2014年11月01日
ども,高丘です。
先日の話です。
恐らく,もう既にいろんな方がご存知かと思いますが…。
正直なところ,心の整理は一切ついていないし,どう言えばいいんでしょうか。変な話ですが,自分は何をどうすればいいのかという……まあ葛藤の真っ最中で考えれば考えるほど頭抱えてしまう話なのですが,明日から始まることを考えると,今のうちに書いておくことが1ミリでもあるんじゃないかと思いまして,今宵筆をとることといたしました。
なので,本当にどうしようもない文章となってしまうでしょう。本当に同しようもない文章となってしまうでしょう。それでも悩みながら,今思う彼の話を書こうと思います。
改めまして昨日はいきなり突然心配をおかけしました。今思えばあの時,本当に自分は無力だったと思います。もう事は進みすぎていた。どうしようもないはずなのに気が動転した自分はあんな文章をつぶやいたんです。
そして残念ながらそれが妙な心配とご迷惑を生んでしまいました。一部の方からは『そんな架空の何かで拡散せい言われても困る』というキツイお叱りを受けました。本当に申し訳ございませんでした。軽率でありました。
ただそれでも,自分の思う限り彼に一番伝わりそうな文言はああだったはずなんです。そこは確かなる自信がありました。なぜならば,自分と彼の会話は8割方"仮想鉄"の話となり,そのことについてお互い一番共有できるものだと思っていたはずだからです。
昨日の深夜,自分の友人であるハラツー社長が自ら命を絶ちました。
自分はそのことをあのつぶやきを書く数分前まで一切知りませんでした。とある方から一報が届き,調べてみたらもう…。そしたらすぐに別の方から連絡があり,一途の希望をもって自分はみんながいるという秩父某所へ行ったんです。しかし結論はその十数時間前についておりました。
後悔しました。なぜかは簡単で,自分はつい数日前に彼に会っていたからです。場所は黒谷のセブンでした。コンビニで彼と出くわすのはよくあったことでした。そしてその時に話題となるネタは決まっていました。
彼も自分も鉄道,こと仮想鉄に関してはとにかく本気だった。彼はハラツー鉄道という世界を考え,自分は帝都急行という世界を持っていました。二人出くわせば,間違いなくこのネタで数時間潰れるんです。あの時もそうでした。傍から見れば本当に意味不明な話だったでしょう。ですが,彼と自分は普通に感付きわかりあえたのです。息のあった漫才のようなものでした。
そんなものですから,当然自分はこれが最後となるとは一切思っておりませんでした。思えるはずがありませんでした。その時の彼は死に間際のあのツイートを書くような人物だと到底思えない普段通りの彼でありました。皆知っているハラツーという青年でありました。
そして今日です。彼が故人となった以上,葬儀がやってきます。葬儀に臨むには会社を休まなければなりませんから事実を伝えなくてはなりません。これに自分はものすごく悩んでしまいました。
彼を知っている方ならいつもの出で立ちを知らないはずはないでしょう。今どき,21の青年が和装に身を包むなんて滅多にありませんから。彼はそれが大好きでした。そんな彼を愛す人がどれだけ多かったことか…。それはうちの会社も全く同じ。特に会長の奥さんは特に大ファンで大ファンで。普段から笑顔の多い方ですが,彼が来ると特にいい笑顔で出迎えたものです。
なので自分はそのことを伝える際に会長の奥さんには絶対にこの事を伝えないように念を押しました。自分にはそれしかできませんでした。
そうですそうですとも。ハラツーという人はファンが沢山いたんです。とにかくたくさんいたんです。そんな彼が死んだことを知るべきではない人,知る由もない人がたくさんいる。けれども,いない彼をその人たちは待っているかも知れない。そう思うと,この自分の判断も果たして正しいものなのかわかりません。『勇気が足りない』と言われればそのとおりかもしれません。ただ勇気があればなんとかなるという話でもありません。
彼と会ったのは自分は高校生の時だったはずです。その時の彼といえば,秩父のガソスタ界では有名な洗車機マニアでした。自転車でありとあらゆる洗車機を見て回ることで有名で,ガソスタにあったスーパーセルフィーもよく見に来ていました。
ただ彼と話をするようになったのはそれよりかなり後のこと。自分がガソスタと専門校を卒業し,今の会社に入ってしばらく経ったころです。きっかけはレモンさんでした。洗車機マニアの原●くんは痛カブ乗り兼ハラツー鉄道社長となっておりました。
そして偶然にも彼の親御さんがうちの会社の元常連さんであることもわかり,尚更付き合いが多くなったのは言うまでもありません。そのまま彼は帝都急行の社外取締役兼大株主(笑)として我が仮想鉄趣味最大の理解者となったわけです。今でこそ帝都急行のネタは当日記の定番ネタとなっておりますが,その鍵を開けた人物は間違いなくハラツー社長だったのです。
しかしそんな彼は自らの意志で逝きました。逝ってしまいました。ここは日本なので彼の選択が宗教的に非難されることはないし,自分も彼が彼自身に下した判断を自殺というただそれだけの理由で戒めることはできません。彼が最後のつぶやきを書き最後の判断を自らに下したその時とそこから先の未来を止めるすべを持っている人物は誰もいなかったのです。自分は止めるどころかそのことすら知りませんでしたから,論外もいいところです。
ですから少なくとも彼がこうなる直前に,普段通りの彼に出会って別れた自分が彼の死から何を得てどういった未来を望み進めていくかというのをずっと考えなくてはならないと思っています。彼はこのような判断を下すほど,この世に苦悩をしていたのは間違いありません。その世に自分はまだまだ何十年も生きなければならないでしょう。
その道筋の先は彼と同じく死が待っているはずですが,それまでに彼のことを忘れることは間違いなくできませんし,とかいってこの世でもう一度会うことはできません。そしてずっとこの死を時たま思い出し,いろんなことを考えることでしょう。結論は間違いなくでないでしょう。しかしこの解けない何かが彼のいない何十年を生きる原動力をいろんな人達に分け与えてくれることを願っております。
そんなことを考えていたら,ふと思ったんです。ふざけた話なんですがねえ。この何十年生きて,もしもあの世で彼と再会したら,カラオケ大会やってみたいなあなんて。実現したら彼が知らないであろう曲を堂々とドヤ顔で歌ってやりたいなんて。ちきしょー!!という彼の顔が見てみたいなあと。本当に自分は不謹慎です。軽率です。だけど,それでも彼は全力で答えてくれそうな気がしてならないんです。絶対そうです。そしたら彼は袴着て体張って対抗してくるかなあなんて思ったり。バカですねえ自分は。バカですねえ。
だからねえ,ハラツーちゃん。申し訳ないんだけど,本当に申し訳ないんだけど,どうしてもさあ一言でもいいから『バカしてんじゃねえよ』って呆れてみたいんだよ。みんなよく知っているハラツーちゃんの前でねえ。言ってみたいんだよ。覚えといてよ。洗車機から鉄道まで千年千夜話そうじゃないの。だからわしゃあ何十年生きるからさあ。よろしく頼むよ。よろしく。
今宵は以上です。明日は彼が最後を迎えた場所に花を手向けに行きます。長文駄文で失礼しました。ありがとうございました。
Posted at 2014/11/01 22:44:09 | |
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