2024年12月16日
1年点検とEVと。で、EVってどうよ!?
じゅりあさんを1年点検に出しました。
早いもので納車からもう2年が経つんですね。
メンテパックがあるので2年目の通常点検で交換されるものは無償で済みました。
まあ、メンテパック代で購入当初に払っているのでタダではないのですが、
点検時に数万円払わなくていいのは、懐具合的には楽でいいですね。
結果として、8千km程度の走行でサーキットなんかも走らない、
極めて普通の使い方のため、タイヤの溝、ブレーキ残量もまったく問題なし。
それら以上にじゅりあさんでは重要視されるバッテリーですが
SOCでリチャージブルと表示が出るものの、
SOHは100%と現状では交換を促すものではなさそうです。
ちなみに、充電率を表すSOC(ステートオブチャージ)は
63%かなんかそんなものだったので、チャージしなはれ、という判断。
しかし、ディーラーに預けに行くときの乗り出しが70%だったので、
まあこんなもんでしょう。
わが家の保管状態では1週間に一度の100%充電が、
1週間で残量80~70%になるので、まあ通常の範囲です。
しかし、数十キロ先にあるディーラーまで高速を走って行っても
まったく充電しとらん、という状況ですが、
再始動問題なしと判断する、高効率を気取った充電制御さまさまな結果で、
そういう意味では正常な仕様なんでしょう。
SOH(ステートオブヘルス)が100%なのは、
だからと言って絶対安心と言えない、というのがメカニックの見解で、
そこは悪名高いアルファロメオ(笑)、
たとえ健全でも突然死がありうるとの経験からくる話なんですが、
ジュリアが搭載するAGMタイプバッテリーを扱う
ショップのコメントなんかを参照すると、
基本的に満充電にしておくのが長持ちの秘訣なんておっしゃる。
ということは、CTEK等でキホン満充電にしている使い方が
結果的に良かった、と判断できるのかもしれません。
最悪、充電してもすぐダメになるとか、実際に身動き取れなくなった時を機会に
交換することになるんでしょうね。
それから、メーターあたりから軋み音が発生していたので対処してもらいました。
樹脂パーツ等の集合体ですから、まったく無音ということはあり得ないので、
あまり細かいことにぐちぐち言いたくはないのですが、
音が出るのも確認してもらえたし、せっかくの機会なので対策してもらいました。
そんなこんなな点検でゆとりをもって作業してもらっていいよと言うと、
代車を貸してくれたのですが、これが500e、ガチの電気自動車、EVです。
おっと、こんなん貸してくれるの?へえ・・・
500e、親しみを込めて電気チンクとでも申しましょうか。
これについては導入当初、ちょこっと試乗させてもらった経験ありです。
自己所有した場合、わが家は充電設備を設置できるので、
それを拠点として街乗りベースとするなら、まあ何とかなるかな、
というのが当時の感想だったように思います。
クルマとしての性能はそんなに悪いものでもなく、
EVが抱える航続距離や充電インフラといった共通の問題を除けば、
ちょっとお高い価格ぐらいが問題となるように思いましたけど。
さて、ディーラーからわが家まではそれなりに距離があります。
日頃、乗らない車を走らせるのにちょうどいい距離、とでも言いましょうか。
計算してみると、今回借り出しから返却までの走行距離は約130km、
うち7割ほどが阪神高速です。
今回、おとーちゃんの暇つぶしの付き合いに息子1号を付き合わせておりました。
1号がいずれ買いたいクルマはトナーレ、これの試乗をさせる目論見ですね。
トナーレを準備してくれている間にランチに行くことにしました。
せっかくなので電気チンクで行きましょう。
(距離は後からナビタイムで計算しました)
まず乗り出し時の充電量は100%、
国道沿いの回転ずし店まで行って帰って約8km。
ここはあえて何も考えず、通常のガソリン車のように運転してみましたところ、
結論から言って、10%の消費。
通常の2ペダル運転で、派手な加減速はさせず、交通の流れに乗った走行です。
EVなのでブレーキを踏めばメーター表示がチャージ側に振れ、
充電しているように見えるのですが、その実バッテリー残量は増えません。
メカニックいわく、「充電しています、とは言うものの、
ブレーキによるチャージはよくて数%ですが・・・」とのこと。
ランチ後、トナーレに乗り、これのインプレはまた次の機会にしますが、
とにかく、1号を送って帰ることにしました。
当初、1号帰宅まで残量75%かねー、なんて言っていたものの、
高速を走っていると順調に1%ずつバンバン減っていきます。
おいおい、こりゃあいつもの運転やと明日返しに行けへんよなあ、と、
二人とも何となく気弱な発言。
少しでも効率よく走らせるため、ACCの自動運転に切り替え、
抜かされようが煽られようが制限速度での走行となりました。
家までのルートは、よく使う阪神高速北神戸線、
ディーラーへ行くときは、ほぼ下りとなる道路ですが、
帰りはどちらかというと登り基調となる裏六甲の路線です。
電気チンク、非力感もなく淡々と距離を稼いでいきますが、
だからこそ、えいやっとばかりに踏めないのがもどかしい。
ディーラーさんを出るときに、極力「乗らない」でください、
と言われた理由がよくわかります。
EVに慣れていれば別にどうということはないのでしょうが、
調子に乗って踏み倒すと電欠になってしまいます。
もっとも、走らせるだけであれば何の問題もなく、
電池残量さえ気にしなければ走り自体はかなり爽快。
とにかく、1号をマンションで降ろし、
渋滞のなか自宅に着いた頃には残量60%になっていました。
走行距離は約70km、うち高速区間は50kmといったところ。
やはり回生効果を得にくい高速道路ではEVは電気消費量が多めです。
さて、日も変わりました。返却に行きますか。
昨日はどちらかというと我慢の運転をしてきたので、
帰りはぜひとも爽快さを味わいたいもの。
勉強がてらカングー購入店でチャデモ急速充電を敢行します。
しかし、何回やっても充電されません。
充電については、以前は無料でしたが、最近は有料のスタンドがほとんど。
ケーブルぶっ差せば充電するやろ、ぐらいに思っていましたが、
どうやらそうでもない様子。
会員であれば従量課金のような感じで料金が発生しますが、
こちとらウブなにわかユーザー、
登録番号を払い出してもらって1回約3千円の固定料金。
これ充電されずに何回もやり直した分は課金されるんかいな、と不安になります。
機械の相性もあるとか何とか説明されるも、やはりどうも釈然としない。
ともかく、なんとか充電が始まりました。
この時すでに30分以上、寒風のなか機器と格闘し、
もう気分は萎え萎えです。
ルノーディーラーでしっかりコーヒーまで出してもらってくつろいでいたら。
来客者見るついでに。と見張ってくれていた担当セールスさんが
「なんか充電止まってしまったよー」と呼びに来てくれました。
急速充電なので30分または80%で満タン扱いになったのかと思いきや、
15分程度で70%と、なんとも中途半端な結果です。
しかし、これ以上充電(課金です)したくないので、
お礼を言ってディーラーに返しに行くことに。
気分的にすっかり萎えてしまい、爽快な走り体験はどこへやら、
もう正直どうでもええなあ、と、これまたACCでの自動運転をセット。
今回は通常ルートの阪神高速神戸線を西へと向かうルートを選択。
こっちのルートは距離が短いもののアップダウンが多めで、
日産リーフが発売された頃、行ったら最後帰っては来れない、と言われた
上り下りがきつめで速度も高めな高速道路です。
結局、走行距離50km、うち高速区間は40km、
電池残量40%程度での返却となりました。
充電していなければ残量25~30%での返却となったでしょうか。
なんかめっちゃ肩が懲ったのは、慣れていないクルマだったからだけでは
ないような気もしますが。
さて、結論。
500eは工業製品であるクルマとしての完成度は決して悪くはないです。
ある程度の割り切りもあり、EVとしては軽く運動性能は悪くありません。
また、このクラスのクルマとしては重めで、乗り心地も落ち着きのある
なかなかのもの。
しかし、メーカーがいう航続距離(最大で)335kmというのは、
ちょっと理想的すぎる数値ではないでしょうか。
最近は、最大値の八掛けで説明するようにしている、とはいうものの、
それでも250kmは走れることになります。
130kmで70%使用ということは、使い切りで190kmにしかならず、
公称値の56%程度ですので、ちょっと盛りすぎかな。
しかも、内燃機関のように空走できないので、なんとなく距離を稼げた感もない。
そういう意味で、行って帰ってくるだけの行程では、まあ使えるということと、
自宅に充電設備があれば、それを拠点に近距離を徘徊することは
何ら問題なくできるということはよくわかりました。
ただ、自分の使い方、感性に合致するかというとちょっと難しいですね。
自分は使っていなくても満タンにしておきたいタイプですし、
回復せずにどんどん減っていく電池残量を見ているのは、
ガソリン警告灯を付けっぱなしで走っているような気持になりましたので。
残量減ったら適当に充電したらええやろ、ぐらいの
鷹揚な気持ちでいられる人には、いいクルマなんではないでしょうか。
個人的には、急速充電が5分程度でできて、
500~800kmぐらいは気を使わない走行で無給電走行でき、
かつどこででも給電できるようインフラが整っている、
これぐらい揃っていないと今のラインアップを替える気にはならない、
そういう結論に至りました。
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Posted at
2024/12/16 15:59:37
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