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OX3832のブログ一覧

2020年11月30日 イイね!

高速コーナーはそう難しくない

高速コーナーはそう難しくない先日,6年半振りにGTウイングレスで走って,見事にヒヨったタイムしか出せなかった訳ですが,「いつも高速コーナーは速いのにどうした?」と心配されました・・・.

「いや,高速コーナーが速いのはクルマが軽いからでしょ?」
「ドライバーの腕じゃないよ~」と返すと,

「いやいや,日光の高速コーナー(8~9コーナー)のボトム100km/h近くで駆け抜けるのは,40秒切る人でもそういないよ」「"8~9コーナーだけ"で比較すれば結構速いんじゃないの?」なんて言われました.

またまた~,そんな事言われたら調べたくなっちゃうじゃないですか(笑)


・・ってコトで今回は,手持ちのGPSロガーデータを使って,高速コーナーのタイムを調べてみる事にします.

通常,日光の高速セクションだとセクター2(S2)のタイムになる訳ですが,「S2だと6コーナーからの立ち上がり加速で差が出るので,不正確」と言われたため,以下(↓)の独自セクターで区切ってみました.



目印としては,8コーナー入口の舗装の境目から(↓),



10コーナー入口の舗装の境目までです(↓).




まずは基準タイムとして,私の自己ベスト時を.

 タイム   ・・・ 9.937sec
 距離    ・・・ 314.1m
 最高速度 ・・・ 134.0km/h
 最低速度 ・・・  98.8km/h
 平均速度 ・・・ 112.8km/h

ふむ.結構頑張ったつもりですがボトムは100km/hどころか,98km/h台ですね・・・.


次いで,オレさまFD2(RE-71R装着時).

 タイム   ・・・ 9.635sec
 距離    ・・・ 307.7m
 最高速度 ・・・ 135.1km/h
 最低速度 ・・・  96.1km/h
 平均速度 ・・・ 114.6km/h

やっぱり速えぇですな.ボトムは私より2.7km/h低いですが,タイムは0.3秒速いです.


ついでなので,オレさまFD2(ZⅢ装着時).

 タイム   ・・・ 9.822sec
 距離    ・・・ 312.6m
 最高速度 ・・・ 136.9km/h
 最低速度 ・・・  97.9km/h
 平均速度 ・・・ 114.6km/h

RE-71Rは4月,ZⅢは12月と気温差があるので,ZⅢの方が最高速度で上回るのは納得なのですが,ボトムが1.8km/hもZⅢの方が高いのは意外ですね.距離は5m伸びているのに平均速度は変わらない点からすると,横だけにタイヤのグリップを使うのであれば,ZⅢ>71Rなのかな??


今度は同じFD2でドライバー違い.日光を走り慣れていないオレさまFD2の弟子

 タイム   ・・・ 10.529sec
 距離    ・・・ 316.0m
 最高速度 ・・・ 134.0km/h
 最低速度 ・・・  92.7km/h
 平均速度 ・・・ 106.9km/h

全てにおいて師匠を下回っちゃってますね・・・.やっぱり,高速コーナーで腕の差は出るのか??


だったら,同様に走り慣れていないという意味で,EF8の先輩

 タイム   ・・・ 9.851sec
 距離    ・・・ 309.6m
 最高速度 ・・・ 134.5km/h
 最低速度 ・・・  94.6km/h
 平均速度 ・・・ 112.9km/h

ボトムは私より4.2km/h低いですが,タイムは0.08秒速いです.僅かな差ながら確実に腕は私より上って感じですね.


じゃあ,その先輩のEF8にプロドライバーが乗った場合.

 タイム   ・・・ 9.732sec
 距離    ・・・ 314.4m
 最高速度 ・・・ 138.4km/h
 最低速度 ・・・  97.0km/h
 平均速度 ・・・ 114.1km/h

先輩よりボトムは3.4km/h高く,タイムも0.1秒速いです.さすがはプロ!


最後に,そのプロに私のEF8へ乗ってもらった場合

 タイム   ・・・ 10.030sec
 距離    ・・・ 310.7m
 最高速度 ・・・ 133.1km/h
 最低速度 ・・・  96.4km/h
 平均速度 ・・・ 111.6km/h

私よりボトムが2.4km/h低く,タイムとしては0.1秒落ち.う~ん・・・このレベルの高速コーナーであれば,プロと互角と言っても良いのか??


以上を纏めると,まぁ,確かに私の高速コーナーのボトムは群を抜いて高いようですね.ただ,それがタイムに繋がっているか?というと懐疑的で,ボトムを上げるために旋回半径が大きくなり,距離的に損をしているようです.今回調べた中で最速のオレさまFD2(RE-71R装着時)と比べると,6m以上(実に1車身半)も大回りしていますし,闇雲にボトムスピードを追いかけるのではなく,距離にも注意してバランスを取らないとダメって事なのでしょう.

つまり,「頑張っているけど,別に速くない」という事のようです(苦笑).


・・・という事で最後にエライ人のお言葉.
(VettelNews:【ベッテルの強さの秘密】その2より)









Posted at 2020/11/30 21:07:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日光サーキット | 日記
2020年11月22日 イイね!

CR-Z CVTのポテンシャル

CR-Z CVTのポテンシャル先日,TC1000でGTウイングレスのテストをしてきた訳ですが,この日は常連の皆さんがエビスや岡山へ遠征している事もあって,土曜日なのに閑散としてました.

しかし,そんな日でも必ずいるのが筑波の主.日が昇るよりも早く筑波に着き,日が沈んでから筑波を出るという,太陽が出ている間は筑波に居る事が日課になっているこの方に,今回も1.5秒のハンデ戦を申し込まれました.

さすがに今回はウイングレスでタイムが落ちる事が予想出来たので,正直気乗りしなかったのですが,一度走り出せば,やっぱりタイムを追いかける訳で(笑),バランスが崩れたクルマをねじ伏せながらタイムボードを目で追いかけてました.

こちらのタイムは,計測1周目の「42.071」がベスト.そこからアレコレやってみてもタイムは縮まらず,「43.571」がCR-Zのターゲットタイム.筑波の主の実力からすれば容易にクリア出来るタイムだと思っていたのですが,走行時間が残り5分を切っても,あちらは43.8秒止まり.

「これは・・・まさか勝った!?」

と内心で笑みを浮かべつつ,公式リザルトを貰いに行くと,



ファイナルラップに「42.420」出されて,逆転負け・・・

どうやら筑波の主はクルマだけでなく,タイム計測機すらもコントロール出来るようで,GPSロガーで見ると「44.4秒」なのに,公式のタイムでは「42.4秒」を記録させるという,次元を超越した力を使って筑波のスタッフを混乱させていました.いやはや,末恐ろしいですね(笑).


さて,これで3連敗.そろそろ何とかしないといけないので,今回は筑波の主の愛機であるCR-Z CVTの性能を読み解いてみます.

まず,エンジンのカタログスペックでの比較.

 CR-X ・・・ 1010kg / 160PS = 6.31kg/PS
 CR-Z ・・・ 1180kg / 113PS = 10.44kg/PS

この数字だけ見ると,本来であれば全く勝負にならないはずなのですが,CR-Zはハイブリッド車なのでモーターのアシストがあります.



更に,ミニサーキットだと最高出力よりも最大トルクの方がタイムに直結し易いので,それを踏まえて計算し直してみると,

 CR-X ・・・ 1010kg / 15.5kgf・m = 65.2kg/kgf・m
 CR-Z ・・・ 1180kg / 17.7kgf・m = 66.7kg/kgf・m

なんと! 肉薄した性能となってしまいました.

ただ,上図のモーターアシストの特性を見てもらえば分かる通り,1500rpmという街乗りの低速領域では17.7kgf・mという圧倒的なトルクを発生しますが,サーキットで使う高回転域ではトルクが低下してしまいます.

CVT車の場合,車速と回転数が連動しないので,サーキットではどのくらいの回転数域を使っているのかなぁ~?と思って調べてみたら,こんな動画ありました(↓).


(↑の5:10~を参照)

残念ながらアクセルの踏み方が分かりませんが,ストレートでアクセル全開時の回転数を見ると概ね5800~6100rpmの領域を使っているようです.トルク特性を見ると5000rpm辺りにピークがあるので,ヴィッツのスポーツCVTみたいに,この領域で固定出来るともっと速くなりそうな点が若干残念ですね(↓).




次に,デジスパイスのデータを使ってTC1000 1LAP中の摩擦円(フリクションサークル)を見てみます.
(赤:CR-X 青:CR-Z)



フリクションサークルは,本来タイヤのグリップをどれだけ使っているか?を見るためのものですが,クルマの運動性能を見るのにも使えます.ちなみに,タイヤは両車共にA52の205/50サイズですが,CR-Xが15インチ,CR-Zが16インチという違いがあります(外径が異なる).

加速性能
時計で言うところの6時方向に行く程,加速性能が高い事を示しているのですが,絶対値的にはそんなに差がないですね.旋回しながら加速する2コーナー(8時方向)やバックストレッチ明けの左コーナー(4時方向)ではCR-X(赤)の方が下側に来ていますが,真っ直ぐ加速するストレートで(6時方向)ではCR-Z(青)の方が下側に来ています.4時・8時方向でCR-X(赤)が上回るのは170kgという重量差が原因と考えると,重量の影響を受けないストレートでの加速性能はホントに差がないようです.


減速性能
12時方向に行く程,減速性能が高い事を示しているのですが,面白い事にCR-Z(青)は,12時付近に点がありません.TC1000でハードブレーキングするのは,1コーナー進入・1ヘア進入・洗濯板手前の3ヵ所ですが,筑波の主はこの3つ全てで若干右にステアリングを切りながらブレーキングをしているようです.タイヤを斜め(11時方向)に使っているようなイメージですね.

私もヨーを出すために,本当であればステアリングを切りながらブレーキングをしたいのですが,タイヤを斜めに使うと1ヘアではロックするので,行う事が出来ず,その差が真上の領域の点の数に現れているようです(やっぱりここが改善ポイントか・・・).


旋回性能
右コーナー(9時方向)の旋回Gは,最大値は私(赤)の方が多いようですが,10~11時方向の領域(ブレーキングしながら右へ切っている領域)は,筑波の主(青)の方が多いですね.この辺りはクルマの曲げ方に関して考え方が違うのが見てとれて面白いです.

そして,更に面白いのが反対側の左コーナー(3時方向)です.2時方向の領域ではCR-Z(青)の方が点が多いのですが,1時方向の領域ではCR-Z(青)は全く点がありません.ここを使うのはインフィールドになりますが,筑波の主はこの左コーナーでは,あまり斜めにタイヤを使う事がないようですね・・・.CR-Zに差をつけるポイントがあるとすればココなのかな??


以上,筑波の主の愛機分析でした.

フリクションサークルだけ見ると,両者の運動性能にそれほど大きな差はないようです.ただ,部分部分で見ていくとCR-Xの方がきっちり上なので,この差をドライバーがきちんと活かして1.5秒差を跳ね除けないとダメですね!
Posted at 2020/11/22 23:17:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 他者・他車分析 | 日記
2020年11月21日 イイね!

失った事で得たもの

失った事で得たもの当初の予定では,ショップに入庫して今週は走れないはずだったのですが,トラブルが発覚してEF8が手元に戻って来たので,TC1000に行って来ました.

今週は平日でも大混雑だったようなので,今日も混んでるのかなぁ~?と思ったら,いつもの時間に着いても門前GPは4位.余裕でピットを確保して準備を進めていると,コース上では軽バンがヘッドライトON!にして,後続を抑えながら先頭を駆け抜けています(タイトル画像).

しかも,どうやら4乗しているようで,中の人はアシストグリップを力を込めて握り,真剣な面持ちで前を睨んでいました・・・(という先導走行のシーンですw).


さて,話を戻して,発覚したトラブルというのはコレ(↓).



GTウイングの後端部分が割れました・・・.

1年前の富士でデッカいガーニーフラップを付けて走ったのが負担になったのか? それとも,2014年の事件で負った古傷がこれを招いたのか? 真相は分かりませんが,とにかくGTウイングを失ってしまいました.

失ったものは仕方ないので,「ウイングがないなら,ないなりに確認してみるか!」と気持ちを切替え,GTウイングレス状態のEF8をテストしてみる事にしました.





GTウイングレス状態は6年半振り.当時,日光で走った時はブレーキング時のスタビリティが若干減った程度で,ほとんど差を感じませんでしたが,果たして今回は??


・・・という事で早速コースイン.
ウォームアップランレベルの速度域ですが,もう分かりました.

「リアの動きが軽い!!」

GTウイングが付いていない状態でリアのハッチを開け閉めしただけでも,その重量差は明らかに分かるのですが,そういった重量的な意味合いに加えて,旋回中のリアの動きも物凄く軽やかです.「これはちゃんとリアタイヤを温めてからでないと危ないぞ・・・」と思い,念入りに3周ウォームアップさせて,そこからアタック開始!



1コーナーのブレーキングからして,いきなりリアのスタビリティがない! どこかにすっとんでいきそうになるのをステアリングでねじ伏せて,2コーナーにアプローチすると,

「リアが流れていくぅ~!」

アクセル全開だとリアが「ツツツ・・・」とスライドしていくので,「こりゃヤバい!」とステアリングをニュートラルに戻してスライドを止めつつ,アクセルを少しだけ戻して姿勢を安定させます.いつぞやの86 Racingも2コーナーは怖かったですが,それとは全く別物の怖さでした.

1ヘアのブレーキングもスタビリティがないので,気持ち手前から初期入力を若干抑え気味にブレーキング.おかげで減ったタイヤでもロックしなくて良かったですが,ブレーキング時の挙動がどこかに吹っ飛んでいきそうでホント怖い!!

続くインフィールドもリアが流れますが,これは空力云々というよりリアの重量的な軽さによるものかなぁ~?と思いました(最終コーナーでも同様に感じたので).

一番ヤバかったのが,バックストレッチ明けの高速左コーナーを抜けて,右の洗濯板に進入する時.動画を見てもらえばよく分かりますが,

「おい! 右コーナーなんだよ! 左に曲がろうとするな!!」

という感じでコントロールを失いかけました・・・.
そうやって纏めたラップは 42.071.そりゃ,アクセルも,ブレーキも,まともに踏めなけりゃ,こんな体たらくでしょうね.


その後もアタックを続けますが,とにかく挙動が不安定でリアの接地感が薄い.無理すると危なそうなので一旦ピットに戻り,リアの内圧を10kPa下げ.これで多少無茶が効く感じになりましたが,どう考えても,恐怖心を抑え込んで走るダメな方の根性ドライビング.「こりゃダメだ.このラップで終わりにしよう」と最後1ラップに集中します.



結果は 42.104.41秒台にすら入れる事も出来ずに終わりました・・・.それにしても,1コーナーなんてブレーキ踏んだら勝手にクルマが右に曲がっていくし,おかげでステアリングを切らなくて良いとか,ホント笑えますね.
(上記の動画でも,最後にブツクサ文句言ってます・・・苦笑)


さて,そんな感じで明らかにダメなので「GTウイングレス」の選択肢は既になくなっているのですが,一応,LAP+で比較してみます(緑:ウイング付 青:ウイングレス).



生憎と風が非常に強くて,空力のテストをするには完全に不向きな日でしたが,ホームストレートに対して真横に吹き付けていたので,全開区間ではそんなに影響しなかったと思ってます.

ガーニーフラップは結構な差を生んでいたので,GTウイングならTC1000でも最高速が1km/hくらい変わるかなぁ~?と思っていたのですが,ホームストレートエンドでは全く差がないですね・・・(1つ目の赤丸).1ヘアの進入は1.7km/hウイングレス(青)の方が高いですが,アクセルを若干戻しているにも関わらず,これだけの伸びているんですから,ここはアクセルの踏みっぷりより,操舵抵抗の少なさの方が支配的という事なんでしょう.1ヘア・インフィールド・最終の複合はボトムが上がったり/下がったりと不安定ですが,これはリアの軽さを活かして上手く振り回せている部分とそうでない部分の違いかと思われます.一番ヤバかった洗濯板手前(3つ目の赤丸)は,ウイングレス(青)の方が挙動の乱れが如実に出ていますね.左→右の切返しでヨーが反転する瞬間ですから,この区間ではリアの安定性が如何に重要であるかがよく分かります.


以上,テスト結果でした.

ウイングを外した事によってコーナリング時のスタビリティが大幅に低下しているにも関わらず,最高速が全く上がらないのですから,「GTウイングレスはNG」という結論は明らかですが,これって見方を変えると「ドラッグ(空気抵抗)を全く増やさずにダウンフォースを得ている」とも言えるので,VOLTEX製GTウイングの優秀さを改めて認識しました.

また,GTウイングを使う事によって,EF8の弱点を上手く消せていた事も確認出来ましたし,空力がない状態の足回りのバランスを体感する事で,私のEF8が本来持っている特性も理解する事が出来ました.タイム的に見れば,今回は全く得るモノがなかったように見えるかもしれませんが,テストを通じて「クルマの理解度」は上がった気がしており,そういう意味では今回得たものは非常に大きかったと思っています.

今回学んだ事を活かして,次の一手をまた考えていきたいと思います.
Posted at 2020/11/21 22:50:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | セッティング(空力) | 日記
2020年11月18日 イイね!

EF8 × SACLAM × MAXIM

EF8 × SACLAM × MAXIM先日,いつものように調べ物をしていたら,「CR-X EF8 SACLAM SILENCER」なんてタイトルの画像を見つけて,「へぇ~,サクラム菅ってCR-X用もあるんだぁ~」と思いつつ眺めていました.排気音の動画もあったのですが,公共交通機関に乗車中だったので肝心の音を聞く事が出来ず,その場はそこで流して終わりにしてました.

その後,スプリングの話が気になって,そっちの方を一所懸命調べていたのですが,それが終わって落ち着いたタイミングで,はたとサクラム菅の話を思い出しました.

早速調べてみると,ちょうどタイミング良くYouTubeに動画が上がっていました.


(↑の2:25辺りからマフラー音が聞けます)

「お~,さすがはサクラム菅だなぁ~」と思いつつ気になったので,SACLAMのサイトにアクセスしてみたら,開発ブログがありました(↓).

today's SACLAM:
 ①旧車の部類です。
 ②EF8 CRX 車検準備中
 ③月末の工作室
 ④CRX
 ⑤CRX
 ⑥ご質問にお答えして
 ⑦MAXIM EX-MANI for CRX
 ⑧EF8 MAXIM EX-MANI
 ⑨CRXだぞ!
 ⑩CRXだぞ!
 ⑪EF8 CRX  ← 「ん? この白いCR-Xはもくもくさんか?」と思ったら,やっぱりそうでした
 ⑫EF8 CRX
 ⑬EF8 CRX

事の発端は北米からのオーダーらしいですが,開発が始まったのが2019年6月とかなり最近である点に驚きました.「北米に現存するCRXは1.8L エンジンが搭載されている事が多いので,メインパイプ径は60.5Φにした」「この径だとメタルキャタライザーと組み合わせた場合でも炸裂音は極力抑える事が出来る」「ハイカム切替時の炸裂音を抑えるために,触媒直後に3つ目のユニットを装備する事になった」等々,さすがよく考えて作られてます.

「60.5Φって事はLegalis-Rと一緒かぁ~」と思いつつ,一番気になったのがサイレンサーの形状(↓).



当時の無限のエアロサイレンサーをリファインした形状だそうで,デュアルテールのデザインで,空力に配慮しているというのが非常にイイですね! なお,気になるお値段はこれくらい(↓)だそうですが,30年前のクルマと考えれば,妥当なお値段なんじゃないでしょうか.




・・・というマフラーの話のつもりだったのですが,上記ブログの⑦で出てきた「MAXIM WORKS製のEF8エキマニキット再生産」の方が関心を惹きました.

実は2016年にそれまで使っていたエキマニが割れてしまい,唯一新品で手に入ったFUJITSUBOの「SuperEX」に交換したのですが,中間パイプが細くなったせいか,どうも高回転域の伸びがイマイチなんですよねぇ・・・.
(当時の分析ブログはコチラ

EF8が現役当時,最も高性能なエキマニと言えばMAXIM WORKS製だったので,一体どこに違いがあるのかなぁ~?と思ったら,このブログの中にヒントが書かれていました.

【他社製】


【MAXIM WORKS製】


セカンダリーパイプ(SuperEXになって細くなったところ)が,MAXIM WORKS製は長いんだそうです.
(4→2の合流部の後端の位置とオイルパンの位置を見比べれば一目瞭然)

やっぱりMAXIM WORKS製イイなぁ~.5キットオーダーしたら再生産してくれるなら,誰か一緒に注文してくれないかなぁ~?と思いつつ,顔が浮かんだ面々は,みんなB18Cに換装済みだった事を思い出し,落胆して終了となりました(苦笑).
2020年11月17日 イイね!

スプリングのお勉強 その①

スプリングのお勉強 その①ようやくRE-71RSネタの通知の嵐が治まりました(苦笑).

その後もRE-71RSを使った人達のコメントが目に留まるのですが,扱いに苦戦されている方が多いようですね.こちらの動画では「外側がガチッとしているが,そこだけで走っている気がする」と仰られているので,このフィーリングが合うかどうかがポイントなのでしょうか.内圧もA052よりも低めに設定しないとマッチしないかなぁ~?とか思いつつ,今の内圧よりも下げるとなると,私の場合はフィーリングがかなり悪くなりそうなので,きっと好みじゃない気がしました.


さて,そんな感じで当初目論んでいた「A052には設定がなく,RE-71RSには設定があるタイヤサイズの活用」というプランも白紙に返ってしまったので,タイヤサイズは現状維持のまま,次の一手を考える・・・とは言っても,タイヤ以外でのバランスチェンジはサスペンションでしか実現出来ないので,基本に立ち返って,スプリングに関して勉強し直してみます.


スプリングの話でよく出てくるのが,「同じレートでもメーカーによって特性が違う」という話.最初読んだ時は「そりゃそうなんでしょうけど,相対比較の感覚論で言われても分かんないよ~」というのが率直な感想でした(相対だろうが,感覚論だろうが,情報があるだけ助かるのですが).ここ最近は更に「低反発・高反発」の話も加わって,益々素人目には判断しづらくなっている気がしています.

それを知ってか知らずか,グランツーリスモの最新作「GT Sport」では,足回りの固さを「固有振動数」で言い表すようになりました(↓).


(ゼロから始める一眼レフLife。:【GTSport】セッティング特集その2より)

もうこうなってくると,いくつがどれくらいなのか全く感覚が通じない世界ですね・・・(推奨値が思い浮かばない).


さて,まずは基本を押さえるという事で,カタログスペックから確認してみます.

ID(65)・レングス(6inch)はダンパー形状でほぼ固定なので今回は割愛し,レートの確認から.
現在使っているHYPERCOのレートは,

 F:9.8kgf/mm  R:8.9kgf/mm

私のEF8の前後軸重は,

 F:644kg     R:337kg

厳密には違いますけど,1輪当たりの荷重は÷2なので,

 F:322kg     R:169kg
 
ここから1G状態でのストローク量を求めると(荷重÷レート),

 F:33mm     R:19mm

各スプリングの最大ストローク量は,

 F:94mm     R:94mm

なので,プリロードを掛けない状態のストローク量は(最大ストローク-1Gストローク),

 F:61mm     R:73mm

という事になります.


ここから荷重移動で縮む分を考えないといけないのですが,「それってバネレートによって違うんじゃ・・・?」と思っていたら,とあるサイトで「荷重移動にバネレートは無関係」と教えて頂きました.


(VD講座:第1回 スプリングで荷重移動は変わるか?より)

車重・重心高・ホイールベースは物理的に固定値なので,変動要素は「減速G」のみという事のようです.

そこで,最大減速Gを調べてみたところ,TC1000でMAXは「1.00」でした.
(「1.02」以上だとロックしてました・・・)

一方,EF8のホイールベースがカタログ値で「2300mm」,同じく全高が「1270mm」ですから,上図のH/Lが 1270 / 2300 = 0.55以下となる点を考慮すると,「ブレーキング時の荷重移動量はリアの軸重の半分以下」と言えそうです.


・・・という事で,ざっくり「リアの軸重の半分(169kg)が前輪1本に全てが乗っかった」と考えてみると,

 94[mm] -{(322[kg] + 169[kg])÷ 9.8[kgf/mm] }= 44[mm]

となるので,フロントのストローク量的にはまだ余裕がありそうですね.

横方向(ローリング)を考えるとレートダウンはそんなに簡単に出来ませんが,縦方向(ピッチング)だけ考えるなら,ブレーキロックの対策としてフロントのレートダウンもアリですね・・・.


さて,フロントの方向性が見えてきたところで,今度はリア.



リアは,この(↑)持ち上がる動きを考えないといけません.

先日の日光でも,すり鉢状の6コーナーや10コーナーでブレーキング時にリアが不安定になっているので,今のストローク量でも足りないという事なのでしょう.「足りないなら増やせば?」と安易に考えたくなりますが,加速時のスクォート(リアが沈み込む動き)の事を考えると,単純に増やせば良いという事にはなりません.「縮みにくく,伸びやすい」という特性がリアに求めるものであるならば,単純にバネレートでアレコレ考えても答えはなく,スプリングの特性に目を向けたくなります.

・・・という事で,調べてみたら,こんな絵(↓)を見つけました.


(Øutlawなモータースポーツ:スプリングメーカーごとの挙動についてより)

低反発と高反発のスプリングメーカーの立ち位置みたいなものを概念的に示したものですが,サスペンションプラスのUC-01とUC-03が対極的なのはともかく,私が使った事があるHYPERCOとSwiftも両極端なんだなぁ~と思いました.低反発・高反発の定義は要約すると,

 低反発 ・・・ 縮みにくく,伸びにくい
 高反発 ・・・ 縮みやすく,伸びやすい

だと私は理解しました.ただ,ややこしいのは「縮みにくい」=「固い」ではなく,縮むスピードの「速い・遅い」である事でしょうか.縮む絶対量がバネレートであるならば,一定量縮むまでの過渡特性みたいなものが反発力に相当しそうです.

この反発力の見分け方としては,

 低反発 ・・・ バネの巻き数が多い   ⇒ 多いから動くのが遅い
 高反発 ・・・ バネの巻き数が少ない ⇒ 少ないから早く動ける

という理屈だそうで,もう一点付け加えるなら,

 低反発 ・・・ 重い ⇒ バネの巻き数が多いので
 高反発 ・・・ 軽い ⇒ バネの巻き数が少ないので

という事でもあるそうです.詳しくはコチラ(↓)の動画をご覧下さい.




なお,クルマのセッティング的に言うならば,

 低反発 ・・・ 挙動を安定させたい時に使う   (≒減衰を強めた時と似た挙動)
 高反発 ・・・ 動きをクイックにしたい時に使う (≒減衰を弱めた時と似た挙動)

という事なのかな?と思っています.

リアに求める動きを実現するには「縮む時は高反発,伸びる時は低反発」なんて特性のモノがあれば良いのでしょうが,そんな代物はないので,ダンパーと組み合わせて作り出すしかないのでしょうね.

ただ,前後で低反発・高反発の組合せを変えると,「案外面白い姿勢を作り出せるんじゃないか?」と思ったのですが,それも前が支配的か?後ろが支配的か?を見極めないとハマっちゃうかなぁ・・・.


そんな感じで,手の甲をクルクル動かしてクルマの姿勢を考える,今日この頃でした(笑).

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「サイドドラフトを使ったオーバーテイク http://cvw.jp/b/1684331/48478095/
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GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.4/TC1000 ...
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