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イイね!
2012年12月06日

この世は十分ディストピア

ども。高丘です。

今日は会社終了後,バッテリーの講習会がありまして…。

いや〜,バッテリー高いですね〜。

アイドリング・ストップ用の価格,3万円がラインなんだとか。

まあアイドリング・ストップ車で今後もこのようなご時世であれば,燃料代で十分元は取れるという商品説明は出来るんですが。

当日記でもこれが標準装備であるワゴソRのレビューをしました。当時は大変ご好評をいただきました。現在のところ,うちの会社にはアイドリング・ストップ関連故障での入庫はありません。ただいくらなんでも始動を繰り返すというシステムです。負担のかかる部品はバッテリー以外にも山ほどあります。

・リングギヤ
・スターター
・オルタネーター
・プラグ

その他もろもろ。整備士みたいにちょっとでも知識があると機能を停止させたくなりそうです。しかしそうなると燃料代に響く。そもそも機能自体が当日記で何度もお伝えしている10年という大原則の上に立っているということを考えると,機能停止はあまり意味が無いとも言えます。ちなみにオイラは後者です。

とはいえ,ま〜どんな目線でもこのジレンマは酷い結末で終わりそうなのに,それを更に超えて酷い結末へ終わりなく突き進みます。今の世の中,人が多すぎる話はやはり当日記でもしましたねえ。じゃあまず人を減らしましょう。減らしたくなければ,どんな人でも平等な利益になるようモノの選択肢を減らしましょう…共産主義的な話になってイヤなんですが続けましょう。すると世の中はこうなるでしょう。

・電子レンジはこれだけで10年先まで大丈夫。これだけでいい。新しいのはその時考えればいい。
・掃除機はここまでパイプとモーター強化すれば20年大丈夫。コレ買えば安心。新しいのはその時(ry
・パソコンもとりあえず中央に作ったでっかいデータセンターに全てを委ねよう。国民にはPC-98並の低い性能なパソを末永くでいいや。新(ry

そしてクルマにお鉢が回ってきました。

昔ならこうなります。



トラバントですね。じゃあ今やるとどうなるでしょう?あなたはどんなクルマを選びますか?まず信頼性という面で1キロでも走行したタイベル車は買えなくなります。チェーンも同様です。そもそも新車しか買う気が起きないでしょう。じゃあその新車に求める性能は?耐久性?いや,10年先も通用する革新的性能?形はどうすればいい?結果巡り廻ると…

まあ今の世の中と同じように,みんな買っている車になるでしょう。


今でさえコレです。なかなか絶望感あるでしょ?このみんな買っている車は皆様の好き好きですが,それでも十分に無個性…に感じてしまうでしょう。

じゃあ果たしてトラバントほどではないにしろ国民車構想という国策にある程度沿って作られたパブリカやスバル360に魅力を感じことはおかしいのでしょうか?

いやいや,そうでもありません。希望はあります。皆様の目の前に。つまりはあなたがつい最近買った新車です。これを教えてくれるのが福野礼一郎氏の『クルマはかくして作られる』(全3巻)です。1〜2巻はトヨタ関連の会社が中心でした(3巻もGT-R分多めですがトヨタ関連会社も登場します)。ヤフーでは『人間味がない』『適当に作ったモノを押しうるだけの詐欺会社』などと仕向けられたかのように酷評されるあのトヨタの関連会社,いやトヨタ本店の工場でさえも取材して書いています。そこで氏はありとあらゆる行程で人の関わりを原理を交えて理詰めで書きまくって,最後にはこう締めくくっています。

「クルマの量産行程で『つまらない』『味気ない』『非人間的だ』と思うとすれば,それは単に知らないだけなのである」


ご安心ください。皆様の手元にトラバントが来ることはありません。例えそれが某イギリス番組で燃やされるようなものであったとしても…。

とはいえまあ,いくらトラバントが封印されても代償というものは付きます。最初の話に戻りましょう。今あなたが新車を買ったとします。残念ながらメーカーは10年という寿命を与えてしまっています。バッテリーメーカーの営業マンが呆れるほど,各メーカーのユーザー囲い込みも激しさを増しています。"今"の利益のためです。しかもその買った新車は下手すると試作車すら存在しないシミュレーションの塊である可能性すらあります。……作る人間と乗る人間が幾ら人間的であっても,考える側が人間じゃない世の中にもう既になっているのです。



つまりはスープラのような試作車を作って相当吟味しないと出来ないであろうあのコックピットや乗り味はもう今後永遠に日本は作れないということです。ただそのために3.0リッター直6ツインターボというのは今の目線だとあまりクールなものではありません。今では直4ツインスクロールターボで当時の280馬力級の低速トルクは稼げてしまいます。しかも後者のほうが絶対に気持ちいい走りができますし,燃費がいいという…。コックピットもスープラとはまた違った意味でいい感触があるとすれば…さてあなたはどっちを選びますか?

案外進歩していないのは人間のほうかもしれません。過去は生きれません。死ぬこともできません。今を生きるか,未来で死ぬかです。過去の味を知っているとこの世は既にディストピアかもしれません。ただし絶望するのも大間違いです。皆さん,明日も頑張ろうじゃあ,ありませんか…。
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Posted at 2012/12/06 22:30:40

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この記事へのコメント

2012年12月6日 22:37
友人にも乗れれば良いやって言う人が多くて・・・話しても無駄かな。。
コメントへの返答
2012年12月8日 21:59
うーん…とりあえずそういう方々の場合は車検で大いに痛い目あいますねえ。整備しなければ車検代が高く,とかいって車検毎に中古車乗り換えは高く付くし,車検取らないはそもそも犯罪ですし…。
2012年12月6日 22:48
乗れればいい、動けばいい、雨風しのげて移動できればいいと考えている友人がいますね・・・
13万キロ走行のヴィヴィオに乗っていてタイベル未交換・・・


コメントへの返答
2012年12月8日 21:59
なんかオイルダダ漏れの光景が目に浮かびます…。
2012年12月6日 23:14
トヨタ車の製造にかかわる人間がもはや生きた部品のようになり、道具としての価値が使い捨て感覚になった今、この業界は本当の意味で腐ったと確信しました。
だからこそ86とBRZには頑張ってもらいたいものです。
三菱はもう駄目っぽい・・・
コメントへの返答
2012年12月8日 22:06
いや,トヨタでも人間そのものは何ら問題ありません。ただし,内部の特に開発部門が一気に力を失いすぎていますねえ。物は悪くありません。しかし如何せん利益主義すぎるんですねえ。

86とBRZに続くFRスポーツ車計画があると言われていますが,これが開発部門の弱さを呈している部分です。恐らくスープラが現役だった頃のトヨタだったらこのジャンルはFFで出してくるべき場所なのです。実際にセリカやAE111系は多くの固定ファンを持っていた優良株でした。しかしFRという伝統的"すぎる"場所を企画する方面が重視してしまった結果,あそこまで優良だったFFスポーツを捨ててしまったんですねえ。

この逆は言うまでもなくマツダです。

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