豊川稲荷の門前のお店

梅雨が明けたのはいいのですが猛烈な暑さで閉口。
熱中症になる人が続出するのもわかる。

この猛暑の中、営業マンの同行で100ｋｍ離れた豊橋へ行ってきました。

用事が済んで、せっかくだからと久し振りに豊川稲荷へ。
平日の３時頃なので、門前のお店も開いているのは７割ぐらいか。

私の両親は私が社会人になるまで自宅で八百屋を営んでいました。
月に一度、商売繁盛を祈願するために母が豊川詣でを欠かさずしていて、小さい頃は私も一緒に行っていました。
お昼少し前にお参りをして、決まったお店で鰻を食べるというのが習慣でした。
その頃は別に鰻など食べたくなかったので、ラーメンを食べたいと駄々をこねたのも懐かしい思い出です。

私が大学生になっても豊川詣では続いていて、お前ヒマだろうということで母の代わりに私がお参りに行くようになりました。
名古屋の大学に通っていて定期を持っていたので、差額の運賃と昼食代をもらい、本を片手に豊川へ。

お参りを済ませ、記憶を頼りに行き付けだったお店に行って見ました。
いつも店先でおばあさんが看板娘よろしく愛想を振りまいていたのですが、そのおばあさんがまだ座ってた。

「うん、この店だ」と思いながら近づいていくと、驚いた事におばあさんは私の事を覚えていたのです。
いつも岐阜からお参りに来てたでしょう、と。

これにはさすがに私も驚きました。


今日久し振りに門前のお店を見て歩いたら、件のお店は健在でした。

ただ、店先におばあさんの姿はありませんでした。

最後にお会いしてから３０年経ちますから、ご健在のはずもありませんが。

いずれまた豊川に来たら、あのお店で鰻を食べたいと思います。