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2015年09月21日

赤沢の「木曽森林鉄道」に乗って来ました

赤沢の「木曽森林鉄道」に乗って来ました 木曽の山中にある赤沢自然休養林
 
園内で、かつての「木曽森林鉄道」の一部を復活させた森林鉄道が走っています。
その昔、木曽の山中で伐採したヒノキを輸送するため、木曽谷に森林鉄道網が張り巡らされていました。

「木曽森林鉄道」はその総称で、林野庁長野営林局管内に10署ほどあった各営林署が森林鉄道を運営していたそうです。

しかし、自動車の発達と車道の整備により徐々に廃止され昭和50年に全廃。
その役目を終えました。
木曽森林鉄道の全貌は膨大でなかなか把握しにくいのですが、この森林鉄道は上松営林署が運営していた小川線赤沢支線の廃線跡を活用しているようです。



ボールドウイン蒸気機関車
園内の森林鉄道乗り場に行くと、まず目に付くのはこの古風なSL。
大正4年にアメリカから輸入されたもので、木材を積んだ貨車を携え静態保存されています。



起点の乗り場に到着した森林鉄道
5両のオープン形客車をL形のディーゼル機関車が牽引。
現在は機関車も客車も近年製造されたものを使用しています。
昭和62年にこの森林鉄道が復活した時は「木曽森林」当時の車両がされていたそうですが、やはり維持管理が難しかったのでしょうか。少し残念です。



機関車は機回り線を使って、進行方向の先頭へ付け替え。
客車列車が絶滅寸前の今、この機回しの光景もなかなか見られなくなりました。
かつての木曽森林鉄道では、旅客は「便乗」の扱いだったとのこと。一般者の乗車には制限があったようです。



機関車の付け替えが終わって発車待ち。
乗り場から終点の丸山渡停車場までの往復2.2kmを25分ほどで走ります。



丸山渡停車場までの往路、機関車はこの向きで客車を牽引。
運転機器はエンジンルームの方を向いているため、運転士さんは横向きで運転してました。



機関車の次位に連結された客車の最前部からの風景。
エンジンの唸る音を聞きながら、森林の中を歩くほどのゆっくりとした速度での乗り味を堪能。

※以下、小さい画像はクリックすると拡大表示します。
 
 

終点の丸山渡停車場
列車が到着すると折返しまで5分ほど停車。
その間に、ここでも機回り線を使って機関車の付け替えが行われます。



丸山渡停車場を出発する森林鉄道<動画>
起点から丸山渡停車場までの片道乗車はできますが、丸山渡停車場から復路だけの乗車はできません。
このため、いったん往復乗車を堪能した後、園内の散策路を歩いて終点付近を見て周りました。

・・・・・・・・

丸山渡停車場の手前で分岐した、丸山渡線の廃線に留置された車両群。
手前にあるのは、かつて使用されていたディーゼル機関車のようですが、ブルーシートで覆われてその姿を見ることはできません。



当時物と思われる木造の二軸客車が2両。
オープンデッキ付きと側扉付きで各々形態が異なってますが、いずれもC型客車と言うらしいです。
是非とも残して欲しいものですが、痛み具合が少々気になるところ。



廃線の一部は遊歩道となっており、途中まで歩いて行くことができます。
この奥は、「各種保護林などの設定地区となっており一般の方の入林はご遠慮下さい」となっており立ち入ることはできません。
ただ、線路はまだまだ続いているようでした。

・・・・・・・・
さて、丸山渡停車場から起点に戻る復路へ。


森林に敷かれた鉄路はカーブの連続。



沢沿いを走る森林鉄道。



走水にかかる「あすなろ橋」を渡る列車。

・・・・・・・・

森林鉄道記念館
こちらは乗り場に併設された展示施設。
かつての車両や資料などが保存されています。



傍らに待合室として置かれていた古い木造客車の車体。
これ、古い写真でよく見かける「B型客車」かと。
保存車両扱いされてはいませんが何気に貴重な代物です。



理髪車
営林署の職員は山奥で合宿所生活をしていたため、この理髪車が巡回して職員の散髪をしていたとのこと。



窓越しで見た理髪車の車内。
真ん中には立派な理髪用の椅子が据えられ、鏡も取り付けられていました。
まさに、移動する床屋さんだったんですね。



10トン級のC4型ディーゼル機関車
こちらも、木曽森林鉄道が現役だった当時の写真でよく目にする機関車です。



F4型ボギーディーゼル機関車
先ほどのC4型と比べると大型で出力もありそうですが、機構が複雑で修繕維持が難しく、あまり活躍しなかったとのこと。



特製C型展望客車
昭和32年に当時の皇太子殿下が御乗車された展望客車。
乗り心地に配慮がなされていたそうです。



小型モーターカー
作業現場間の連絡や保守などで、手軽に利用されていたとのこと。



裏手の方に、モーターカーがもう1両保存されていました。
こちらは、先ほどのものに比べると密閉式の車体で、フロントグリルも付いて乗用車チックです。
こんな奇妙な車両が走ってたのかと思うと、何かワクワクしますw



今年はシルバーウィークの予定立てるのが遅くなり、各地の宿はすでに軒並み満室。
それでも何とか伊那で1泊確保できたので行ってみました。
どこかへ行く時に通り道となる場所ではないため、よい機会になったと思います。

近隣の王滝村にも「木曽森林鉄道」の車両が保存されている場所があるようで、今度はそちらにも行ってみたいです。
ブログ一覧 | 鉄道 | 日記
Posted at 2015/09/22 21:13:55

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この記事へのコメント

2015年9月22日 21:51
何か  小さくて 可愛い機関車ですね

コメントへの返答
2015年9月22日 23:15
外観はかつて現役だったA型という機関車に似せているそうです。
排気管が上へ長く伸びてますが、「DPF装着車」とステッカーが貼って、そこは今風ですねw
2015年9月23日 20:07
こんばんは。

小さなトロッコ列車に乗るのも良いですね。

昔は沢山の森林鉄道があったかと思いますが現在残っているだけでも珍しいのではないでしょうか。

二軸車の乗り心地と外の景色と相まってその場でしか味わえないものがありそうですね。
コメントへの返答
2015年9月23日 21:28
こんばんは。

天気も良かったですし、オープン形の客車は森林浴には好都合だったと思います。
片道1.1kmはこの手の保存鉄道としては長め。ゴトゴトとした乗り心地とともに当時の雰囲気を味わうには十分でした。

今は、保養林として沿線に散策路が整備されていますが、それでも「熊に注意」の貼り紙があるような自然に恵まれた場所です(汗;

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