ども,高丘です。
14日です。
明日で12月も半分です。
疲労感しかありません。
昨日,うちの茶の間ではしろくまカフェを見ていました。グリズリーさんが冬眠…オイラもしたいです。えーっとですねえ。最近わかったことがありまして……
オイラ,好きな季節がないことが判明しました。
もう今年の冬に入った段階からうすうす気づいていましたが,やっぱりダメでした。全部ダメです。自身の老朽化の波は遂にこの世の全てを生き地獄に変えてしまいました。以下詳細。
春→花粉症で呼吸器の全てが制御不能か機能不全になり死ぬ。
夏→オーバーヒートで体の全臓器が制御不能になり死ぬ。
秋→ムー大陸で取り上げられそうなほどの都市伝説な季節のため死ぬ。
冬→寒さに対して精神だけが損耗して四肢の操作が鈍くなり死ぬ。
この世に理想郷など存在しません。全ては平等です。オイラは季節の差別を許しません。春でも夏でも秋でも冬でもオイラは見下しません!
全て!!
平等に!!!
価値がない!!!!
(某ハートマン軍曹風)
……とはいえそれでも過ごさなくてはなりません。辻褄のあった人生のために。まあそんなワケでオイラは
例年以上にせっせと甘酒を作っています。
そう言えば,今までこの甘酒を
『高丘家伝統の製造法』とか言って参りました。ネタもないことですし,これをザックリと書こうかなあと思います。
さて,甘酒はタイトル通り
『飲む点滴』と言われるくらい栄養価は豊富です。製法は二通りあって,まずひとつは本当に発酵させる方法。これはメジャーではありませんね。もう一つはご存知,酒粕を使用する方法。高丘家の方法もこれなんですが,ドイツのビール純粋令のような感覚で材料が厳格に決まっています。
・水→秩父の石灰分多めと言われる水を使用のこと。ていうか,秩父の水は水道水でも普通のミネラルウォーターより美味である(確信
・酒粕→秩父錦か武甲酒造のみ。できれば秩父錦を使用のこと。よって秩父錦の酒粕が秩父のスーパーに出回ったら解禁とす。
・砂糖→日新製糖の白砂糖のみ使用のこと(カップ印の袋に入ったアレ)
ここまでは普通。しかし高丘家はもうひとつ工夫をします。それは…
・塩→海塩使用のこと。
そう。この塩です。そして使うものは
この四つだけです。
まずは
鍋に酒粕を指でちぎりながらいれます。大きさは手のひらの1/4くらいよりちょっと小さめくらい。美味しくない酒粕の場合,この時点で粒が均一でないか,粘り気がなくパサパサとした感触がします。ダメな場合はこの時点でマズイ甘酒しか出来ないと覚悟してください。高丘家は探しに探したところ,やっぱり良質なのは前述の秩父錦・武甲酒造しかなかったわけです。特に秩父錦は圧倒的に良質です。
次に
水ですが,鍋に入った酒粕が全て浸るくらい〜それよりチョット多めくらいに入れます。濃さの加減は後々調整しますので,水は少なめにいれたほうが吉です。
で,
これを火にかけます。強火よりちょい下くらいの強さの火加減で暖めながら,お玉でかき混ぜます。この際,酒粕を潰しながらかき混ぜます。時たま,底のほうをお玉で空気を入れるような感じでかき混ぜるとなおいいです。ここで重要なのは酒粕の粒と水が均一に混ざるようにすることです。舌触りに影響します。もしも底の方で大きな酒粕の塊が残って混ざらない場合は水が少ないです。このままで砂糖と塩を入れると,舌触りが悪い上に酒粕の味が濃くなりすぎてしまいます。ここで水と酒粕の混ざりを調整しながら水を入れるわけです。
さて,混ぜが成功裏に進んだ状態で火をかけ続けていくと,鍋の側面に細かな泡が浮いてくるはずです。湯気も出てきます。
そろそろ砂糖と塩を入れるお時間です。……まあこういうのは普通そうですが,凄まじく感覚の領域です。順番は砂糖→塩です。火は最も弱火の状態にしてください。砂糖はだいたい新品のカップ印袋1/3分,塩はサジ1杯〜2杯がまず一定のラインです。しかしこれだけだと大してうまくないはずです(さすがは秩父錦,酒粕の味がめちゃくちゃしっかりしすぎているのです)。結局は味で調整するんですが,うまくいった場合は酒粕の奥のほうで…

メロンパンの味がします(当社比)
マジです。ふざけてません。マジです。この領域を超える砂糖を入れてしまった場合は永遠と甘ったるい生理的に受け付けられない液体となってしまいますし,仮に塩が多すぎた場合は下手すりゃ砂糖が酒粕に負けて収拾不能になります。なのでここを目指すまでにそれなりの努力が必要となります。オイラが母親より伝授されて1年くらいはまあうまくいかなかったこと。大体,作って一晩置くと味が落ち着くんですが,失敗作だと味がさらに締まりの悪いものとなり余計この世の味がしない液体となります。メロンパンはこの限界のちょうどいい手前なのです。
ちなみに市場の甘酒はオイラ的に塩の気がないために甘ったるくキレがなかったり,水っぽく酒粕が生かされていなかったり,酒粕の粒が極めて劣悪だったりで飲む気すら起きません。絶対にオイラのほうが旨いはず。
というわけでオイラが1年で唯一台所に立つ季節をそれなりに楽しんでおります。そういう意味ではまだ冬のほうが好きなのかなあ…?
Posted at 2012/12/14 22:13:12 | |
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