狩猟犬のブログ一覧

取り上げる気すら起きなかったが、ここで “総括” しておこうと思う。
　
月曜に日産・ウイングロードがモデルチェンジされたのはもう皆さんご存知の通り。そのボディスタイルは、一月以上も前から写真が公開されていたので、特にコメントはない。

「カッコ悪い」

その一言である。
　
こうしてオーソドックスなスタイルだった旧型と並べると、非常に特徴が判り易い。まず顔。高く短く､スラントした､近年のコンパクトカーによくある顔である。ノートと大差のない基本ライン。オーソドックスなステーションワゴンラインの旧型と、既にここから大きく異なっている。大きくうねったフェンダーラインに続くのは、下はなぜか平板なサイドパネル、上は “ウェーブド・ドリップライン” と呼ばれる、これまた “うねり” のあるウインドウ・グラフィック。ズバリ、「チグハグ」である。

そして尻。最突起部分がウインドウ下端のすぐ下にある旧型に比べ、新型はウインドウ下端よりもだいぶ下が最突起部分となっている。いわゆる “下がり尻” というヤツだが､明らかにシャープさを欠いており、そして明らかにカッコ悪い尻だ。
　
私はこの車を見て、“ミニバンブーム” の弊害を感じた。この車、明らかに 「ステーションワゴン」 ではなく 「ミニバン」 になりたがっている。デザイナーは 「若者にミニバンがウケているから、ミニバンに似せれば売れるだろう」 という思いが頭から離れず、ミニバンを横目で見ながらデザインしたのだろうか。

デザイナー氏は 「Response」 でこう言っている。

「（コンセプトは）『スタイリッシュ＆ファンクション』 です。機能を活かしながらスタイリッシュを目指しました」

なるほど、「ファンクション＝機能」 か。確かに中は旧型の比じゃないほどに広くなっているだろうし、後席のスライド＆リクライニングやラゲッジベンチ等、機能性には優れていそうだね。 .....で、「スタイリッシュ」 ってのはどこなの？　デザイナー氏にそう聞いてみたい。

確かに居住性は大事だが、見た目がダサいんじゃ買う気どころか詳しく調べる気すら起きない。私が好きだったウイングロードという車をこんなにも滅茶苦茶なデザインにした日産に、憎しみも込めつつこう言いたい。

なんでこんなにも格好の悪い車を、世に出したんですか？
こんなのが、売れると本気で思ってんの？？

これがもし売れたら、私はそれこそ、時代とズレた只の “懐古趣味野郎” ということになるだろうし、そんなヤツは公の場で車について語るべきではないので、みんカラもやめます。半年後に、これがフィールダーやエアウェイブよりも売れていたら.....ね。


追記： 半年後（'06年5月期）、ウイングロードはエアウェイブよりは売れましたが、カローラフィールダーを負かすことは出来ませんでした。 よってみんカラはやめません。