久しぶりにポッポの丘へに行ってきました
「そう言えば、
前に行った時から展示車両増えてるんだよな」とは思っていたんですが、天気がよく暖かかったのでふと思い立ち、アクアラインを通って、一路、千葉県いすみ市まで見に行くことに。
・・・実は、U12がまたもやATミッション降ろす羽目になり、先日、2ヶ月ぶりに戻ってきました。その顛末はまた後日改めて書くこととして、今回はその試運転を兼ねています。
入口の小高い丘に鉄道車両が3両並ぶ風景は相変わらず。
ここは並んでいる車両も以前と変わりありません。
2両並んだ千葉都市モノレール1000形
展示場所が駐車場入口脇に移され、駐車場料金所、兼、売店、兼、休憩所になっています。
オーナーが営んでいた養鶏所が去年の台風15号の被害で撤退することとなったため、ここでは協力養鶏場の卵を販売しています。
なお、施設維持のため今年3月から駐車場が有料になりました。
バイク500円、乗用車1000円。最寄駅から30分歩いて入場する分には無料。
増えた展示車両が置かれているエリア。
駐車場の一角が展示スペースに充てられていました。
左から、銚子電鉄デハ701号、長野電鉄モハ1003、JRキハ38、国鉄クモニ83、そして国鉄クハ103。
うち、前回から追加展示されたクモニ83とクハ103。
両車とも東芝府中事業所で保存されていましたが、ここで移転保存されることになりました。
クモニ83006
国鉄72系電車を種車とする吊り掛け駆動の荷物電車です。
幼少の頃は、新宿駅で115系の中央線普通電車にスカ色のクモニ83が併結されている光景を当たり前のように見かけたものですが、意外や意外、もはや現存するのはもうこの一両だけのようです。
クハ103-525
国鉄の通勤電車といえば103系という時代がありました。
山手線も京浜東北線も中央線も103系。
こちらは一般で見ることができる103系保存車の中では一番原型に近いとのこと。
そういえば、京都鉄道博物館のトップナンバーは戸袋窓が埋められてましたね。
外装は修理中のようですが、かつて所属した線区がわかるこんな"年輪”も。
長野電鉄モハ1000形1003号
終戦間もない頃、各鉄道会社の車両不足を補うために、いくつかの標準規格を定めて製造された運輸省規格形電車の一台。
晩年は屋代線(当時は河東線)で過ごし、その後は長らく小布施駅の「ながでん電車の広場」で保存されていたものです。
2011.08.17
9年前に「ながでん電車の広場」で保存されていた頃のモハ1003号。
この写真を撮った約1年後の2012年7月に2000系D編成がここで保存されることとなり、玉突きで信濃川田駅構内へ移動。
解体の憂き目に遭いそうなところ、カットボディが残され、ポッポの丘で保存されることになりました。
そして、駐車場を挟んだ反対側の丸ノ内線454号が置かれた区画を見ると、京急デハ1052のカットボディとオート3輪がありました。
京急1000形デハ1052号
非冷房のまま廃車になった旧1000形の3次車。
このカットボディは栃木県真岡の鉄道用品店「赤い電車」で展示されていたものですが、オークションに出されたものを逗子第一運動公園に置かれている
デハ601号の保存会が買い取り、いったん赤城へ移設後、ポッポの丘へやってきたとのことです。
こちらも現在は修復作業中。
青い塗装が覗いていて、「千葉急行に出稼ぎに出たのはデハ1029~1032だったよな」と思っていたのですが、後で調べたところ、保存会でたまたま入手できた錆び止めが青色だったために一時期青色で塗られていたとのことでした。
マツダT1500
日通カラーのオート3輪。ポッポの丘のオーナーが経営している御宿のレトロぶーぶ館の所蔵車のようですが、コロナ渦のため閉館中でこちらに持ってきてる模様です。
ナンバーも付いていて、普通に走行できるようです。
次は坂を登って高台の展示車両を見に行ってみます。
斜面に置かれている大山ケーブルカー「たんざわ号」も修繕完了。
183系と113系のカットボディ
前より錆び水の流れた跡が目立って少し可哀想な感じに・・・
DE10ディーゼル機関車と24系寝台客車
今回は運よく車内公開をしていて内部を見学することができました。
まずは、DE10-30の運転台へ。
車端からはしごを昇ってボンネットの手すり伝いにキャビンへ向かうのですが、思ったより高いし足元も狭いので冷や冷やします。
DE10-30の運転台。
進行方向に対して横向きに設置されています。
このタイプだと運転台1箇所だけの場合も多いのですが、DE10の場合はキャビンの前後に2台の運転台がありました。
続いて24系客車の中へ。
こちらもドア下のはしごをよじ登って入ります。
ステップの段数が少ないので「よっこいしょ」という感じです。
A寝台オロネ24-2の車内
通路の両側に寝台が並んでいます。
A寝台の下段。
ベッドは進行方向と並行。
そして、A寝台の上段。
小窓がいい雰囲気です。
車内の通路を伝って隣のB寝台車へ
B寝台オハネフ24-2の車内
こちらは通路の片側に寝台が並びます。
B寝台は進行方向と垂直にベッドが置かれています。
これ、登場時は3段式だったと思うのですが、その後2段式に改造されていたようですね。
自分が乗ったブルートレイン銀河と富士の3段式B寝台だけで、2段式は乗ったことなかったです。
高台から下りてお昼の時間に。
左の路面電車は万葉線(旧加越能鉄道)のデ7052号。
以前は卵の直売所でしたが、今はガチャガチャが並んでいます。
ここへ来たからには、今回も「カフェT.K.G」でたまごかけご飯を食べることに。
左の小屋で購入して、セルフサービスでいすみ鉄道いすみ204号車内の食事スペースへ。
卵とご飯と味噌汁、そしてなぜかふりかけ。
おいしくいただきました。
普段、米をあまりいっぱい食べないのでこれだけでもお腹いっぱいです。
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食後、以前からある展示車両も見て周ります。
銚子電鉄のデハ701と702は以前と同じ場所に展示。
右の写真のデハ702の後ろには、北陸鉄道モハ3752、いすみ鉄道いすみ204号が連なってます。
こちらは車掌車ヨ8000形、ヨ5000形の編成と、協三工業製の10t級ディーゼル機関車。
機関車修理中のため、車掌車編成乗車体験は一時休止されてました。
そして頃合を見計らってポッポの丘を離脱。
いすみ鉄道の国吉駅へ移動します。
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国吉駅のパーク&ライド駐車場に車を止めてホームへ。
キハ28+キハ52編成による急行を待ちます。
ほどなく列車がやってきました。
くま川鉄道復興応援規格の一環として「急行くまがわ」のヘッドマークが掲げられています。
お食事用のテーブルが設置されているキハ28の車内。
今回は2両とも自由席だったのでこちらに乗ってみました。
DMH17-Hエンジンのサウンドを堪能しながら、大原までの20分弱の距離を往復。
大原へ到着。
売店で売ってるものを眺めながら、同じ列車が折り返しする24分間待ちます。
復路はキハ52に乗車しました。
一時期、国鉄首都圏色の朱色一色をまとっていましたが、劣化が激しくなりクラウドファンディングで元のツートンカラーにお化粧直しされました。
やっぱり朱色一色よりこちらの方が似合いますね。
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ポッポの丘といすみ鉄道を堪能して、この日はこれで帰路に着くことに。
しかしわかってはいたもののアクアラインの渋滞には参りました(汗;