ども,高丘です。
本日,会社にご来店の方々,ありがとうございました。
通年では6月は3月・11月に比べてかなり質素な内容となるんですが,ところがどっこい。
高丘さんの目測でも『これ6月か?』と思うくらいのクルマの量。
いや~,ありがとうございました。そして次回は11月。ご承知の通り,当社タイヤオイルイベントで一番混雑するのは11月です。これに社長がどのような企画をぶつけてくるかは高丘さんでも想像できません。何しろ今回のトラストさんブースは順調に終わったわけですし,元々はもうちょっとブースが多くなる予定だったことを考えるとこれが本領!!とはとても思えません。
今のうちに言っておきましょう。
結論:11月は恐らく神回です。やんわりとご期待ください。
さて,明日は親戚宅ガソスタで手伝いと言いました。開店から通例ならば17時くらいまでとなるでしょう。新型POSと闘いながらです。

※画像はもちろん参考。
ご存知かと思われますが,POSというのは単なる”レジの機械”です。ですがちゃんとガソスタなりのお仕事があります。そう言えば,うちのガソスタもそうなんですが,
田舎のガソスタというやつは基本的にバイト不足でしんどいことになっています。
高丘さんの時代はどうだったのか?恐らく今と変わらないかむしろひどいくらいでした。本当の正社員は実質店長夫婦+1名(しかも途中で定年退職),バイトは多くても高丘さん含めて2~3名だけ。店長夫婦の息子=高丘さんがカスタムロボBR好きのきっかけを作った偉大なるはとこが手伝うことがありますが,それでも最大人員は5名ほど。この5名が集まるのは年末が精々です。
しかも高丘さんの時代は暫定税率で政治のみならず被害者のはずのガソスタがとばっちり受けて叩かれまくっていた時代。なお嫌がられたのは言うまでもありません。

ちなみに何度も言っている気がしますが,ジャパンエナジー→JXへの転換期でもありましたから,
自称『秩父最後のフルサービスJOMOバイト店員』を誇り高く名乗ってもう3年経ちます。この栄誉だけでも働いた価値は間違い無くありました。恐らくVFRやレモンさんに石油メーカーのロゴを付けるならばもちろんENEOSではなくこのJOMOを使うに違いありません。
そんなわけでガススタのバイトは基本的にしんどい方にあたります。セルフの野郎ならまだしも,我々フルサービスとなると下手すりゃ今の仕事よりクリティカルです。しかも出来る仕事も千差万別の面があります。コンビニとかと同じ考えで行くと2日でやめるハメになるでしょう。
裏を返せば若い労働力であればあるほど重宝されやすいバイトとも言えます。特に地元の高校生で帰宅部(だけど運動はしたい),土日なんて何もしないけどバイトしないとマズイという子は是非。
さて,POSの話に戻りましょう。じゃあその旧型と新型何が違うんだいというお話になります。恐らく同じ悩みを抱えたことのある当日記リスナーさんはたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。
ではレモンさんよろしくハイオク満タンと洗車をしたとしましょう。旧型の場合こうします。
カードを通す→計量器1番もしくは5番を設定,給油許可→同1番もしくは5番を保留処理→給油終了し保留が正しく行われたことを確認して洗車場へ移動→
洗車終わったら事務所方POSで保留呼び出しして商品コード(3桁の数字。よく使うのはメモに早見表として書いてある)をサラリと打ち込んで会計処理→レシートサインしてもらって終了。
となります。新型POSが違うところは洗車終わった後の処理。旧型では123やら456やらの数字を打てば即刻終了でした。ここが全て……
全部タッチパネルになりました。
一見わかりやすいしポカミスはしにくいのですが,
極めて面倒い。当然ながら事務所方ではなく計量器側もタッチパネルでやはり面倒い。今までコード3桁打てばシャッキリ終わったのが,タッチタッチタッチ!!と工程が3倍増しとなっているので面倒くさい。先ほど言った保留処理もそうなんですが,たかがウォッシャー液一本でもこのタッチパネル処理は同じなのでやっぱり面倒いのです。しかしコードというコマンドを覚えずに済むため教育は楽です。人側の品質が安定するという意味では新型POSは正解しているのです。クールとは思いませんがね。
こういうローテクの方が早い・クールというのはどこの業界でもあることですが,やっぱり面倒くさいですよね~。この素晴らしいローテクが生き残れない理由は簡単です。生き残る手段がごく限られているからです。恐らく一番単純な方法は……
補給をし続けることです。
この手段で生き残った例が先日のめいほうでお馴染みウイリス・ジープです。ネジ一本からボディ丸々まで出ないといけません。どれひとつ欠いてはいけません。一つでも補給できなくなったらダメです。テセウスの船なんて言うパラドックスなんて論議にすらなりません。ただひらすら部品を変える,そのための部品を流通させ続けるしかないのです。
レモン「じゃあさあ,同じローテクのはずのそろばんはどうなの?あれ壊れて部品交換するなんて話はしないだろうに」
いいことに気がついたなお主。『補給をし続ける』というのは確かにローテクを保持する手段なんだが,そのなぜそこまでしてその手段を講ずるかの『理由』にはなっていない。まあそろばんは買い換えればいいことです。これも立派な補給と言えます。しかし『理由』ではありません。じゃあ『理由』とは何か?ここがジープとそろばんの公約数です。それは…
ニーズです。FANなのです。
今やそろばんで計算する機会も,わざわざする必要もありません。『熱狂的な愛』以外にジープに乗り続ける理由はそう多くありません。この一見理由のないもしくは一見非合理的なことに対するニーズを無視できないから補給を続ける必要があるのです。しかし新型POSは必要があるので新型になったのです。これも補給といえば補給に当たるでしょう。ただし旧型は旧型なりの合理性がありました。これはジープにもそろばんにもあるもの。これを突きに突き止めていくと皆さん知っているあの時代の語り草となるでしょう。
そう。資本主義VS共産主義の戦いに。
要するにロシアは鉛筆を使ったのくだりになるわけです。
そして今,高丘さんの目の前の仕事はそのどちらも扱う仕事といえるでしょう。合理性の3文字の前にはハイブリッドもキャブレターも正義となりえます。整備する上ではどちらの部品が供給されているかというのが重要となりますが,じゃあ乗り手に愛されているのはどっちとなると答えが見つかることはないでしょう。
合理性とは正義。ドラえもんも言っていますが『どっちも、自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ』なのです。このローテクかハイテクかの話は戦争の話ではありません。しかし合理性という正義を巡る戦いは日夜続いているのは言うまでもない事実。明日,我々はどんな戦いをしなければならないか……それは誰も知りません。じゃないとつまんないですから。