結局,失火を直し切れなかった
先日のTC1000 .
精神的な疲労感が更に増しましたが,実はそれ以外にも色々と小ネタが盛沢山でした.別にタイムを狙っている日ではないので,行って,直って,無事に帰れればそれで満足だったのですが,まるで「タダでは帰さん!」という誰かの意志が働いているかのように色々と起こります(苦笑).
まず1つ目は,走行中の右ミラー傾斜.
アタックラップを終えて,後方を確認しようと右ミラーを見たら,下に傾いてました.
固定式のミラー なので,駐車場とかで私のクルマの横をすり抜けしようとした人がぶつけて,ミラーがあさっての方向を向いている事は時々あるのですが,「えっ? あの人が少ないパドックで誰かぶつけるか・・・??」と思いつつ,角度を直して再度走行するも,また傾いてました.
「ピロボールが摩耗したかな?」と思い,ミラーを手で揺すってみるとユルユル・・・.
「増し締め出来たっけかなぁ~?」と覗いてみると,10mmのナットが見えるのですがかなり狭い.手持ちの工具で10mmはソケットしかなかったので入らず,悪戦苦闘しましたが,何とか増し締めが出来ました.
2つ目は,シートの足元に転がっていた謎のピン.
赤い塗料が剥げたようなピンで,先端はネジも切られておらず,「何だこりゃ・・・?」って感じ.
最初どこで使われているピンだか分からなかったので「あとでショップで聞いてみよう」と思ったのですが,後片付けをしている時に分かりました.EF乗りの方なら,どこのピンか分かりますかね?(笑)
3つ目,タイヤの内圧.
これは前回もそうだったのですが,コースに対してお尻を向けてクルマを止めると,右側から陽の光が当たるので,タイヤの左右で内圧・温度が大分違いました.
ご覧の通り,左右で明るさが全く違うのですが,コース上で温めにくい右リアはTPMS計測で20℃に達し,内圧も高め.一方の左リアは15℃を切っていて内圧も低め,というイイ感じの温度・内圧差となっていました.
経験則から,個人的にA052の作動温度域は25℃以上だと思っているので,これなら右リアのウォームアップに苦しみません.左リアの方は冷えたままなので,こちらはウォームアップが必要となるのですが,TC1000のコースレイアウト上,左側のタイヤを温めるのは容易なので,ここのところウォームアップに苦しまされずに済んでます(もっとも路面温度が10℃以上の時しか走ってない事もありますが・・・).
あと,これで気づいたのですが,内圧の初期設定は陽が当たる前に行わないと左右でズレてしまうので注意が必要ですね.日陰で左右を合わせてから日向に出すとか,陽の当たり方を踏まえて内圧を若干上げ気味・下げ気味にするとか,走行後に再調整する時には手早くやらないと,陽の光でどんどんズレる事がよく分かりました.TPMSを見ていると,こういった気づきが得られるので,やっぱりあると便利ですね.
最後4つ目は,1.5Gの謎解き.
前回の走行 で,1コーナーの進入時に1.5Gを記録しました.GPSロガーの数値なので絶対値的には信用していないのですが,乗っている時の感触としても,横Gの掛かり方が凄かったのは事実で,「この動きは・・・スピンするー!?」と思うほどでした.
しかし,リアタイヤのグリップ感はしっかりあって,実際スピンもしないので,普通に走れるといえば走れるのですが,癖のある動きで「なんだこりゃ?」と思いながら走ってました.身体が発している「スピンするぞ!」の警告を無視して走れば,このクイックな動きを利用してクルマの向きを変えられるので,便利と言えば便利なのですが,連続性のない唐突感のある動きなのでクルマの動きが読みづらく,コーナーを抜けた先でアンダーになるか? オーバーになるか?の一か八か感が凄いです.
唐突感があるのは,1コーナーのこの部分(↓)だけで,
同じ1コーナーでもこの手前は普通のアプローチ(というか若干アンダー気味)で,この先も挙動が安定しているので,「どうしてこういう動きをするのかなー?」とアレやコレやと試すうちに,ようやく原因が分かりました.
コレ,リアタイヤがヨレてるんですね.
この挙動はリアタイヤを195/55R15にしてから起こるようになりましたし,先述の通り「リアタイヤはグリップしているのに向きが変わる」というのは,タイヤの表面は食い付いたまま,サイドウォールだけ捻じれてコーナリング中(横Gが最大となる一瞬だけ)リアが外側に流れ出したかのようにグニョッ!と動くから,Gの変化も大きいし,「(リアのグリップが抜けて)スピンする!?」と錯覚するような動きになったようです.なるほど,なるほど・・・.
このメカニズムならスピンする事はないので,今度は積極的にそれを利用して向きを変える方向で色々試してみたのですが,結構限界が高いですね.ちょっとやそっとではリアが破綻しないので,「限界はどこだー?」と探ってみたところ,
VIDEO
ここら辺でした(笑).
枠の最後18周目でのスピンだったので,タイヤの内圧も表面温度も上がり切ってますし,タイヤカスも前回から取ってないのでベトベトに付いているせいもあるとは思いますが,かなり無茶な飛び込みをしても耐えられますね.これを踏まえて,次の足回りのセッティングを考えたいと思います.
以上,小ネタ集でした.
正直こんな小ネタは要らないですし(苦笑),それより早く失火が直ってくれ!って感じなのですが,まぁ,リアタイヤがどれくらい動くと,どういうメリット・デメリットが生じるのか?を掴めた点は今後に活かせるので,ヨシ!としたいと思います.
Posted at 2022/12/17 13:05:46 | |
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筑波サーキット・コース1000 | 日記