TC2000で開催された走行会にて,EF8の先輩は自己ベストを更新する1'07.326をマークして,2年連続のクラス表彰台をゲットしていました.
昨年は新たに投入したクロスミッションを使いこなせず,8秒台止まりでしたが,
先月の鈴鹿でよっぽど鬱憤が溜まったのか,今年は気合の走りで1秒以上の大幅タイムアップを果たしてきました.
いよいよ視界から消える差となってきましたが,私のEF8も性能をフルに引き出せれば,まだ付け入る隙があるのか? 私のEF8でプロが走行したデータと比較しながら,先輩の走りを分析してみます.
まずは公式タイムの差.
先輩のEF8 ・・・ 1'07.326
プロ走行EF8 ・・・ 1'07.450 (+0.124)
0.1秒差であれば期待がもてますね.続けて先輩の走りを動画でご覧下さい.
では,LAP+での比較に入ります.
バックストレートの差は大きいですが,それ以外は僅差ですね.それでは細かく見ていきましょう.
①1コーナー進入(1つ目の赤丸)
トップスピードは変わらないものの,ブレーキング開始のタイミングは先輩(青)の方が少し早いようです.走行ラインで確認すると,先輩は1コーナーの奥でクリップをとるような回り込むラインをとっており,立ち上がり重視と考えればそんなに悪いラインではないと思うのですが,プロのラインと比較すると距離的に損しているようにも思えます.
このラインでタイムを詰めるなら,以下の映像の赤いラインくらいまでブレーキングを我慢しても良いように思えます.
というのも,動画で見ると先輩のEF8は初期の回頭性が非常にクイックで,ターンインして切り込んでいる途中でオーバーが出て,ステアリングを戻す操作をしており(↓の辺り),
挙動がピーキーでラインがなかなか定まらないなら,突っ込んでタイトに立ち上がるラインの方がコントロールが楽なんじゃないかとも思います.
②1コーナー立ち上がり(2つ目の赤丸)
プロ(緑)に比べると,先輩のアクセルONのタイミングはワンテンポ遅く,以下の映像のようにコースが余っているようにも見えます.
プロがこのコーナーだけで0.4秒リードしている点からも,ここが最初の付け入る隙かもしれません.
③1ヘア(3つ目の赤丸)
先輩(青)は133km/h程度でアクセルを緩めて車速をキープしています.これは5速にシフトアップせずに4速を維持しているためで,短い区間でブレーキングしつつ5→4→3速と慌しくダウンシフトする状況を避けるためと思われます.
プロと同等の車速は出ているので頑張る必要はないのかもしれませんが,S字の途中であっても4→5速にシフトアップして,下記の赤線の辺りでブレーキングするようになれば,先輩はまだ0.1~0.2秒は稼げるのかもしれません.
ただ,言うは易し,するは難しで,私も3→4速へのシフトアップを躊躇う部分なので,リスクを低減するという意味では,これでもOKなのかもしれません.
④ダンロップ(4つ目の赤丸)
旋回速度は先輩(青)の方が少々低いですね.映像からは分かりませんでしたが,オーバーが出て抑え込んでいる状況なのでしょうか・・・?
なお,1ヘア~ダンロップの短い区間の加速力勝負で先輩のEF8は圧倒し,先述の0.4秒の遅れを一気に取り戻していたりします.
⑤2ヘア(5つ目の赤丸)
ここもブレーキングがワンテンポ早いです.私だったら以下の映像の赤いラインまで突っ込みたい気もしますが,ターンインで神経質な先輩のEF8を宥める意味では,ここぐらいからブレーキングしないとダメなのかもしれません.
⑥最終コーナー(最後の赤丸)
バックストレートは,やはりB18C+クロスミッションの組合せが強力で,0.2秒も縮められます.その状況から最終コーナーに飛び込む訳ですが,いかにピーキーなEF8とはいえ,もう少し奥まで突っ込んで(以下の写真の赤いラインの辺りまで),ボトムスピードを引き上げられるようにした方がタイムは稼ぎ易いようです.
まぁ,ここも言うは易し,するは難しの部分だと思いますので,正確なところは何とも言えませんけどね.
以上,比較結果でした.
分析の結果,1コーナーの突っ込みやダンロップの旋回速度等,まだ付け入る隙があるかないかと言えば"ある"ようなのでチョット安心しました.ただ,動画を繰り返し見ていると,やっぱり先輩のEF8はターンイン時のキレが鋭く,立ち上がり時もゼロカウンター状態になっているのが,しばしば見受けられ,「これについていかなきゃダメなのか・・・」と愕然となります.
可能性がゼロではないとはいえ,私がTC2000で競るためには薄氷を踏むようなドライビングが必要となり,プレッシャーも大きいですがメゲずに頑張っていきたいと思います.
Posted at 2018/11/20 23:38:47 | |
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EF8 vs EF8 | 日記