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2020年10月17日

日頃の調整整備のお話 SL125S

日頃の調整整備のお話 SL125S 旧車バイクの日頃のメンテナンス(調整整備)箇所は、思いのほか結構な数があります。
その中のいくつかを午後から1時間半ほど費やしてゆっくりと楽しみながらやっつけました。

まずは、バッテリーです。
今時のバッテリーはエストレヤのように、四輪も二輪も密閉式ですので、メンテナンスフリーとなっています。
最新のものはリチウムイオンバッテリーがあります。

しかし、SL125Sのものは大昔のタイプの台湾製ですので、バッテリー液(蒸留水)の補充が必要です。
特にこのバイクは充電圧の制御回路がないために高電圧となってしまいます。
その結果、電解作用が激しくてバッテリーが熱を帯び、電解液がすぐに蒸発して減ってしまいます。
バッテリーの寿命には全く期待ができないシステムなんです。


 

蒸発した電解液を外へ流し出すための透明パイプが根本から外れていて、下に垂れ落ちた電解液に含まれる希硫酸によってあちこちが酷く侵されていました。



一番被害が大きかったのはバッテリーホルダーの真下に備える工具ケースの入口付近であります。
希硫酸を被った鉄面は錆々となって、その上から白い粉が一面に噴いていました。
まるで青酸カリのようで、舐めたら死ぬかもしれないと思えるような感じです。
とりあえずはこれらの毒素を除去して綺麗きれいにしてから、簡易のブラック塗装を施します。



複合的な原因によってオイル漏れがしていたクランクケースの左側を確認しましたら、綺麗なままであり、オイル漏れは完治しています。



カムシャフトのオイルシールからのオイル漏れが完治したことを確認し、引き続いてカムチェーンの調整をしました。
今時のエンジンはエストレヤのように自動調整テンショナーが備わっているためにメンテナンスフリーとなっています。
レストア シーズン2では新品のカムチェーンを使いましたので、初期の「伸び」が必ず発生します。
クランクケースの上面に備わっている手動のテンショナー調整ボルトをねじって引き上げ、伸びて緩んでしまっていたチェーンをピーンと張り直します。




エンジンノイズが気になりますので、ついでにタペット調整をします。
しかし、ロッカーアームにガタがあると、いくら調整をしてもノイズは小さくなりません。
ロッカーアームを左右に動かしてみると、カタカタと音がしていますので、ここのクリアランスが規定値をたぶんオーバーしているような気がします(汗)
このパーツは新品がもう出ていないために、スペアエンジンから移植するしか方法はなく、しかし、これとてガタが来ているかもしれません。
こんな状況ですので、カタカタというノイズは我慢せざるを得ません。




右側のサイドカバーを外すと、キャブレター・ベローゴムがあって、その奥にエアクリーナーボックスがあります。
エアクリボックスの蓋を開けて、ストレーナーを点検します。
そんなに走ってはいませんので、汚れは発生していません。
ここでの点検の目的はスポンジの状態の確認です。
レストア シーズン1で唯一の新品スポンジを取り付けたのですが、シーズン2ではこれを使い回したために経年劣化が心配事となっていたからです。
スポンジを捻るように指で摘んでみましたが、まだまだ大丈夫そうで安心しました。
今後定期的に確認をします。



最後はホーンです。
表面に少し点錆が発生していましたので、綺麗にしてメッキ塗装をしました。

このほかのメンテナンスといえば、
◯プラグの隙間・焼け具合の点検調整
◯点火時期・ポイントの隙間の点検調整
◯タイヤの空気圧の点検調整
◯ドライブチェーンの張り具合の点検調整
◯キャブレターの点検調整
などがありますが、これらはこの前やりましたので、これにて一通りのメンテナンスは終わりました。
なお、今時の点火システムはエストレヤのように、四輪も二輪もフルトラですのでメンテナンスフリーであります。
また、ガソリンの気化システムはキャブレターからFIに取って代わっていますので、これもメンテナンスフリーであります。

レストア シーズン2完成以来、走行距離は未だ1,000kmに至っていません。
そんなことで、オイル交換はまだ勿体ないので、もう少し走ってからにします。


旧車バイクの愛好家は、手を油で汚しながらこうした作業をするのがたまらんのですわ(笑)
でも、全ての作業をそれなりにやりこなすには、予備パーツをストックしておかなければならないし、必ず専用工具が必要な場面に出くわしますし、何よりも知識や経験が必要となり、勉強もしなければなりませんので、そんなに簡単なことではありません。
だから、安直な思いで旧車に手を出すのはやめておきましょう!(笑)
私は自分の甲斐性を図り見て、旧車バイクの中でも一番扱い易い4st単気筒のSL125Sに触手を伸ばしたというわけです。
青春時代のバイクでもあったのですがね…
ブログ一覧 | SL125S | 日記
Posted at 2020/10/17 16:54:51

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