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2006年07月25日

【私的名車列伝】第19弾 日産 レパード(F31系)

【私的名車列伝】第19弾 日産 レパード(F31系) 【モデル概要】
『日産 レパード』は1980年デビュー。それまで[2ドアクーペ]というのが既成概念のようになっていたスペシャルティカーのジャンルに、初めて4ドアというバリエーションを持ち込んだ画期的な車だった。 ...が、周知の通り、半年後に登場したトヨタ ソアラが大きな注目と支持を集めてしまい、お株を奪われた感は否めない。

そして1986年1月、まずソアラがモデルチェンジし二代目に。当時の“パワーウォーズ”を敏感に察知したトヨタは、3Lはターボをプラスした『7M-GTEU』(230ps)を、2Lはツインターボを装着した『1G-GTEU』(185ps)を搭載して登場させた。
そして翌月の2月にレパードがモデルチェンジ。二代目レパードは案の定と言うか、初代ソアラの影響を大きく受けており、4ドアが落とされ、ソアラにディテールのよく似た2ドアクーペボディのみでの登場だった。 ...が、3Lはターボ無しのNA(185ps)のみ、2LはSOHCターボ(155ps)のみというラインナップで、レパードは“後出し”にも関わらず、パワーやスペックといった“記号性”でソアラに大きく遅れを取り、セールス面でまたしてもソアラの後塵を拝す結果となってしまった。

その後、レパードは1988年8月にマイナーチェンジ。3Lにターボを追加(255ps)、2LもDOHCターボ(VG20DET/210ps)を搭載しソアラに対抗したが、時既に遅し。セールスでソアラを逆転することは叶わなかった。

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....という事になるが、私的には、初代後期と同様にパール/ゴールドツートーンがイメージカラーだった二代目ソアラよりも、濃紺がイメージカラーだったこのレパードの方がより上品に感じられたし、ボディスタイル的にもこちらの方が好みだった。当時、両車のお手本的存在に 『BMW 6シリーズクーペ』 の存在があったが、それに引けを取らない美しいフォルムだったと思う。

当時の刑事ドラマ『あぶない刑事』に、ゴールド/グレーツートーンのアルティマが使用されたのも有名な話。二年後の『もっとあぶない刑事』では、マイチェン後の紺/グレーツートーンのアルティマターボが使用されていた。その影響も多分にあるのか 今でもこのF31系レパードのファンは多く、専門店まで存在している。

2ドアのスペシャルティクーペがほぼ壊滅状態にある現在、この当時の『ソアラvsレパード戦争』は非常に懐かしく感じられるが、唯一跡を継ぐ存在としてはスカイラインクーペが挙げられるかと思う。その大変貴重な存在であるスカイラインクーペ、今年モデルチェンジが予定されているが、残念ながら今の日産車を見る限り、次期型にはあまり期待は持てそうにない。

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日産 レパード V30ツインカムターボ アルティマ [FR/4AT] ('88.8~'92.6) ※後期型
全長4805mm×全幅1690mm×全高1370mm ホイールベース2615mm 車両重量1520kg
2960cc 255ps / 35.0kgm  P/W レシオ5.96kg/ps  車両価格416.2万円
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日産 レパード アルティマ [FR/4AT] ('86.2~'88.8) ※前期型
全長4680mm×全幅1690mm×全高1370mm ホイールベース2615mm 車両重量1460kg
2960cc 185ps / 25.0kgm  P/W レシオ7.89kg/ps  車両価格383.7万円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
トヨタ ソアラ 3.0 GTリミテッド [FR/4AT] ('86.1~'91.5) ※↓のスペックは前期型
全長4675mm×全幅1725mm×全高1345mm ホイールベース2670mm 車両重量1520kg
2954cc 230ps / 33.0kgm  P/W レシオ6.61kg/ps  車両価格447.9万円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
BMW 635CSi [FR/4AT] ('76~'90) ※'89年モデル
全長4815mm×全幅1740mm×全高1365mm ホイールベース2630mm 車両重量1580kg
3430cc 211ps / 31.1kgm  P/W レシオ7.49kg/ps  車両価格868万円
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ブログ一覧 | 車 - 私的名車列伝 | 日記
Posted at 2006/07/26 23:01:57

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この記事へのコメント

2006年7月26日 23:33
ごめんなさい、どうもこのF31はヲタイメージが先行して俺にはどうもカッコよく見えません; 自分だってヲタのくせに。
俺は基本的に日産党ですが、これはソアラのほうがカッコイイ。当時はレパードのほうがちょっといいかな?って思ってたんですけどね。
コメントへの返答
2006年7月27日 0:14
狼麗琉さんはお若いから、ひょっとしてリアルタイムで『あぶデカ』を見ていなかったんじゃないかしら?^^ 俺は当時小4で、憧れるにはど真ん中な年齢だったので(笑)、やっぱ憧れましたよ。タカ(館ひろし)とユージ(柴田恭平)もカッコ良かったし。

ソアラは初代の後期は大好き(【私的名車列伝】で取り上げ済み)なんですが、二代目はなんだかスリーク過ぎて、よりスクエアなこっちのレパードの方が好みですね^^

そういや、最終型Y33レパードはセドグロの兄弟車だそうですが、なんか狼麗琉さんがお乗りのC35ローレルの兄貴分的存在として頭にインプットされちゃってます。ボディスタイル似てませんか?^^
2006年7月27日 0:22
たしかにリアルタイムじゃないですw あぶないけいじっていうと去年のクワトロポルテの印象が強いです。
C35とY33は似てますね。セドグロもシーマもレパードも。欲しかったクルマでした。ちょっとボディが大きいというのと、ローレルのRBサウンドをもう一度聴きたくてC35にしましたけど…。
コメントへの返答
2006年7月27日 0:28
あぁやっぱりそうですか^^ あれ、刑事は『デカ』って読むんですよ^^ ってわざと間違えたのかな…?

なるほど'90年代半ばの日産大型セダンが好きなんですね^^ 俺はセドグロならY31かY34が、シーマはやっぱり初代が一番好きですね~^^
2006年7月27日 7:40
まだ狩猟犬さんからの宿題をこなしていないのにコメントします(苦笑)。

私は初代レパードの大胆なデザインに魅力を覚えたのですが、2代目は”タカ&ユージ”の影響で過大評価されている印象です(それは某漫画によるAE86人気とも同様)。

>BMW6シリーズ
私は70年代後半に出て80年代途中まで存在した、このクルマの洗練されたデザインが好きでした。

だから、余計に2代目に魅力を覚えなかったのでしょう。独自性が問われるスペシャリティカー・ジャンルで、”模倣してどうする?”と思った位でしたので。残念ながら登場時から、オリジナルはおろか、(狩猟犬さんの記した様に商品戦略のまずさもあってソアラを上回るとは思えませんでした。

この代から既にレパードの迷走は始まっていたのですね…結局はメーカーの責任だとは言え、絶版まで”オリジナリティの欠如”振り回された不運なクルマだった気がします。
コメントへの返答
2006年7月27日 23:18
宿題って....(笑)すみません、やはりご負担になりましたかね....お暇な時で結構ですし、ご負担ならスルーして下さっても一向に構いませんから^^

>過大評価

これは確かにあるかもしれませんね。『洗脳』というかw 
デザイン論の話をすれば、私は初代レパードはやや冗長に過ぎるというか、“間延び”が感じられてあまり好みではないですね....それに比べ、シュッと締まってスクエアフォルムな初代ソアラの方が、やはり多くの支持を集めただけの事はある『分かり易さ』を備えていたと思います。なので、それを模した二代目レパードも同様の『分かり易さ』を備えていたと思うんですが、時代が進んでしまっていた事と、やはり相対的にユーザー側もソアラと比較し、スペック等で『やはりソアラの方が上だ』と判断してしまった(“ブランド力”も既に備わっていたかも....“女子大生ホイホイ”とか言われてたし…)という側面があるのではと思います。しかし、そういうバックグラウンドを抜きにして、車単体を見つめてみると、何だかクリーン過ぎてスリーク過ぎる二代目ソアラよりも、私はレパードの方が、マイナー(希少価値)性もプラスして好感を抱いてしまうんですよねぇ....。実際、BM6尻と比べてみても、レパードはなかなか優れたプロポーションだと思っています。

>レパードの迷走

その後の『Jフェリー』は、徳さんは褒めていたけれど、私はあのNDIスタジオによる“尻下がりフォルム”がどうも馴染めなかったし(U13ブルは馴染めます)、やはりこのF31系レパードによって培われたイメージをぶち壊すイメージ転換は、『ブランド力』を築くという点でも拙かったと思います。まぁ既にスペシャルティカーの時代は終わりつつあったし、ソアラやコスモのような方向へ向かったとしても、売れなかったのは自明ですし、『じゃあどうすれば良かったんだ?』と問われると、ちょっと答えに窮してしまうのですが....。単なるセドグロの兄弟車に成り果てた最終型(Y33)は論外。F31系に思い入れを抱く身として、1%の支持も出来ないような車だった。ブランド消滅もやむなし....でした。

いま思うと、ゴーン直前の迷走期を象徴するようなブランド消滅でしたが、今になってみると、このF31系がとても懐かしく、愛おしく感じられます。『スペシャルティカー』というのは、一体何だったんでしょうか? 実用性は低くても、そこにカッコ良さとか夢がやはりあったと....この話はつい先日しましたね(笑) なんだかループしてしまうんですよねぇ....。
2006年7月27日 23:25
狩猟犬さんや、コメントの他の方々が書かれておられますが、アンチT社だった私も、当時ソアラよりは応援したかったですが、余りにもソアラ&BMを意識したデザインが『×』でした。

初代レパードの4drが私は好きでした。 4ドアでありながらスペシャリティカー。そのサイドビューは綺麗なデザインだったと思います。 4drなのに後席が狭いとか言われて営業現場も売る気をなくしたのかな・・・? この路線を進めておけば、ソアラとは違ったポジショニングを確立できた様な気がするのですが。
コメントへの返答
2006年7月28日 0:02
あちゃ~二代目レパードくん人気ないですね(笑) エレガントで素敵だと思うんだけどなぁ~。

chobichanさんも、聖ジェームズさん同様初代派ですか^^ リアルタイムでご覧になっていた方(俺も微妙に入るけど…)は、初代のデザインを支持する方が多いのでしょうか。

確かに、『4ドアスペシャルティ』というのは面白いかもしれませんね。下のクラスでは、カリーナED(インポか?)を皮切りに(剥いたのか?)ブームが起きましたが、レパードのクラスの4ドアスペシャルティというと、ギャランΣのハードトップやブルーバードマキシマなんかが思い浮かびますが、大きなムーブメントにはならなかったですね。

あでも、レパードJフェリーは、『4ドアスペシャルティ』と呼べるのかも。その後のY33(最終型レパード)も、セドグロよりはスペシャルティっぽかったですよね....でもやはり、初代とはイメージが重ならないですか?^^
2006年8月3日 11:09
「いくぜタカ!!」「ユウジ!!!」
「大ばかもの!!!!!!!」

懐かしい!!!あぶない刑事!!!!!

このレパードが出てた頃のアブデカは今でも大好きです(^^)
(最近のは・・・演技が・・・アクションが・・・・・・・)

しかし、私は車の免許取るまで、クルマ好きのくせに


ず~~~~~っと「2代目ソアラ」だと思ってました(大汗)
・・・だって日産のエンブレム目立たないし・・・・・

その後「あぶでかレパード」の3L安かったので買おうとしたら燃費がL/1~2km走れば良好と聞いて止めました(^^;)
コメントへの返答
2006年8月4日 15:55
当時俺が小4だったから、たれぱさんは小5ですかね^^ 憧れるにはドンピシャリな年代っすよね。俺的にはなんかこう、中条静夫さんのいないあぶデカはあぶデカじゃないような感じがしちゃいますね。声の違うドラえもんのような(笑) だから近年リメイクされたやつは見てません。

燃費が1~2km/Lってマジですか?(。。) 後期のターボのやつかな....でもいくら何でも、5km/Lは走るでしょう?(笑)

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