッチバッククーペのクセに明確なファストバックでもない・・・やっぱり売れなかったですよね(笑
画像上はシートアレンジを紹介しています。こんな事をいくら強調したところで、当時のユーザーの求めるモノとはピントが外れていたんじゃないかと言う気がします。
中はセダンのラインナップ、下はクーペのラインナップの一部とオプションパーツ。
グレードはセダン・オープンバック共に最上級が1600SGX-E、下に1600SGL、1600GX・・・。日産ファンにとっては懐かしいグレード名です。
しかしスポーツ系の1600SGX-Eと1600GXですら、独立した補助メーターは燃料と水温のみで淋しいです。
スポーツイメージという点では、同時期のライバル・カリーナがちゃんと2HTやDOHCを用意していたのに対しZ16Eは所詮OHCですからこの点でも弱いですよね。
この次のT11型も一部では評価されたものの、一般ユーザーにはその質素さがウケなかったみたいですし、悲惨な結果だったと記憶します。
Posted at 2009/08/30 00:18:24 | |
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