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狩猟犬のブログ一覧

2006年06月25日 イイね!

【クルマ温故知新】 ホンダ・ライフステップバン

【クルマ温故知新】 ホンダ・ライフステップバン12年前の『間違いだらけのクルマ選び』を読んでいたら スズキ ワゴンRのページにこんな記述があった。

おそらくワゴンRの企画者たちは、彼らが若いころホンダのステップヴァンを見ているに違いない。そして、少年時代から、ステップヴァンのようなクルマをカッコいいなと思う資質を育ててきたのだろう。ワゴンRのアイディアには、間違いなくかつてのステップヴァンが生きている。

....なるほど、ステップバンか....そういえば、そんな名前のずんぐりしたバンがあったっけ。そこで ちょっと調べてみる事にした。

『ホンダ ライフステップバン』は、'72年デビュー。その名の通り、前年に登場した『ホンダ ライフ』をベースに、背の高いミニバン風ボディを載せた、正に現在のワゴンRやムーヴ、ゼストやステラ辺りのルーツとも言える車だった。この車以前にも、軽の1BOXバンは存在していたが、どれも軽トラベース、つまりボンネットがなく、エンジンが運転席の下にある『キャブオーバー型』で、ボンネットがありエンジンがそこに搭載される形の1BOXは、このステップバンが初めてだったという事になる。正に好奇心旺盛で新しもの好きな、当時のホンダを象徴するような車だったと言えようか。

ちなみに運転席は、このようにデスク型となっており、商店主が伝票記入をしたり、そろばんを弾けるようになっている。Aピラー根本には、ペン立てまで備わっている。きっと当時としては、仰天モノのアイディアだったのかもしれない....今のプロボックスだって、ここまで徹底はしてないもんな....(笑)


さてステップバンは僅か2年ほどで生産を終了したワケだが、絶版後、若者の間にアメリカから“バニング”と呼ばれる、ミニバンをカスタマイズするムーブメントが起き、そこでステップバンは人気となった。その見た目のキュートさや、エンジン・ミッションのスワップが容易に出来ること等が、人気の秘訣だったらしい。VW のタイプII にもそんなムーブメントがあったし、ちょっと前ならステップワゴンやエルグランド辺りでそんなのが流行った気がする。私はその手のカスタマイズは興味0だけれど、S-MXディンゴ辺りと同様に、素のフルノーマル状態で使いこなせば、なかなか魅力的なツールという感じがする。まぁフルノーマルだと時速86km しか出ないそうなので、現代の交通事情じゃちょっとお話にならないだろうけど....。

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ホンダ・ライフステップバン スタンダード [FF/4MT] ('72.9~'74)
全長2995mm×全幅1295mm×全高1620mm ホイールベース2080mm 車両重量605kg
356cc(30ps/2.9kgm)  燃費(60km/h定地走行)24.0km/L  車両価格37.6万円(当時)
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ホンダ公式 発売時のプレスリリース
ホンダ公式 今まで販売したクルマ(中古車カタログ)
webCG 『これっきりですカー』 その1 その2 その3
Posted at 2006/06/26 00:12:11 | コメント(3) | 車 - クルマ温故知新 | クルマ
2005年06月12日 イイね!

【クルマ温故知新】-バブル期故の奔放- ~トヨタ セラ~

【クルマ温故知新】-バブル期故の奔放- ~トヨタ セラ~トヨタ セラは、バブル末期の'90年3月に発売した車で、調べたところ、なんと'96年1月まで造られたらしい。普通この手のパイクカー("Pike"は「とがった」の意で、転じて「前衛的な車」という意味)はすぐに打ち切られることが多いものだが、大して売れもしなかったはずのこの車を6年も生産し続けた辺りに、トヨタの地力と偉大さを感じる。
話が逸れたが、この車は'89年のモーターショーで展示された「AXV-II」がそのまま市販されたような車で、屋根全体がガラスで出来ており、ドアの開閉方法がガルウイング式になっていた。街で目立つこと請け合いだが、「2+2」とは言え事実上二人乗りで、荷物も大して積めなさそうと、その実用性はほぼ無いに等しいのかもしれない。

ベースはスターレットで、エンジンは“タコカニ”の物が積まれていた。脱着式サンシェードなどの熱対策や、ガルウイングドアの操作性、また衝突安全性なども一応念入りに研究・対策されていたらしい。
また、10スピーカー・DSPを搭載し、その室内空間に合わせて音響解析が施されたという「スーパーライブサウンドシステム」という仕様も用意されていたらしい。

この手のパイクカーは、独身時代か、もしくは結婚後はセカンドカー/サードカーとしてしか所有できない。車というのは不思議なもので、基本的に制約が多ければ多いほど「カッコいい」のだ。「1台であれもこれも」と欲張った車ほどカッコ悪い。 まぁ、そういった観念ももはや旧態依然となりつつあるのかもしれないが、いつかまた、この手の“不便な車”に関心が集まる時代が巡ってくるのかもしれない…。

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トヨタ セラ [FF/4AT] ('90.3~'96.1)
全長3860mm×全幅1650mm×全高1265mm ホイールベース2300mm 車両重量930kg
1496cc 110ps / 13.5kgm  10モード燃費12.0km/L  車両価格167.5万円
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Posted at 2005/06/12 18:52:17 | コメント(9) | トラックバック(0) | 車 - クルマ温故知新 | クルマ
2005年06月03日 イイね!

【クルマ温故知新】-エスクードの影のライバル?- ~ダイハツ ロッキー~

【クルマ温故知新】-エスクードの影のライバル?- ~ダイハツ ロッキー~いま、NEW エスクードの試乗記が各カーサイトを賑わせていますが、皆さんはエスクード登場('88年)の僅か後、“ライバル” ともいえる車が存在していたことを、ご存知でしょうか? そう、知る人ぞ知る、「ダイハツ ロッキー」 です。
ダイハツ ロッキーは、エスクードの後を追うように、'90年6月にデビューしました。

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ダイハツ ロッキー SX [4WD/5MT] ('90.6~'97.7)
全長3705mm×全幅1635mm×全高1725mm ホイールベース2175mm 車両重量1250kg
1589cc 105ps / 14.3kgm  10/15モード燃費10.6km/L  車両価格173.3万円
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スズキ エスクード コンバーチブル [4WD/5MT] ('88.5~'97.11)
全長3560mm×全幅1635mm×全高1665mm ホイールベース2200mm 車両重量970kg
1590cc 82ps / 13.1kgm  10/15モード燃費10.6km/L  車両価格157万円
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スペックを比較するとよく解るが、エスクードよりもなんと300kg近くも重い。また、スタイルも軽快感やカジュアルさが光るエスクードに比べ、どこか野暮ったい。ここら辺りが失敗した原因か?
しかしながら、エスクード同様、「レジントップ」 と言われる、ルーフとボディ後部の上半部がまるごと外せるボディを持ち、ジープ同様の開放感を味わうことが可能であった。

また、エスクード同様のラダー(梯子状)フレームや、リジット固定式リアサス、デフロック可能な4WDシステム等、本格派四駆の要件はきちんと備えてあった。

ワゴンRの後を追ったムーヴのケース以前に、ダイハツのスズキに対する並々ならぬ対抗心を窺い知ることが出来る、貴重なモデルではあったように思う。
Posted at 2005/06/03 06:30:32 | コメント(6) | 車 - クルマ温故知新 | クルマ
2005年04月02日 イイね!

【クルマ温故知新】 トヨタ スプリンターシエロ

【クルマ温故知新】 トヨタ スプリンターシエロ古きを知り、新しきを知る。クルマ温故知新のコーナーがやって参りました(笑)

さて第一回目の今回は、下のプジョー 206の記事に触発されたということで、『トヨタ スプリンターシエロ』 を取り上げたいと..え? 「カリブの間違いじゃないのか」 って? いいえ、シエロで合っています(笑)

この「スプリンターシエロ(以下シエロ)」は、1987年5月デビューの6代目カローラ / スプリンターの派生車種としてこの世に登場、4年後の1991年5月のフルモデルチェンジまで造られた。

背の低い、いわゆるリフトバック風5ドアボディは先代(5代目)5ドアの後継モデルと言えるもので、この後ホンダ コンチェルト、三菱 ランサー、マツダ ファミリア・アスティナなどが追随する形で俄にブームの兆しを見せたが、結局どれも大して売れず、後にマツダがランティスなどで細々と続けるのみに留まった。

私のシビックシャトルとちょうど時代が被っているが、同クラス同5ドアハッチバックと言えども、全高が10.5cm 違うだけでこうもキャラクターが違うというのが大変興味深い。

ちなみに、あの86レビン/トレノにも積まれていた「4A-GE」を搭載した「GT」なるグレードも存在した。

このシエロ、いま思うと同ファミリー内のカローラ FX 5ドア、カローラワゴンとシェアを食い合っていたんじゃないだろうか。だとすれば、そのことも “失敗” の一つの要因だったのかもしれない。
今では一ファミリー内に似たようなボディが複数存在することなどあり得ず、この頃がいかに“車バブル” だったかということを、よく表している。

これも結局 “時代の徒花” に終わってしまった感が否めないが、それ故に、いま見るととても新鮮に感じるのは何とも皮肉な話だ。

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トヨタ スプリンターシエロ Xi [FF/4AT] ('87.5~'91.5)
全長4215mm×全幅1655mm×全高1365mm ホイールベース2430mm 車両重量1040kg
1500cc 94ps / 13.1kgm  10モード燃費11.6km/L  車両価格150.5万円
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Posted at 2005/04/02 07:08:26 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車 - クルマ温故知新 | クルマ
2005年02月09日 イイね!

【クルマ温故知新】 これで育ちました..その2

【クルマ温故知新】 これで育ちました..その2ファミリアです。1980年に登場した5代目ファミリアの後期型、1983年1月のマイナーチェンジ後のモデルです。写真は3ドアのXGですが、うちのは5ドア、シルバーのXEでした。1983年3月に我が家にやって来て、丸6年乗って1989年2月に手放しました。それはちょうど、私の小学校入学と卒業とほぼ重なっています。週末になると父はこの車でドライブやファミレスなどに連れて行ってくれました。

1980年に登場した5代目はファミリア初のFFモデルとなり、ドイツのVWゴルフを徹底的に研究し、手本にしたモデルでした。そのバランスの良い角形スタイルと赤のイメージカラーで当時の若者たちの爆発的な人気を獲得し、1980年の第1回カーオブザイヤー受賞や〝王者〟カローラを一時販売台数で抜くなど、数々の栄光を手にしました。今で言えばフィットのような存在と言えるでしょうか。街には〝赤いファミリアXG〟が溢れ、サーフィンをする訳でもないのに赤いファミリアの屋根にサーフボードを載っけて女の子をナンパする〝陸サーファー〟(おかさーふぁー) が流行ったそうです。

このファミリア、見た目のバランスなどは最高ですが、中身は残念ながらあまり良い車ではなかったようです。エンジン音の透過性が高く煩さかったり、インパネの仕切り線がグンニャリと歪んで終始カタカタ音が鳴っていたりしました。親父は今でも 「マツダ車は品質が低いからなぁ」 と事ある毎に言っています (笑)

まぁ実際所有してみると色々あるのが車の常ですが、この車が歴史に名を残す名車であることは今さら言うまでもありません。私も死ぬまでこの車のことは忘れないでしょう。
Posted at 2005/02/09 00:52:17 | コメント(4) | トラックバック(1) | 車 - クルマ温故知新 | クルマ

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「初めてPCじゃなくタブレット/スマホから投稿 (フォトアル) してみたが、余りのやりづらさに呆れた。ニコ動と一緒でPC時代からスマホ/タブレット時代に上手く移行できなかったクチですね、ここも。」
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80's Kidsで'80~'90年代の日本車を礼賛するような記事ばかり書いてきましたが、ネタが尽きてしまい放置中です。 '00年代の10年は、私にとって...
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