
先月の
鈴鹿遠征で1つだけ不可解だった西ストレートの失速.
ECUのデータを見返してみても,A/F値はホームストレートと大きな違いがなく,思いつくのは上り坂(西ストレート)と下り坂(ホームストレート)の違いくらい(=負荷).Dジェトロだと負荷の差は吸気圧でしか分かりませんが,両方ともアクセル全開で駆け抜けるため,違いを見る事が出来ず,何とも不可解な気分でした.
すっきりしない気分のまま,何度も動画を見返しているうちに「ひょっとして・・・」と1つの事に気づきました.
早速,3年前のデータを引っ張りだして比較を開始してみます.
まずは,
3年前のベストラップ(緑)とセカンドベスト(青)の比較.
ブレーキングポイントの違いはありますが,セカンドベスト(青)の方が3.5km/hも車速が低いです.
これを見て,「ああ,やっぱり・・・」.
続けて,今回のベストラップ(緑)とセカンドベスト(青)を比較します.
シフトミスをしていないセカンドベスト(青)の方が4.2km/hも車速が高いです.
これでほぼ確信しました.
最後に,前回のセカンドベスト(青)と今回のセカンドベスト(緑)を比較すると,
はい,一致しました!(厳密には0.5km/hズレてますけど)
前回(3年前)と今回で7km/hもトップスピードが異なった原因の1つは,やはりシフトミス.シフトアップがもたもたしていたせいだけで3.5km/h失速しています.そしてもう一つは,以下の動画の2:12~2:42にありました.
ご覧の通り,スプーン手前で青いS2000に抜かれた後,西ストレート丸々1本分後ろを走っていますね.
そう,この区間はトウ(スリップストリーム)に入っていたんです.
ダンロップの看板を目安にすると約2秒後方にいたようなのですが,2秒も離れたらトウは効かないだろうと思いきや,あの大きなGTウイングで跳ね上げられたせいなのか? 5速に入れた辺りでちょうどS2000の真後ろに位置についたせいなのか? その辺りは分かりませんが,3~4速時の引き離されっぷりと比較すると5速に入れてからは,パッと見は分からない程の僅かな離され具合です(動画で見ると違いが差がよく分かります).前回のベストラップとセカンドベストとの比較からも車速の伸びの差は明らかですし,間違いなく効いていると思います.
ああ,エンジンのせいじゃなくて良かった・・・.
ホームストレートで比較すると違いがないので,本当に不可解だったんですよね.これで少し安心しました.
それにしても,広角レンズのおかげで実際の見た目以上に離れているように映るとはいえ,こんなに遠いんですけど効くんですね.やっぱり170km/hオーバーの世界は一味違う!とまざまざと感じさせられた分析結果でした.
Posted at 2018/11/03 23:21:47 | |
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