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2006年05月15日

『幸福の黄色いハンカチ』 と 赤いファミリア。

『幸福の黄色いハンカチ』 と 赤いファミリア。 この映画を知っている人は、やはり私より上の方々という事になろうか。1977年公開の『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』である。私が高倉健さんのファンという事もあり、先日レンタルDVDを借りて観た。
仕事を辞め、退職金で赤いファミリアを購入した武田鉄矢が北海道旅行に出、そこで出会った桃井かおりと高倉健と共に、成り行きであちこち放浪するというロードムービーだ。そのストーリーに関しては、あまりに内容が単純すぎるせいか、私的には合点のいかない点や ”間延び“ を感じるフシが多々あるのだが、劇中強い印象を残すのが、健さんのカッコ良さとこの赤いファミリアだ。

このファミリアは、1977年(映画公開年)1月デビューの4代目ファミリアで、最後のFRファミリアだ。この3年後、5代目FFファミリアが大ヒットを飛ばし、社会現象にまでなったのは周知の通り。そういう点で、やや陰に隠れがちとも思えるこの4代目ファミリアだが、この映画の中では実に存在感があり、光って見える。

なんて言うか....この映画に凄く ”ハマって“ いる。若者(武田鉄矢)の愛車としてハマっているし、成り行きで出会った男女3人が、北海道を旅する車としても、小さく軽快なこの車は見事にハマっている。当時の情勢は知る由もないが、この映画の影響で、そこそこ売上げも増したのではないだろうか。そう思えるくらい、この映画のファミリアはカッコいい。
今で言えば、日産のマーチ辺りが適役だろうか。”可愛らしさ“ がなければ、このファミリアの後継ぎ(?)たり得ないような気がする。

それにしても、こんなにも国民に根づき、愛されていたファミリアを上手くマーケティング出来ず、凋落させたマツダには落胆する。5代目ファミリアと共に幼少時代を過ごした私だが、アクセラはちっとも ”ファミリアの後継車“ とは思えない。デカく妙にカッコつけたアクセラには、ファミリアが持っていた親しみやすさやほのぼのとした雰囲気といったものが、微塵も感じられない。ここでも何回か言ってきた事だが、カローラやゴルフの健在ぶりを見るに、ファミリアの消滅は残念でならない。

ともあれ、この映画は我々車好きにとっては ”古き良き国産車“ を思い出させてくれる、良い映画ではないだろうか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
マツダ ファミリアAP 5ドア スーパーカスタム [FR/5MT] ('77~'80)
全長3835mm×全幅1605mm×全高1375mm ホイールベース2315mm 車両重量820kg
1272cc(72ps / 10.5kgm) 10モード燃費14.5km/L  車両価格85.8万円
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Posted at 2006/05/16 03:55:40

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この記事へのコメント

2006年5月16日 9:26
映画好き、クルマ好き・・としては黙っていられませんねぇ。。

このファミリアは、フロントグリルの造詣から「ミディ・コスモ」と言われて、発売当初は本当にバカ売れしました。
ちょいとエンジンは騒がしくて「マツダノイズ」なんて陰口をたたく御仁もおられましたが、結構闊達に走って気持ちよかったですねぇ。。

映画の中でも、このファミリアのCMソングが流れるなど、ホント、マツダは一生懸命映画をバックアップしていました。

当時のコスモと、このファミリアが無ければ、今のマツダは無かった・・とも言える、ロータリーでつまづいた、マツダ復活の記念碑的なクルマだと僕は思います。

残念なのは、販売力が弱く月日が経つに連れて販売台数が激減したこと・・・最後には、当時流行っていた「角目斜め鼻病(角型ヘッドランプ、スラントノーズ)」に感染して、デザインのヴァランスを崩してしまったのが惜しまれて止みません。。。
コメントへの返答
2006年5月16日 16:48
こんにちは^^

確かに流れていましたね、CMソング。武田鉄矢が購入前、試乗中のシーンで流れていました。
オイルショックでロータリーが打撃を受け、弱っていたマツダを救ったのが、このファミリアであり、コスモやルーチェやカペラやRX-7といった車たちだったのでしょうか。これらの車は、今は1台も残っていないですね。『歴史と、ファンの思い入れを大事にする』という心が、マツダには無いのでしょうか。もちろん歴史に頼り過ぎるのは良くない事かもしれませんが、今のマツダはあまりに過去を切り過ぎたように思いませんか? 歴史を感じさせるのが、ロータリーエンジンだけでは物足りません。

今の『マツダ車ラインナップ』を見ても、“愛着”といったものを全く感じられないんですよ。淋しい限りですね…。
2006年5月16日 10:52
現在、ロケ地の夕張にこのクルマが展示されてます。
展示は平成の始め頃で、当時地元で廃車になったクルマを地元の
工場で映画仕様に塗装し、展示されてます。

乗ることは出来ませんが触れます。

内装や隙間には幸せを運ぶ黄色い願い紙が観光客の手によってたくさん詰められてます(^^;)

現在、現存台数が絶望的な状態なので、超ドノーマルのこのクルマはここでしかじっくり見れないのでは?と思います。
(確か、大衆車のメッカである日本自動車博物館にも無いはず。)
コメントへの返答
2006年5月16日 16:55
こんにちは^^

DVDに、山田洋次監督のインタビューと、『シネマ紀行』という、この映画に縁のある地を訪ねるという、ありがちな特典映像が付いているのですが、監督のインタビューはその黄色いハンカチ記念館?で行われ、シネマ紀行にも登場します。多い時は1日6000人も訪れていたそうですね^^

この映画を観て、ハッチバック車の何たるかを、改めて私に感じさせてくれたような気がしています。軽快さや可愛らしさ、そしてほんわかとした温かい雰囲気を、このファミリアは感じさせてくれます。私が想い描いている“ハッチバック像”と、見事にハマっているな....と感じました。

それにしてもたれぱさんは、旧車や絶版車にお詳しいですね^^ そっち関係のお仕事(工場とか?)をされているのかと思うくらいです^^
2006年5月16日 18:55
当時はマツダX508だったかな?で発表寸前に言われてたようです。東南アジアの方で90年代初めまで作られてたようです。

>特典映像
撮影中のキズだらけのファミリア出てました?撮影車は、カメラ積んだりイロイロするので痛みが烈しいそうです。
(グリルが割れてたり)

他にもDVDでは
「太陽を盗んだ男」(1978)に当時新型のRX-7とヒゲソリコスモのスタントシーン(2台とも破壊。RX7は撮影の為に3台潰したとか)が出ます。

>旧車に詳しい
そうですね(^^;)これで商売できればいいんですが・・・
コメントへの返答
2006年5月16日 21:59
『マツダX508』は、この記事を書いた後、ここのブログ検索で『ファミリア_ハンカチ』で検索してたら、お一人書かれている方がいました。その方のブログのリンクに、これ↓が貼られていました。
http://www.geocities.jp/yone1216jp/mazada.htm

>撮影中のキズだらけのファミリア出てました?

えぇ出てきましたよ^^ グリルが割れている写真も。ちっこいこの車に、あれこれ機材を括り付け、7人乗車したというエピソードが監督から語られていました。

>太陽を盗んだ男

これですね^^↓ジュリーと文太さんかぁ....。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%82%92%E7%9B%97%E3%82%93%E3%81%A0%E7%94%B7

RX-7でバトルって、我々カーマニアにはたまらんシーンでしょうね、きっと^^ いつか機会があれば観てみます。

>旧車に詳しい

いやホント、商売でやってるでしょ?ってくらいのレベルじゃないすか?^^ そっち方面(てやっぱ工場とかですかね?)へ転職とか、考えておられたりしないんですか?^^
2006年5月16日 23:40
このファミリア、発売年の4月に、新入生勧誘のための部(クラブ)の紹介冊子の表紙に書いた覚えがあります(歳がバレバレ(笑))。 そうそう、ミディコスモと呼ばれていましたよね。懐かしい。
『ファミリア』の方が家族のための車って言う感じがして良いですよね。 ちなみにマツダの車は5チャネルを展開した頃から名前と車種が一致しなくなっています(笑)7、8、ロードスター、デミオは別ですが。
コメントへの返答
2006年5月17日 2:49
えっと~、新入生歓迎って事はchobichanさんが二十歳としてぇ~、当時から今年で29年だからぁ~(以下略)

5チャンネル制ですか....ガキの頃マツダ ファミリアと過ごした俺には、苦々しい思いばかりです。語り始めたら、多分、物凄い長文が出来上がります(笑)上の徳小寺さんへのレスにも書きましたが、“昔の名前”をぶった切ったマツダには、落胆の思いばかりです。

まぁデミオは結構好きですが^^
2006年5月17日 1:11
こんばんは。
マツダは、chobichanさんも指摘されてますが多チャンネル化失敗前後で別会社になったと考えた方が理解しやすいですね。
多チャンネル化の悲惨な経緯はこちら(http://cgi.linkclub.or.jp/~denki/kuruma/meisya/index.shtml)の「神々の黄昏(特別編)」で詳しく知りました。
そこにも書いてありますが、多チャンネル化による危機的状況を救った初代デミオがこの赤いファミリアの正統な後継だったような気がします。
コメントへの返答
2006年5月17日 2:55
実は、初代デミオは【私的名車列伝】で以前取り上げた事があります。お暇がある時にでも、読んでみてください。
http://carlife.carview.co.jp/User.asp?UserDiaryID=215615

デミオは確かに、当時既に斜陽だったファミリアから、完全に“看板”を引き継いだ格好になりましたね。しかし、デミオでは何かが違うのですよ^^; ファミリアS-ワゴンは、本来のファミリアのイメージよりもややスポーティながらも、今でも大好きな車です。
“ファミリアの幻影”を抱き続ける俺は、いつかS-ワゴンを所有し、それを消化しなければいけないかな....そんな事を今思いました。ちょっとカッコつけ過ぎですかね(笑)
2006年5月17日 13:27
昔うちの親父が乗ってたのが
このファミリアっす☆
当時カペラロータリーが欲しくて
マツダに行ったらしいんですが
値段的に手が届かずコレを買ったと。
多分、僕が幼稚園くらいまでは
コレに乗ってたらしいんですが
残念ながら記憶に残ってません。。
僕はその後買い換えたバイオレットで
ガキの時代を過ごしました♪
ハッチバック好きはどうも遺伝らしいw

余談ですが親父がファミリアを買った
その二十数年後、まったく同じ店で
僕がベリーサを買ったようです♪
コメントへの返答
2006年5月17日 18:06
そうだったんですか^^ 上のたれぱさんへのレス中に示したページで、いきなりトップにカペラロータリーが出てきますね。このページ、ありさんのお父さんに見せたら、きっと喜ぶんじゃないですか?^^

バイオレット....の5ドアですね^^ その後オースターの『ユーロハッチ』に継がれて、プリメーラUKの5ドアへと繋がっていきましたね。

お父さんと同じ店ですか....うちの親父が買ったマツダDは、今はもうありませんね....そう考えるとちと淋しいかもυ

でも“車好き”って、ホント父親の影響と言うか、ガキの頃の想い出が大きいですよね。それが鉄道で楽しい想い出がつくられた人は、いわゆる『鉄』になるのかもしれませんね^^

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80's Kidsで'80~'90年代の日本車を礼賛するような記事ばかり書いてきましたが、ネタが尽きてしまい放置中です。 '00年代の10年は、私にとって...
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