スポーツカーに乗るおじさんが多いそうです。気持ちはよく分かります。家族からしたら「年甲斐も無く」って所でしょうか。
でも年甲斐も無くって良くないですか?
フェアレディZ、デザインに賛否はあるでしょうが、今どきこの車を600万そこそこで売ってくれるのだから、おじさんは色めきだちますよね。
でも2027年までに生産できる台数を、既に売ってしまったので手には入ら無いらしい。そして転売ヤーによって倍の値段の中古車になる。
側に居たフェアレディに聞いてみると、情報がないので何とも言えません、の一点張り。まぁ、そうですね。そうしてスポーツカーはおじさんに後ろ姿を見せて去っていくのです。
中々今の日本で車で年甲斐も無くは、ハードルが高いのかもしれません。
ふと思い出して、数年振りくらいで大学の同級生を呼び出してみました。
その頃と比べても随分お爺さんになった彼と乾杯。
彼は今、バイクで走るのがとても楽しいと言います。うん、良いね、正しく年甲斐も無い。更にこの歳になってエッチな店に行く様になったとも。とやかくは言わないし、私の趣味では無いけれど、確かに年甲斐も無い。
バーに移動して杯を重ねると、目の前の髭面のお爺さんが大学生に見えてくるから不思議です。
酒棚の奥にラガバーリンの26年を発見。飲んでみたかったのに、バーテンダーが念押しした価格は一杯4万円也。
顔を見合わせて、やめました。年甲斐も無く無い。駄目ですねぇ。
翌日はこの春大学を卒業して就職する息子と食事を。
就職祝いですから奮発して銀座三丁目のイタリアン。
久しぶりに色々話す中で、彼の方がかなり現実的で、頼もしくもありもう少し自由でも良いかなとも思ったり。逆に彼には「お父さんみたいに生きられたら楽しいのになぁ」と悟りの様な言葉を言われ、複雑な気持ちになりました。でも年甲斐も無く人生を生きていると言うことで良しとしましょう。
何しろゴルフもサーキットも自粛中の怪我人ですから、日曜日も暇です。
ついでに息子の就職先を見てきました。波乱の就活の中、最後の最後に決まった先は、私には縁がない日本橋の巨大企業の本社ビル。配属もそこに決まった様で、住まいの内見にも付き合いました。
スカイツリーの真下の築50年!の古いマンション。ただ見上げればタワーがデッカい!
見上げる彼を見ながら、こうやって上を見ながらこの子の未来は始まるのだな、と思いました。若い彼は何をチャレンジしても年甲斐も無いとは言われません。ドンドンチャレンジしろよ、と伝えて別れました。
初老の身としては、精々年甲斐も無い事に挑戦して、家族をハラハラさせてやろうと思います。
Posted at 2023/01/23 16:22:53 | |
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