
考えてみれば、動体視力も反射神経も衰えるこれから、サーキット走行を目指すのは正気の沙汰ではないかも知れません。
でも無理に競ったり、限界を越えて挑戦しなければ、純粋に昨日の自分より運転技術が上がる事を目指せば良いと思っています。更には手持ちの2台のスポーツカーを大切に維持して、スポーツカーらしく走らせることができれば。
そしてそれが出来る時間は、刻一刻と無くなっていく。70才で初めてサーキットへ行くと言ったら、誰もが反対するでしょう。
そう考えると、街で見かけたクルマのように、あらゆる交通安全のステッカーを貼って、挑戦してみようかと思っています。
ここへ来て、資金的に無理なのでは、と思い始めました。最初は数十万の軽自動車を買う予定でしたが、今や対象の車は車体価格150万くらい以上、コレにLSDや車高調、ブレーキシステムにロールケージを付けると、軽く50万を越えます。すると200〜250万の一大プロジェクトになってしまいます。
パーツが多いと評判の86やBRZも、手を入れていくと結局その辺り。
しかし①サーキットを走れる走行性能②サーキット場の走行規約順守の2つの課題は必須です。完全に行き詰まりました。
そんなある日、あるクルマの見積もりを家人に見つかってしまいました。
家人は私のクルマ道楽に非常に寛容です。将来的に終のクルマは911のMTを買う、と言う夢のような話も、理解して応援してくれます。かねてから「生活のクルマが911になるなら、今からマニュアル操作を練習しておかなくちゃいけないじゃない」とまで言う程に。
思い切ってサーキット走行に挑戦したい事、それ専用にMT車を探している事、隠れて買おうとしたから予算がない事を話しました。すると。
「私のマニュアル練習用なら買って頂戴。そうしたらサーキット走行をする時には貸してあげる。」と言ってくれたのです。
コレで多少のローンを組めば道が開けます。
そこからは車両を提案する日々となりました。何しろ彼女が気に入らなければアウトなのですから。
その中で車高調、LSD、ロールパー、ハードトップ付きのNAを見つけました。

200万のプライスも、今は何とかなるかもと心も軽く一緒に見に行く事になったのです。
それはフロントに事故歴はあるものの、すぐにサーキットを走れるスペックの個体です。

ただ、やはり使い込まれたそれは、ワイパーのサビや色落ちなど、女性には気になる部分もあったのです。
あまり気乗りしなそうな家内の様子。しかし私には同じ店にもう一台、目的のクルマがありました。
それはサーキットを走るのに充分な性能と、サーキット場の走行規約を守る能力を持ち、家内の興味もしっかり掴む事の出来る流麗なあのクルマでした。
Posted at 2021/12/11 18:13:24 | |
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