
古関裕而記念館をあとに、暑い中だらだら歩いていくと
ほどなく真っすぐに上へと伸びる急な石段と、その脇にポツンと「岩谷観音」と書かれた看板にぶつかりました。
うむむ、この階段を上った先がそうらしいが
これを登るのか………、マジで(^^;
別に昔ながらの石段ではありますが、その傾斜・上から下まで真っすぐ一直線なその造り。足を滑らせて落ちたら絶対死ぬよなあ… よくドラマであるじゃない、あんな感じで(笑
とはいえ、ここまで来て帰るわけにもいかんので、意を決して登ってみます。
もちろん手すりがついてるので、キチンと持って一段一段確かめながら登ればいいんすが、それでも踏面は手前側に傾いてるし、石もガタガタで躓きそうだし、高所恐怖症な人には絶対無理そうな場所。
結局、普通の 2倍ぐらいの時間をかけて慎重に登りおえると。
眼前にいきなり展開する岩棚と、そこに彫られた磨崖仏の姿。
おお。
これはナカナカ壮観です(^^
トータル的にはこじんまりした規模だけれど、キツい石段を登ってその先にドンと。
この流れでいきなり目の前にくると、インパクトありますねー
脇には木々に覆われるようにお堂があって、縁起によると 1700年頃創建された霊場とのこと。
基本は三十三観音で、それ以外も加えると六十体におよぶという磨崖仏、どんな気持ちで彫り込んだんでしょう。
ということで、知識は仕入れたので続いて仏様を見ていくことに。
むき出しとなっている岩場のそこかしこに仏が彫られていますが、まず目に付くのは風化の激しさ。
どれも一応岩場をくりぬいて、その中に彫られていますが、それでも欠けている程度ならまだマシな方で、上に登るほど、どういう姿だったのか判別のつかないものも多数に。特に仏像とあわせて文字が彫り込まれている物も多いのですが、コッチはほとんど読めない状態。これはどうにか保存出来んもんかねえ…
でもそうすると、今度は間近で見れなくなるだろうし、なんとも痛し痒しになっちゃうかも。
そんなことを考えながら、一体一体順番に見つつ上へと登り、鐘楼にたどり着いた辺りでだいたい終了。
ふう、そういや暑さも忘れてたなあ(^^
さて、もう一度あの石段を今度は下るのかと思うと、今以上に背筋が涼しくなりそう(^^;
そう思いながら先を見わたすと、墓地とそのむこうに整備された階段が…
はあぁ。
出来れば案内板は、この階段の麓に設置してほしいモンだねえ。
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Posted at 2015/08/09 10:37:42 | |
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ふらり | 日記