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タリパパのブログ一覧

2022年12月19日 イイね!

初老の挑戦の分岐点

初老の挑戦の分岐点鈴鹿サーキット本コースへの挑戦日、朝から天気は曇り空。
鈴鹿の街に入る頃には雨が落ちてきました。
午後の枠に向かって心は急上昇と急降下を繰り返します。
「例えスライドしても、これまで対処は学んできたじゃないか。最悪トラクションコントロールをカットしなければ安全だし」
「ヘアピンのアールは、いつもの22mオーバルと一緒だと先生も仰っていた。平常心で行こう!大丈夫」
自分に言い聞かせながら鈴鹿サーキットに到着しました。

雨に煙る国際コース。
3月に続いて雨の鈴鹿です。その頃は怖いだけで3速ホールド、手も足も出ませんでした。今回はネットで申し込んだ同乗レッスン付きのレッスン、10ヶ月頑張ってきたので、少しは何とかなるでしょう。

パドックはポルシェだらけ。しかし「見慣れた光景なんだから、舞い上がらない。大丈夫。」なんて落ち着いていました。後に大間違いと知るのですが・・・。


久々に着るレーシングスーツが恥ずかしいやら嬉しいやら。こっそりトイレで自撮りしたりして。初老のオッサンなのに女子高生みたい。


ゼッケンをつけて準備します。ここまではワクワクでした。ここまでは。


先ず先生のドライブで助手席に座り、ラインどりを教えていただきます。
雨の鈴鹿サーキット、降りが強くなってきました。



もー別次元です。「6割で行きますからね~」とスタートした私のクルマですが、ストレートから210キロで1コーナー、2コーナーで減速したらひらひらとS字~逆バンク「ここはアクセル開度で抜けましょう」と躱していきます。デグナー迄の上りブラインドコーナーで170キロ、スライドコントロールしながらヘアピン迄踏み込み、まっちゃんコーナーをインベタで180キロ、スプーンからバックストレート210キロで130R。
その間終始スライド調整をこなし「今日は雨なのでこんな感じで6割くらいでしょうか」と余裕でお話しされる先生・・・。

全く無理です。雨の中150キロオーバーのスライド修正なんて出来る気がしません。「もっとゆっくりお願いします」とお話しすると、次はコーナーのクリッピングポイントを説明くださりながらスピードを落とされますが、それでも高速コーナーのスピードに完全にビビリ倒している私。

ショートコース、例えば富士のショートで下りのストレートで140キロ出ても軽くブレーキングして1コーナー100~120キロそこそこで侵入するのと、もう全くスピードの次元が違いすぎる!!!しかもかなりの雨・・・。

それでも一人でコースインしてみます。怖くてかなり手前のブレーキング、その横をGT3RSやGT4、エクシージがガンガン抜いていきます。オーバルの時は速いクルマなんだな、くらいの車体が完全に牙をむいた猛獣です。
「速いクルマが抜いてくれますから、レコードラインを走ってください」と言われましても、恐る恐るクリッピングに付く私のインを猛獣が駆け抜けていきます。

それでも先ずはS字のクリッピングポイントを確実に拾う事、まっちゃんコーナーのインに何か所かあるポイント地点を必ず舐める事、メインとバックのストレートで一瞬でも5速まで入れる事、これだけを自分で決めて2時間の走行タイムが終了しました。

走行終了しクルマは楽勝、私は疲労困憊の図。


ルーフに残る雨粒を見ながら、自分がいかにチキンか、そしてサーキット走行に向いてない、才能の欠片もない「虫けら」の様な存在なのかを思い知りました。


ここが、今日が「初老の挑戦の分岐点」、諦め時なのかもしれないとヘルメットを脱ぎました。先生のロガー解析で「S字を丁寧にクリッピングを拾っているのは良く分かります。ただ手前でスピードを落としすぎです。アクセルコントロールで抜けられるとボトムスピードが上がります。それとスプーンで1コーナーと2コーナーの間をインにつきすぎです。コース幅いっぱいに使えばもっとタイムが上がりますよ。」と仰ってくださいましたが、何の慰めにもならずうな垂れるばかり。お礼を言って早々に引き上げました。
10ヶ月夢を見ていた様だったなあと、雨の鈴鹿を後にします。

翌日は晴天!昨日これならとも思いましたが、「いやいや、諦めた夢にすがるのは良そう」と犬の散歩をしていると、後輩がフェラーリ458イタリアでお迎えに来てくれました。彼の所属するフェラーリのオーナーズクラブのクリスマス会に誘ってくれていたのです。
会場に着くとオーナーの方々のきらびやかなクルマ達が。




参加者の方の稀少なレストアがなったばかりというミウラ迄見ることが出来、少しは気が晴れます。


有名コレクターの方の所蔵車両も案内頂き至福の時間。


会場にはプレゼント用の景品が。


和やかな会食会の中で、話題は自ずと車の話、レーシングデイズの話からサーキット走行の話に移ります。そこで私の昨日の情けない話をしたところ、ポルシェクラブの会長を長年務められていたという方が、親身に話を聞いてくださいました。「そこまで思いを持って挑戦されているのなら、私の師匠を紹介しましょう。あまり弟子を取らなくなったようですが、私が頼めば大丈夫。こう見えても私はタイトルを幾つか取っているんですが、その先生のお陰なんですよ。彼は鈴鹿に住んでいるので丁度いい。」とその場で電話してくださいました。

あれ?「初老の挑戦の分岐点」が思わぬ方向に進み始めました。
「夕方過ぎに電話がかかってくると思いますので、その時に思いをぶつけてみてください。」とても親切に、初めて会った方なのに自分の事の様にお話しくださり、少しウルっと来てしまいました。

その後、後輩の友人の個人邸へお邪魔するとスペチアーレに名車がそろい踏み。




スポーツ走行を極めるため、サーキットを走るために生まれてきたクルマ達を眺めながら、私のトラックへの挑戦はどうなるのだろうと考えました。
24時間前は完全に諦めたサーキット走行、目の前のクルマ達の様にスピードに挑戦できるようになるのでしょうか。

「初老の挑戦の分岐点」を実感した日。
Posted at 2022/12/19 10:45:47 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月12日 イイね!

最終調整の日

最終調整の日夏から予約してあった鈴鹿サーキット本コースのレッスンが今週末あります。
2年間基礎トレーニングして、2024年から富士か鈴鹿の本コースでタイムアタックをするというのが、当初の目的でした。それに向かって国際サーキットの本コースというモノがどういうもので、どれだけ準備が足りないのか、中間試験の様な気持ちです。
それに備えて2月からオーバルコースのグリップトレーニングをして破綻しないような加重移動を、そして破綻した後のバランス感覚の為に広場でのスライドトレーニングを、定期的に行ってきました。またその間にコースレッスンもしていただき、富士ショート、瑞浪YZサーキット、美浜サーキットと経験する中で、本当に朧気ながらラインと処し方を感じるようになってきました。更にみん友様にお誘いいただきモーターランド鈴鹿も楽しく走らせて頂くことが出来ました。
今まで峠すら攻めたことのない普通のオッサンが、広場を走り始めて2~3日目の3月に無理して申し込んだ初の鈴鹿本コースは土砂降りで、恐怖以外の何物でもありませんでした。コーナーは分からない、横は超ハイスペック車がバンバン抜いていく、泣きたいような2時間でした。
そこから8ヶ月、どう変わったのでしょうか。楽しみでもあり不安でもあり。

そこで先週末は最終調整としてオーバルコースのロングバージョンでトレーニングをしていただくことに致しました。

毎度おなじみの前泊ひとり酒。
先ずは軽くトラットリアでビールでもと思ったのですが、ついつい好きなタウラジを見つけ抜栓。


一本飲んでしまうと止まりません。バーへ梯子して先ずはバラライカで喉を潤します。


更に度数の高いモルトを飲みたくなり、カリラのカスクストレングス56.8%。これで勢いをつけて翌日に繋げます。


翌朝は晴天、富士のお山に少し雲がかかっています(固定カメラより撮影切り抜き)。


今日もいつもの富士スピードウエイ第二駐車場。

ここに直線160M、そこから直径22Mのコーナーを回るオーバルを作ります。

今までと違い必ず3速に入れシフトダウンを必要とするコース。
実は今の986ボクスターは初めてのポルシェなのですが、アクセルの位置が非常に低く、ヒール&トゥが滅茶難しいのです。更に微妙に残しながら入るコーナーで、アクセルを吹かすとブレーキを踏みすぎてしまいます。タイムの事だけなら2速ホールドでストレートの終盤を捨ててコーナースピードを上げる手もありますが、今回はシフトダウンとブレーキ踏力コントロールを課題に取り組むことにします。

相変わらず最大勢力はポルシェ。

今回はGT3RS、GT3、カレラS、カレラ4S、ケイマンGT4と私の格安中古車の計6台。

電光計でタイムを計っていきます。


やはりシフト操作がぎこちなく、タイムが伸びません。私のベストは最終ラップで変速無しのトライ⤵。先が思いやられます。

一日チャレンジして、2速の回転数を把握し、ポルシェの変わった(私にとってですが)ペダルコントロールにも慣れました。数か月前にご一緒したGT4の方に「あの頃とは本当に全然別人ですね」と言っていただいたのが嬉しい!


その言葉を胸に、国際サーキット本コースという巨大な壁にぶち当たって砕けて帰ってきます(笑)。

最終調整の日。



Posted at 2022/12/12 11:07:46 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2022年12月05日 イイね!

進化って難しい、の日

進化って難しい、の日冒頭の画像は内容に全く関係ありません。
街を歩いていたらクリスマスツリーの輝きを見て、12月を実感してしまいました。
思えば昨年末、みん友様に刺激を受けて挑戦を始めたサーキット走行。
当初の目論見は、58歳になるのを契機に、2年間基本トレーニングを行ったうえで還暦から国際サーキットにタイムアタックの挑戦するというもの。
何しろ動画で見る限り、鈴鹿のデグナーや130Rで面白いように(失礼)車両が転倒するシーンが満載。これは基本トレーニングをしなければ死んでしまう、と思いました。
そこで昨年末に車両選びから始めました。それがこの季節だったなあと、クリスマスツリーを眺めてしみじみ思った次第です。

ではどれくらい進化したのでしょう。それとも全く変わっていないのでしょうか?
何しろコースを数える程しか走っていません。したがってコースどりに関して全く進化してないのかもしれません。
そこで今回はコースレッスンを、ほぼマンツーマンでご指導いただきました。
会場は初めて訪れる美浜サーキット。仕事を兼ねて近隣市を訪れ、そのまま前泊ひとり飲み。初めて走るサーキットに心が躍り、つい飲みすぎてしまいます。
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翌日は晴天、サーキット日和です。
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早速走ってみますが、最初はコースを知るところから。それぞれ20分のターム。
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同乗頂きコース取りや挙動についての注意点を伺います。
そしてコースイン。自分でも上手く走れていないのが分かります。

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何とか51秒台。うーん。

少し頑張って走ってみました。すると50秒台が。
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これなら49秒台は出せるかな?進化してる?私?
と思ったのもつかの間、講師の先生からコーナー速度が遅すぎます。その割にトラクションが上手く掛かってないのでアンダー気味です。とのご指摘。だってこのコースのコーナーって皆タイトなんですよ⤵。

その後どんどん遅くなっていく私・・。
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理由を聞くと前半タイムが出たのはタイヤのお陰、アンダーを出したせいで前輪の角が取れて、ハンドルだけでは曲がらなくなってきたので、ちゃんとトラクションを掛けてコーナー速度を上げてください、とお叱りを受けます。
こうなれば意地で49秒台を出しましょう。同タームを走られる方も色々ですが、普通に46秒台を出される方の電光掲示板を見て、萎えそうな心を奮い立たせます。


結局最後は「スムーズな走りになってきましたよ」と励ましのお言葉を頂いたものの50秒は切れず・・・。

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唯一の救いは50秒台を安定して出せるようになったことぐらいでしょうか。
講師の先生は「初めての美浜サーキットでこのタイムなら、一年ちゃんと頑張った証拠ですよ?ガードレール保険は要りませんね」と仰ってくださいました。確かに破綻しそうでもコントロールできましたし、結果スピンはありませんが速くなった実感もありません。数字的にも、こんなに遅々とした進化しかしないものでしょうかねえ・・。
半分ガッカリしながらサーキットを後にします。
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翌日いつもの後輩からカートに誘っていただきました。
彼に誘われて今年の2月から数えて9~10回は通ったカート場。コレも中々タイムが出ません。それでも実車両をトレーニングしていると多少は変わるのでしょうか?前回から随分ご無沙汰でしたので、半分期待しながらカート場に向かいます。
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先ず最初のタームはカートの走り方を忘れていました(笑)。がっつりコーナーごとにブレーキ踏んで24秒中盤。
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次にタイムが出ずに熱くなりすぎて、アクセル踏みっぱなしで突っ込みすぎ。
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少しだけ冷静になろう。パワーが無いからオーバルコースの時の様にインインで抜けようとしすぎて逆に失速してるから、少しアウトも使ってみようか。
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そしてついに4ターム目で24秒を切ることが出来ました。
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電光掲示板に灯った23.914の数字が誇らしい。
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もっとも絶対的には遅いのですけれど、少なくとも今年の2月とは全然違うのだという事は確認できました。

今月は鈴鹿の本コースをチャレンジします。前回は土砂降りでしたが、今回こそは晴れてくれると良いな、いやそうなると速度域が上がって怖いのかな?まだ自分には早すぎるのでは?でも一年近くそのためにトレーニングしてきたじゃないか。いろいろな思いでその日を待っています。どうなることやら。
進化って難しい、と感じた日。








Posted at 2022/12/05 10:55:33 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「@speranza 様 いつも良いね、有難うございます。ブログがないので図々しくこちらにてお礼を。来週いらっしゃるのですね。良い風景なので楽しんでください。」
何シテル?   10/23 15:29
タリパパです。よろしくお願いします。
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