大津線感謝祭
京阪大津線の錦織車庫が一般公開されるイベント。
年に一度、毎年この時期に開催されます。今年は11/1(土)に開催。
以前から行って見たいと思ってましたが、今回は、再び登場した
「けいおん!」ラッピング電車
が展示されるというので見に行って来ました。
当日早起きしたくなかったので、前日夜に浜大津へ前乗り。
今回の3連休は別の用事であまりゆっくりできなかったため、車移動ではなく新幹線利用です。
"大津線"は浜大津から地下鉄経由で京都市内へ向かう京津線と、琵琶湖周辺を走る石山坂本線の総称。
両線が発着する浜大津付近は、電車が道路の上を走る撮影ポイントになってます。
当日は会場へ向かう前に、行き交う電車をしばし撮影。
「中二病でも恋がしたい!」ラッピング電車
今年の春から運行してますが、生で実物を見たのはこれが初めてです。
「ちはやふる」ラッピング電車
沿線の近江神宮がいわゆる"聖地"であることもあってか、一昨年の夏からロングラン運行中。
京阪本線特急色
大津線開業100周年を記念して、黄赤の特急色に塗られた603F。
かつての全盛期には、大津線にもこの特急色の編成が数多く在籍してました。
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そして錦織車庫最寄の近江神宮前へ。
ホームに"誰か"いるようです。
午前10時の開場時は生憎の雨模様。
それにも関わらず多くの来場客が会場へと向かって行きました。
『HO-KAGO TEA TIME TRAIN』
「けいおん!」の放送開始5周年を記念して、「けいおん!」ラッピング電車が装いも新たにまさかの再登場。
石山寺寄りから見た外観。
こちらは坂本寄りから。
車体側面に並ぶ、律と澪。
澪の隣にいる唯。
そして、梓と紬。
乗り込むと、車内はけいおん!一色です。
広告スペースの掲示物はもちろん、つり革一つ一つにもこだわりが。
路線図の上にも。
ドアには唯がいたり…
貫通路は部室への入口。
内壁も部室を模した木目調という念の入れようです。
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この日はラッピング電車の展示以外にも、会場内では様々な企画が催されてました。
その中でも、
車庫内で電車を運転できる「電車でゴー」は超目玉企画。
1日4回抽選券が配られ、各回抽選で選ばれた14人が無料で参加することができます。
しかし、その倍率は実に約30倍。
そして、第1回の抽選へ。
次々と読み上げられていく当選番号。
くじ運がないので最初から半ば諦めてましたが、いよいよ最後の1枚へ…
「55番・・・」
「ん?」
(;つД⊂)ゴシゴシ…(゚Д゚)え?
「当たった…」
聞き違いかと思い、読み上げられた番号と抽選券を何度も見直しました。
雨のせいか、第1回は配布された整理券の枚数が少なめだったようですが、それでも倍率12倍以上。
今までのくじ運をここで使い果たしたかも(汗;
それでは早速、運転する電車の元へ
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…というのは冗談で、
今回の運転体験で用意されていたのはこちらの700形703F。
703-704号の2両編成です。
石山寺寄りの704号と坂本寄りの703号に、半々の7組ずつ乗車して車庫内を往復。
本物の鉄道車両による「運転体験」の企画は、有料ではあるもの今や各地の鉄道で催されていますが、ついついタイミングを逃し今回が初めての参加です。
自分が運転した704号の運転台。
写真では分かり難いですが、左側のマスコンレバーに20,30,40…と70まで目盛が振られており、レバー回した数字の速度で、いわゆる"クルーズコントロール"のように定速運転できるようになっています。
世の中の電車の全てが定速制御を備えているわけではなく、見かけによらず高性能車です。
最初に運転士さんにレクチャーを受けてから本番へ。
本職の方から時折耳にするブレーキレバーを操作してから効くまでの遅れもなく、むしろ、ノッチを切る時に気をつけないガクっとくるショックの方に気を使いました。
ちなみに、体験運転のコースには安全のためATSが効いているとのことでした。
時速10km、僅か150mほどの距離ですが、生まれて初めて本物の電車を動かしたのは感動でした。
鉄道系の博物館に行くとシミュレータ体験はできますが、本物はやっぱり思っていた以上に違いますね。
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次は洗車体験
電車に乗ったまま、洗車機の中を通過。
イベントによっては洗車体験も抽選だったりしますが、希望者が集まり次第、随時発車するという大盤振る舞いです。
このコーナーでは京津線用の800形が使用されてました。
洗車機に突入する様子を車内から。
勢いよく回る洗車ブラシは、外から見る以上に迫力があります。
通常は4~5日に1度洗車してるそうです。
前面は洗車ブラシが当たりないため、手作業が必要とのことでした。
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「全国“鉄道むすめ”巡り3rd」ラッピング電車
全国11社で開催中の「全国“鉄道むすめ”巡り3rd」スタンプラリーをPRだそうです。
そのスタンプラリーは9月末で終了したようですが、ラッピング電車は期間延長で運行中。
両サイドに渡って、参加11社の「鉄道むすめ」が描かれています。
京阪電気鉄道「石山ともか」。冒頭で近江神宮前駅のホームで佇んでいたパネルと同一人物。
絵のタッチが違いますが、漫画家 「MATSUDA98」 氏による描き下ろしとのこと。
そして、大井川鐵道「井川ちしろ」と、のと鉄道「和倉ななお」。
和歌山電鐵「神前みーこ」、智頭急行「宮本えりお」、広島電鉄「鷹野みゆき」
そして反対側にも…
三陸鉄道「釜石まな」、上田電鉄「八木沢まい」、トミーテック「立石あやめ」
京王電鉄「橋本わかば」、冨士急行「大月みーな」、そして再び京阪の「石山ともか」
まだ他にも全国各地に「鉄道むすめ」いるみたいですが、知らぬ間に随分と増えましたね(汗;
京阪80形電車
実は、今回一番見たかったのはこれです。
京津線の三条~御陵間。今は市営地下鉄東西線に移行して廃止されてしましたが、以前は道路の上を走るいわゆる"路面電車"でした。
その"路面電車"区間の普通列車用として充当されたいたのがこの80形。
同区間の廃止とともに廃車され、82号が錦織車庫内静態保存されました。
しかし錦織車庫の立地上、外からだと遠目から見ることしかできず、間近で見られるのは車庫が一般公開される機会しかありません。
道路上の電停で乗り降りするため乗降扉にはステップがついてます。
「けいおん!電車」を隣にして、"何を思って"いるのでしょうか。
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また、一方では…
パンタグラフ上げ下げの実演や、
踏み切り遮断機と信号の展示なども。
右側の信号機上にある赤ランプは、ホームの異常通報ボタンを押すと点灯します。
非常時でない限り押す機会はありませんが、この時ばかりはボタン押し放題w
イベント終了間際になると、「けいおん!」電車になぜか「いなり、こんこん、恋いろは。」のヘッドマークがついたり…
車内公開が終わりドアが閉められると、腕を伸ばした律ちゃんの全貌もあらわに。
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「けいおん!」ラッピング電車の反対側
こちらは制服姿ですね。
会場では線路内の立ち入り禁止区域側で見られなかったので、向かいの道路からズームで。
律ちゃんとあずにゃん。
澪、ムギ、唯…
この日はイベント展示のために車庫で終日お休みでしたが、走ってる姿も見てみたいですね。
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そしてせっかくなので、この日、運用に就いていた他の「ラッピング電車」にも乗ってみました。
「中二病でも恋がしたい!」ラッピング電車
浜大津で交差点を通過する姿を見ましたが、今度は間近で。
石山寺寄り紺色の車両は、中二病の妄想世界バージョン。
車内では、六花から目的地を問われたりも。
くみん先輩とモリサマー。
そこはかとなく漂う怪しげな雰囲気。
坂本寄りから。
ピンクの車両は、日常の高校生活バージョンとのこと。
丹生谷と凸森。
六花は、日常でも妄想世界でも言動にはあまり変わりないような気が(汗;
"日常生活"の車内。
外も中も賑やかですが、地元の利用客の方々はもう慣れているのか、とくに反応することなく普通に乗車されているようでした。
「ちはやふる」ラッピング電車
約2年ぶりの乗車。
「自分も競技かるたやりたい」とは思わないですけど、それでも面白いと思います。
原作コミックのストックもあるでしょうし、このへんで是非ともアニメ3期をやって欲しいところ。
終点の石山寺で鉄道むすめと並ぶ「ちはやふる」電車。
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大津線感謝祭
期待していた以上に見所があるイベントでした。
来年も都合がつけば行ってみたいと思います。
そして、「けいおん!」「中二病」「鉄道むすめ」「ちはやふる」と、いわゆる"萌え系"のラッピング電車が4編成も運行している京阪大津線ですが、現在公表されている予定では、来年の3月末までにその全てが運行終了することに。
これから春先にかけて寒くなりますが、乗りに行くなら今のうちだと思います。