電動パワステ化、インチダウン軽量ホイールの効果

今回ヤフオクでスズキの軽自動車用の電動パワステを購入し、取り付け、同時に油圧パワステ一式を外しました。狙いは駆動ロスの軽減と軽量化です。そしてもう一つ、加速を向上させるため、フロント16インチ8Jに225という仕様から、15インチ7J軽量ホイールに205という仕様に変更しました。この二つのインプレをしたいと思います。

まず加速の向上ですが、これは確実に効果があります。GPSロガーデータですが、画像の青がこれまでの油圧パワステに225のグラフで、紫が電動パワステに換装したもの、赤が電動パワステかつインチダウンしたものです。条件は可能な限り同一に近づけました。電動パワステ化により2速3速ともに馬力（加速Gから計算したもの）が上がっています。また、インチダウンでは最大馬力こそ変化が薄いものの、低中速が大幅に太っています。軽量化のほか、ギヤ比の変化も大きそう。この3ケースでは各4回ずつデータをとっており、ある速度からある速度へのおのおのの平均到達時間（秒単位）が、6.16/5.98/5.70、2.69/2.60/2.52となっています。タイム的には前者が7.5%、後者が6.4%のアップとなり、大幅に加速が改善されているのがわかりました。

さて加速は狙い通り良くなったのですが、その他の面では想定通りとはいかなかったです。まず電動パワステですが、かなり重ステに近い感覚です。特に据え切りはモーターが過熱してしまってほぼほぼアシストが期待できない。速度が乗るコーナーは全く問題ないですが、低速の切り込むコーナーは少しきついかも知れません。AE111のパワステは元から重いのですが、これは街乗りできない重さです。昔一瞬だけ乗っていたAE86レビンのGTVを思い出しますね^^; 普通車のパワステが流用できればもう少しいいかも知れません。

次に225/45-16から205/50-15への仕様変更ですが、タイヤホイール1本あたり4.0kgの軽量化で加速はよくなったものの、タイヤグリップ？グリップバランス？よく分かりませんが、アンダーが強い傾向です。デフをきかせる段階になると別物のように曲がり出しますが、そこへもっていくまでに待ちが長い気がする。試しに中古の225に戻したところ、進入から脱出までかなりナチュラルに曲がれるので、やはりこちらかと。富士なら加速重視で205もしくは195も良さそうですが、ミニサーキットでは225という判断です。鍛造の8Jを在庫しており、これで1本あたり1.8kg軽量化できるので、今後も225かなというところです。