世界初！海底のメタンハイドレートからガス採取　愛知県沖

12日　メタンハイドレートが埋まる愛知県沖の地層からメタンガスを分離して取り出しに成功しました



周辺海域には日本の年間ガス消費量の１４年分相当のメタンハイドレートの埋蔵量があるそうです


世界初！海底のメタンハイドレートからガス採取　愛知県沖

　経済産業省資源エネルギー庁は１２日、次世代エネルギーのメタンハイドレートが埋まる愛知県沖の東部南海トラフ海域の地層からメタンガスを分離して取り出す試験に成功したと発表した。

　海洋でのガス産出は世界初となる。この周辺海域には日本の年間ガス消費量の１４年分相当のメタンハイドレートの埋蔵量があるとされる。資源の少ない日本にとって、貴重な国産エネルギー資源となる可能性がある。

　昨年、地球深部探査船「ちきゅう」の特殊なドリルで水深約１０００メートルの海底を約３００メートル掘り進めてガス産出の井戸を構築した。高圧の環境で存在するメタンハイドレートは周囲の圧力を下げると水とメタンガスに分離する。今回の作業では、地層にかかる圧力を下げ、そこに含まれるメタンハイドレートからガスを取り出した。

　今後は約２週間、ガスが継続的に産出できるかどうかを試す。ちきゅうのチャーターが終わる３月末までに一連の工程を終えて設備を撤収する。