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イイね!
2016年05月18日

ゴリラとビートルが出会ったその時から人生。

ども,高丘です。

今日は素晴らしい晴天でしたね~。

レモン「いや~いい晴れでしたね~」

まあ平日ですので,残念ながらこの空を心ゆくまでエンジョイできた人はそう多くないはずです。

レモン「したいけどね」

そろそろ梅雨ですし,この晴天はできうる限り活かしたいところですね。

じゃあ,本題参りましょうか。

レモン「行こうか。いい色だったし」

とてもいい色でした。確かに年次相応のところはところどころありますが,それでもあの青は今日の晴天のような輝きを放っていました。

いやはや,お待たせしました。やっとこのことについてお話できます。

今年の2月末,突然自分は『遅い車に乗りたい!!』と叫びました。

レモンさんアルトワークスに敗北という出来事から始まったクルマ探し。ひょんなことから決めたとある車種。思い出される高校時代の自分。パワーという対価で感じてしまった違和感。様々な巡り合わせが交錯する中,淡々とした捜索の上で見つかった1台。それを今,やっと皆様にご紹介することができるのです。

では,いざ…。









Volkswagen 1200 "Type1 Beetle"

この場に居合わせた人,そのだいたいがまず良いと言ったところはその色。履いているホイールはマーク1とイケイケのはずなんですが,これが違和感なく似合ってしまう不思議な青です。

1972年3月生まれ。御年44歳のドイツ生まれ。エンジンは1200cc最後期にあたるD型です。最優先しただけあって機関良好。外装内装ともに歳相応のところはありますが,それはほとんどの箇所がオリジナルに近い証拠でもあります。そもそもオリジナル塗装でこのコンディションに巡りあうのは至難です。

レモン「結局,運に関しては今とさほど変わらんのだなw」

運転席はスチールダッシュ。これぞビートル。ただそれ以外は割と個性的。特にハンドルはなぜかダットサンの物(……なんですが実はコレ,ダットサン110/210系のものである意味ビートル以上の貴重品)。ウォッシャーは電動に改良されています。あと扇風機にオーディオが追加されています。とはいえ間違いなくビートル,旧車の運転席です。

ルーフには白いラック。こちらも年季たっぷり。なぜかパフパフホーンが付いてますが,これが意外に良い音でして…。チャームポイントですねw

というわけで,これが高丘さんが一生を委ねることになるビートルです。間違いなく最高の一台ですね。

で,実はちょろっと乗ったんです。

レモン「大変そうだったな」

大変でしたw

まずシフトがミスしやすい。慣れないと多発するよくあることらしんですが,1速から2速が4速にシフトミスしやすいのです。またクラッチも基本はダブルクラッチ必須なので,これがまた大変。そしてブレーキは前後ドラムで倍力装置なんてありませんから,とにかく止まらない。ポンピングブレーキも必須技能です。

人生でここまで制限速度の看板をありがたく思ったことはありませんwww

ただ決してクルマ側に工夫がないわけではない。そう感じるのはペダル。横並びじゃないんです。オルガン式のアクセルペダルから見て左上にブレーキペダルがいるのです。現代車に乗り慣れてる身からすると真上に付いているようにすら感じるそれは『シフトダウンの時に吹かしやすいように』という設計なのです。

レモン「こうしてみるとなんでスポルトマチックというものがあるのかがよく分かるわな」

むしろ現代車がイージーすぎるとすら感じます。これでも当時の最先端でかつ最もイージーな操作系統だったことは間違いありません。昔,クルマを持つことが偉大なであった本当の理由はここなんじゃないかと。今のF1ドライバーをF1パイロットって呼ぶ人はいないでしょう?だいたい同じことが大衆車ですらあると考えるべきでしょうか。

そしてこのクルマを乗る上で最も必要なことは『急がない』こと。運転方法,速度,メンテナンス,そして何よりも『やりたいこと』を探すのもまずは『急がない』が大事なクルマということです。

よくよく考えればこのクルマは『やりたい放題』なんです。規制は1972年当時のものがそのままとなりますから,現行規制から見れば超ゆるゆる。もちろん法律上できることが多く,そのための整備性も信頼性も抜群。だからこそ,ゆっくりと乗りながらやりたいことを年単位で考える余裕がいるのです。急がないのです。

レモン「まさに遅い車,だね」

そうです。一生涯の友にしようと思っているクルマなんですから。時間掛かってなんぼです。最低でも1ヶ月に1回はグリスアップなどのメンテはいるし,エンジンオイルもすぐ交換だし,前後ブレーキは隙間調整が全部手動だし…。だけどもちゃんと手をかければたっぷり走れます。しかもゆっくりまったりのんびりと。

で,実は此処から先もちょっとのんびりさが必要だったりします。

というのも今回は回送してきただけで,書類と乗務員訓練(東武のSL運転士候補生の人たちってこういう気分なんだろうなあとw),そして諸整備と調整はこれからしなくてはなりません。なんで,本当の乗り出しは来月となります。大洗やイベントに顔を出すのはまだ先です。むしろ時間下さいマジでw

とはいえ,無事に長旅の友はやってきました。ゴールはひとまず乗ってる人の寿命次第です。
ブログ一覧 | レモン→はらいそ号の話 | 日記
Posted at 2016/05/18 22:33:06

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この記事へのコメント

2016年5月19日 20:12
お疲れ様です、何度か乗ったことがあるのですが、シフトチェンジが本当に難しかったです。
この車、意図的に遅くしてるんじゃないかなー疑惑があるような気がします。
コメントへの返答
2016年5月19日 21:55
やっぱりあの動作は手強いですねw慌てずに一旦ニュートラル→クラッチ切ってエンジンをアイドルまで落っことす→もう一回入れてみるでだいたい解決するんですが.言うは易しというやつで…。

意図的に遅く……の話なんですが,実際問題あるようでしてwというのもこのクルマ,エンジン回転があまりに高いとファンの容量が追いつかなくなって,あっけなくオーバーヒートする特性があります。

なんで対策として『そもそもの回転数を抑える』『耐久性に全パラ振る』『使う所をピンポイントで狙う』という設定に最初からなっています。そこに当時の技術限界が加えられてあんな感じになったということですね。馬力が排気量に最後まで見合わなかった理由もだいたいこれです。

つまるところ,これすらも楽しむアカデミックな境地が必要なんだと思っています。オモテ面は歴史の証人,裏側はただの変態紳士ですwww



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