前回ブレーキのアップデートを行った ものの,今一つ乗りこなせていなかったので練習しに再びTC1000へ行ってきました.
練習とは言いつつ,前回から何の変化もないのでは単調になってしまうので,前回フロント:A052,リア:RE-71Rの組合せで試した時の感触から
リアのキャンバーを1度削って ,もう少しリアを動かす方向にしてみました.これはリアがベタ安定だったのでそれを改善する意味合いもあるのですが,キャンバーを削る事でリアのブレーキの効きを少し上げて,フロントの負担を減らす意図もあります.
さて,平日のしかも完全夏日のファミ走.人も少ないだろうなぁ~と向かったら,
予想通り,6:45でも門前2位.後ろも誰も来ず,自分史上最少の台数なんじゃないか?とか思っていました.ところが,暫くすると徐々に台数が増え,しかも見慣れない外車が多い(720Sとか).どうやら午後の枠借りの走行会(正確にはグループレッスン)の車両のようです.「珍しいモノが見れたなぁ~」とクルマからヒトに目を移すと,どうやら参加者全員マスクしてない.ナンバー見ると参加者は東京・神奈川・埼玉といった辺り.主催者と思われるスタッフも参加者に何も言わない.「ふ~ん.このご時勢にこんなイベント主催者がいるんだ」と思いました.
さて,他人の事より自分の事.準備を済ませてA枠で出走です.
今回は練習の意味も込めてフロントも71Rに戻し,リアのバランスチェックをしつつ,1ラップ1クールのペースで走り込み.ブレーキングは多少慣れた感もあるのか1ヘアでそれほどロックせず,タイムも42.8秒とこの気温にしてはなかなかのペース.ただフロントの荷重コントロールがやっぱり難しく,上手くブレーキを残せない.
「もうちょっとブレーキペダルの踏み代が欲しい」と思い,徐々にブレーキングの開始ポイントを追い込んでいくと・・・,
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はい.ロックぅ~!
ブレーキングを詰めていたので距離がなく,「どうする? 無理やり曲げるか? 諦めて真っ直ぐ行くか?」と逡巡していたら,ロックを解除するのが遅れ,モウモウと白煙を上げてしまいました・・・.
結局諦めて1ヘアを真っ直ぐ行き,恐らく初となるショートカットを抜けてコースに戻ると,「あ,これタイヤが終わったかも」とガタガタ振動が.あの煙の量だったので,間違いなくフラットスポットが出来てるなーと思いつつ,1周回ってコースを見てみると,
長ぁ~いブレーキ痕が(汗).
その後,ピットに戻り,タイヤを外してみると・・・,
お~,出来てる,出来てる(泣).
これでフロントの71Rはご臨終.生涯最後(?)の16インチRE-71Rはここでサヨナラとなりました.
ホント,ブレーキって難しいなぁ~.
ちなみに,ショートカットしちゃったので,ゴールラインを横切る時にブレーキ踏んで減速したのですが,やっぱりやっちまいました.
これでブレーキ踏んでなかったら,自己ベスト更新どころか,おだてのまつさんを倒して筑千職人になってしまうところでしたね(苦笑).
さて,71Rが終わってしまったので,A052を履き替えてF枠に出走.
アタック1本目で42.540が出て「さすがはA052!」と思いつつ,そこから先はタイムは右肩下がり.ブレーキで四苦八苦しているのは事実なのですが,やっぱりこの路面温度だとタイヤのタレも早いみたいですね.そう考えるとA枠のブレーキロックは13周目でしたし,「走れば走る程,ブレーキングの難易度は上がっていくという事なのかも・・・」なんて思いました.タイヤのタレも考慮に入れつつ,コントロールしないといけないって事ですね.
・・・という事で,1コーナーのブレーキングで残すブレーキの練習.
【テイク1】
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少し残し過ぎて,オーバー→カウンター→アンダーという下手クソな例.
【テイク2】
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さっきよりは上手くオーバーをコントロール出来ていますが,立ち上がりでアンダー出したので失敗.
【テイク3】
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カウンターも最小限ですが,やっぱり立ち上がりで弱アンダー.
「う~ん・・・.このバランスで走るんだとすると,アクセルONでLSDが作動した瞬間に起こるアンダーを消すのが難しいなぁ~」と思って,ハッとしました.
「そうか! 最近FFで2wayが流行ってるのは,こういう意味か!」 と.
そこからアレコレ悩んでいたのですが,先月のREVSPEEDの記事を見て(↓)更にその悩みに拍車が掛かっている状態でした.
徐々に周りにも1.5way・2way派が広がってきたので,違いを聞きたいのですが,コロナ禍の影響で会う機会がなく,聞けず仕舞い.そんな中でやっと意味が分かって少しスッキリしました.
おっと,話が逸れた.今日はLSDじゃなくブレーキの練習でしたね.
では,話を戻して・・・.
1コーナー進入のブレーキングは突っ込み気味でも,かなりソフトに踏まないとフロント荷重をキープ出来ない事が分かりました.初期の踏力を抑えて,ペダルストロークの30%くらいでキープする感じ.TC1000の1コーナーじゃないと出来ないブレーキングですな(笑).A052ならこれでも曲がれるので,タイヤ任せになりますが仕方ないですね.
一方で,問題なのはインフィールド.
突っ込み過ぎるとロックする上に,急制動でリアを持ち上げて一気に向きを変えに行く方が良いのか,ロールさせながら緩いブレーキで徐々にリアを持ち上げていく方が良いのか,まだ答えが見つかりませんね.
上手く行くとこんな感じ(↓).
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ちょっと向きを変え過ぎてカウンター当ててますが,まぁ,及第点.
ただ,これで調子に乗ってると・・・,
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一気にスピン!
A052に比べればピーキーな71R故とも言えますが,既に10周以上走ってタイヤも十分温まっているのに,この挙動なんですから難しいですねぇ.それとも反対に温め過ぎてリアタイヤと言えどもタレているのかな?
う~ん・・・分からん.(―‘`―;)
頭を抱えたくなってきたので「もう止めようか・・・」と思いましたが,これで帰っても収穫がないので,リアのピーキーさを少し抑える意味で内圧を10kPa下げて,午後のJ枠を走ってみる事にしました.
タイムの傾向を見ると序盤が勝負どころのようなので,コースイン直後からアタックしてみる事にしました.
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結果は 42.413で,1週間前の0.1秒落ち.気温の上がり具合を考えれば,まぁ及第点ですかね.
ブレーキの方は,内圧のおかげで1コーナー・インフィールド共にバランスが良くなりました.ただ,最終コーナーは向きの変わりがワンテンポ遅いのと,アクセル入れていくとフロントが耐えきれなくなって外に流れていくので,フロントのグリップがもう少し欲しいところですね.まぁ,この日のフロントは195幅ですし,205幅に戻せばちょうど良いバランスかもしれません(という事で,リアのキャンバー低減は良い方向だったと結論づけておきます).
なお,1ヘアは,やっぱりロックしやすいので初期の踏力をかなり抑えるように意識しないと,また白煙モウモウです.舵を入れず,なるべく車体が真っ直ぐな状態で止めるブレーキを行いつつも,ソフトにペダルを踏んで速度を徐々に落とす感じです.ただ,そのままだと止まり切れなくなってしまうので,3→2速に落としたタイミングで1段階踏力を上げると辻褄が合わせる事が出来ました.エンブレが効いているせいか,2速に落としたタイミングであればペダルストロークの60%くらいまで踏んでもロックしないので,コントロールの幅が増えて楽ですね.
ただ,このやり方だとブレーキング中に姿勢が安定しないため,前後にギクシャクしているのがGPSロガーのデータから読み取れました(↓の緑の方).やっぱり踏力は安定させた方が良いので,もう少し策を練らないとダメですね.
エンブレが効いている状態であれば踏力を上げられるのだとすると,リアのブレーキの効きをもう少し上げた方が良いのか? いずれにせよ,まだブレーキの問題から抜け出せていないようです・・・.