
サーキット専用に購入した986ボクスター。納車は来年になるので、サーキット走行はこれからになるのですが、それまでに何か準備をしておきましょう。
最初から無鉄砲に走りに行くほど私は若くもなく、技術もありません。それはまるで打ちっぱなしで数回練習しただけでコースに行くようなもの。周りの迷惑になることは重々承知です。従って最初はレッスンに申し込もうと思っています。ウェットのミューを下げた状態での挙動コントロール・レッスンから、少しづつ走行会につなげていきます。そんな中、素人の私でも分かる必須の道具。それはヘルメットです。
冒頭はロータス時代のエリオ・デ・アンジェリス。貴族の血を引く超イケメンの彼は、子供のころ、速く強くはあったけどイタリアのおっさんの様なマリオ・アンドレッティに代わるロータスのエースでした。当時はウイングカーの流れを作ったロータスのJPSカラーが格好良く、作れもしないプラモデルやシャツやトレーナー、全て黒地に金色のJPSが入っていました。そんなある日、スポンサーがESSEXに代わり、渋かったJPSのマシンは赤と青とシルバーのチンドン屋のような車体に代わってしまいました。子供心に非常にがっかりした記憶があります。それでもそんな昔の中日ドラゴンズのユニフォームのような(ドラファンの方済みません)カラーのマシンでさえ、エリオ・デ・アンジェリスが乗れば格好良かったのです。後に彼より速いアイルトン・セナという若者がチームに入ることで追い出され、翌年事故死してしまうのですけれど。
脱線しましたがヘルメットです。彼が被っていたのはシンプソン。あのダースベーダーのようなヘルメットです。憧れましたね、シンプソン。バイクに乗ることもなく年を重ねた私にとって、いよいよ堂々とヘルメットを被ることができる。シンプソンしかないよね、とウキウキでした(古い)。
エリオのヘルメットも
ハントのヘルメットも
ヨッヘン・マスのヘルメットもシンプソン!
ネットで探す日々が続きます。しかしその頃は何も知らず、値段で2輪用を探していたのです。
そんなある日、みんカラで986ボクスターでサーキット走行を行う方と巡り合いました。今回の私のクルマ選びのブログでコメントをいただいたのです。
彼はご自分で積車迄購入して、幾つかのポルシェをサーキットで駆るポルシェ・エキスパート。今回丁度986をサーキット用に購入しセットアップ中です。
今やサーキット走行に何が必要なのか知りたい病の私は、早速彼に質問攻めをしてしまいました。それなのに不躾な私に、一つひとつ丁寧に準備に関してお教えくださいました。それを拝見して自分の考えがいかに浅いのかを知るのです。
「まずは安全装置を考える事。エアバック付のステアリングは危険だから交換。破裂のショックで骨折する可能性。フルバケットと5点以上のベルト。そしてハンス。ハンスが留められないバイク用ヘルメットに自分でクリップをつけるというのは安全性が低い。」と。
他にもブレーキ周りやタイヤに関しても丁寧に教えていただきましたが、先ずは車がなくてもできる準備からです。
ハンス・・・。確かにレース中継では見ていますが、日常にそんなものはありません。

原付バイクに乗っているお兄さんは、ヘルメットを首にひっかけているので、ハンスはありません。高速でフイに横を180キロで抜いていく革ツナギのレーサーはフルフェイスですが、これもハンスはありません。
しかしWikipediaで調べるととても重要な装備です。

(Wikipedia様画像拝借)
それによると「頭部の前方方向の動きを規制して、追突などの強い減速加速度から首を保護するための物である。体がシートベルトによりマシンに固定されているのに対し、頭部は固定されていないため、超高速でクラッシュすると慣性の法則により頭だけが激しく前のめりになることで首が伸び、頭をステアリング等にぶつけることで脳が損傷を受けたり、首が引っ張られることで頚椎部が損傷したりする。そこでヘルメットと首のサポーター部を伸縮性の低い紐などで結ぶことで、クラッシュ時に頭が前のめりになっても紐の制約により首が極端に伸びることが制限され、頭部や頚椎部の損傷を防げる。」と。
コレ必要ですよね。早速ネットで調べてみると・・

結構なお値段・・・。それに合わせた耐火用ヘルメットを調べるとこれも・・。
これは凄い世界に足を突っ込もうとしているのではないかと思い始めました。
しかしここまできて、引き換えしたら家内に笑われます。
当面はサーキットの先達様たちのお知恵を勝手に借りながら、準備を進めていきます。
しかしまた勝手にオークション辺りで品番違いをして購入し、使えず散財っていう授業料を払うことになるのでしょうね。
Posted at 2021/12/16 11:47:58 | |
トラックバック(0) | 日記