
最近のイタリアンは、非常に魚介を丁寧に扱って繊細な料理が多い気がします。
冒頭は桜のチップをスモークしている様子ですが、されているのはホタテの貝柱。
素晴らしい反面、私の好きな渋く重めの赤ワインが合わない皿が多く、最後のお肉だけで1本飲まなくてはならないこともしばしば。日本人の味覚に合わせ、また新鮮な魚介類の豊富な日本で個性を出していこうとすると必然なのかもしれません。
不満ではありませんが、赤ワインが飲みたい・・。
6席で一杯になってしまう本日のお店。
1皿目はコーンポタージュに焼きトウモロコシのアイス。このアイスが全く甘くないので非常にバランスが良く、併せたのはビール。
2皿目はホタテとヴィシソワーズにマスカルポーネとキャビア。ここでビールをお代わり。
3皿目は紫ウニまるごと。コレは日本酒で・・・。種類があまりないと謝っていただきながら純米大吟醸を頂きました。
4皿目はアユの春巻き風。コレが最高に美味しかったのですが赤ワインには合わず日本酒をお代わり・・・。
やっとお肉になってから、はるか前から抜栓して待っていた赤ワインを飲めます。
タウラジのアリアニコを流し込むように飲まなくては、食事とのバランスが保てません。
それもこれも、私が白ワインが飲めないことがいけないのです。過去様々なソムリエの方に勧められた逸品を口にしても、どうしてもマスカットの香りと酸味が、私から白ワインを遠ざけます。スパークリングワインは二次発酵しているせいか問題ないのですが。
今日も大変美味しく楽しませて頂きましたが、魚介料理と肉料理とのバランスが、最近美味しくて評判のお店程、そしてコース中心の展開をされている所ほど、全体のポーションの中で魚介に振られている割合が多い気がしてなりません。まあ日本酒を出していただければ問題ありませんけれど、ワインを飲むためにレストランを訪れる身としては、少し寂しくもあります。
帰りながらホテルの駐車場を眺めると、凄く戦闘的なランボルギーニを見かけました。
一眼レフを片手にそれを撮影しまくっている宿泊客を眺めながら、イタリアのモノは常に攻撃的に新しい世界を切り開いていくことを求め、人々もそれを求めているのだなと、酔った頭でぼんやり考えました。
Posted at 2022/07/06 11:03:34 | |
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