エンジンは死なず。

ども。高丘です。

今日は特にネタがありません。

そこで昨日の話の続きをします。

昨日の話でエンジンの話が特に多かったです。

実は既に時代は4気筒すら『多い!!』という時代に変わりつつあります。正直言うとオイラは3気筒(特にNA)はあまり好きではないのですが,登録車ですらも3気筒が繁殖しています。とりあえず一番理想形の国産3気筒は間違いなく…



日産ルノーのHR12DDRですね。今後のエンジンは全てこんなふうになっていくと思います。さらなる究極例になると皆さんご存知の



フィアット・ツインエアになります。見てくれが昨日のダイハツ2気筒と瓜二つなのがお分かりいただけるでしょうか？どちらも減った気筒分のエネルギーを効率向上で回収するためにスーチャーもしくはターボ付き(4気筒ですがVWに至っては両方ついてます)となっています。オイラが当日記でよく

今がNAをいじれるラストチャンス!!

だからスイスポ買ってちょーだい…。ゲフンゲフン…。

としきりに言うのはひとえにこれが理由です。

軽の中ではただ1形式だけ4気筒じゃないといけなかったエンジンがありますが,登録車よりもっと以前からほとんど3気筒です。ダイハツですら4気筒はコペンの終幕により断絶されました。ホンダは最初から作る気がありませんでした。つまり今新車で買える4気筒の軽自動車はほぼ存在しないことになります(パジェロミニがありますが,もう既にほとんど改良が行われていません)。しかしそれでも軽4気筒を選択した…せざるを得なかったエンジンがあります。もうご存知のとおりだと思います。



このエンジンです。スバルEN07。オイラのスバリスト時代はこのエンジンだけで全てを語れます。そもそもダイハツを始めとする軽4気筒はこのエンジンがあったからできたものでした。しかしこのエンジンのミソを知らなかった他メーカーの軽4気筒は尽く衰退しました。実はEN07,偶然が生んだとはいえ今のエンジンに通ずるモノを持っていました。それが他メーカーがわからなかったミソである

ロングストロークエンジン

でした。それにスーチャー加給となると鬼に金棒なのは誰でも簡単に理解できると思います。実際に僅かな坂でも音を上げる他社の軽をまるであざ笑うかのように登っていったのがEN07です。サーキットでは流石にこの反対であるショートストロークで作られたダイハツ軽4気筒に負けますが,一般道では最高に気持ちよく走れるエンジンだったわけです。実際にデータ及び体感的にはワンランク上の小型車と同等のトルクを持っていました。

そして今のエンジン…どんどんロングストローク化しています。次期コペンの代役となりそうなKF型もロングストローク。まさかこれに赤帽専用エンジンの座を譲ることになるとは思いませんでしたが…。実際,先ほど上げたツインエアもHRもロングストロークです。

レモン「90年台のエンジンとは正反対なのね」

そのとおり。サーキットではEN07よりダイハツ軽4気筒カツカツのほうが速いんです。スイスポも昔のエンジンに比べればストロークは長いでしょう。ZC32Sでも高回転時のフィーリングに苦慮した痕跡が見られます。実際,つくばよりも小さい本庄で本領を発揮したところを見るとよく分かると思います。

裏を返せば,サーキットに来るまでの山道すらも愛せるエンジンであるといえることもできます。最近のエンジンに馴染めないという声も少々耳にしますが,支点を変えるとやはり考えられているのがわかります。オイラの目が黒いうちにエンジンが時代に敗れることは99％無いと確信する理由はまさにここであります。石油ナンタラのつまらん事情はどうでもいいのです。エンジンがある限り,"ファン・トゥ・ドライブ""人馬一体"は永遠に死なないのです。新しいカタチとして絶対に舞い降りてくるのです。

それでもエンジンの未来が有限であり,最後のチャンスとなっている事項が多いのは言うまでもありません。皆さん,今を楽しみましょう。全力で!!さあそこのおとっつぁん,つまらん政治のニュースなんて捨てちまいましょう。そんなこと気にするよりクルマに乗らなぁあかんですぜ…ケッケッケ…。