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OX3832のブログ一覧

2026年02月25日 イイね!

トップタイムならず・・・

トップタイムならず・・・気温の数値上はまだ寒そうに思えますが,冬着で体を動かすと少し汗ばむくらいになってきたので,'25-'26のタイムアタックシーズンとしては終わりですね.ここからは来シーズンに向けて,ヒトとクルマの課題出しと対策に明け暮れる日々が再び始まりそうです.

次のアップデートとしては,エンジンのオーバーホールを考えているので,その作業で休眠する前に車体側の課題部位特定と対策案を練るべく,2/末~3/上にかけて4連戦する事にしました.今回はその始まりとなるTC2000です.

TC2000は昨年11月に自己ベストを更新し,ある程度やり切った感があるので,プロに乗って頂いて目標タイムを再設定して頂こうと思っていたのですが,



残念ながらこの日は雨・・・.泣く泣く目標の再設定を諦めました.


TC1000ならウェット路面を使ってリアを流す練習とか出来ますが,車速の高いTC2000でそれをやる気は起きず,今回はEF8の先輩もいないので同一コンディション下で張り合う相手もいない.そうなると何を目標に走れば良いんだろう?と考えながら筑波サーキットに向かったのですが,「そもそもTC2000でウェットを走るのって,いつぶりだっけ?」と過去のブログを読み返してみると,どうやら2016年6月以来の約10年振り.

その時は,レーシングドライバーの井尻薫さんに同乗走行して頂き,ウェット時のライン取りを教えて頂いたのでした(↓).



この時の私のタイムは1分15秒台だったので,今回はこれを目標タイムにしてみようと思います.


さて,いつもの通り走行開始前にドライバーズミーティングがある訳なのですが,偶然にも今回のゲストドライバーは井尻さん.



動画で予習してきたウェット時の攻略法と注意点を再確認する事が出来ました(有難う御座います!).
これで頭の準備はOK.続いて身体の準備.



1月のTC1000でテストした「シートの隙間にクッションを押し込んで,腰骨で身体を支える」を試してみます.私は左コーナーで身体を支える事が苦手で,よくシフトミスをするので(TC2000だと第1ヘアピンの立ち上がりの2→3速へのアップシフトでミスる),今回投入してみたのですがなかなか良かったです.

あ,そうそう.準備と言えば,先日ようやく完成した「ヒールプレート」ですが(↓),



やっぱり2mm嵩上げされたせいで,微妙なペダルコントロールがやりづらく(↓),



雨で靴が濡れてアルミ板は滑り易いのと,いきなり車速の高いTC2000で試すのは躊躇するのと,何より今回はプロに乗って頂かないのでボロ隠しをする必要もない・・・という事で,取り外して走る事にしました.
(工場長,スミマセン・・・<(_ _)>)


という事で,1本目(9:00~).



事前の天気予報でウェットが確定していた走行会だったので,キャンセルが相次ぎ,コース上はたったの6台.自由気ままに好き勝手に走れます.雨でリスクが高い事を踏まえればこれは助かりますね.

シーズンが終わったとはいえ気温は10℃ですし.これだけ雨量が多いとタイヤの温まり具合が読めないので,最後尾についてゆっくりとペースを上げていきます.23秒・・・21秒・・・19秒・・・18秒と徐々にペースを上げていきましたが,想定よりも雨量が多く,80Rは8割くらいのアクセル開度でもリアが滑るような感じ.「こりゃ,調子のってるとやらかすなー」と思いつつ,絶対的なペースが遅いのでクーリングを気にせずにずっと走れるため,つい楽しくなってきちゃいました(苦笑).前走車を次々とパスしていき(↓),



挙句の果てには,同乗走行中の井尻さんのインまでさしちゃいました(ゴメンナサイ・・・).



ちなみに,この井尻さん同乗走行中のFL5に追いつく前のラップがこの日のベストラップ(1'16.357)となりました(↓).



ベストラップ,つまりは目標としていた15秒台には入らなかった訳なのですが,一応,この後も更にタイムを削るべくトライはしてみました.ただ,ちょうど雨量が増えたタイミングだったらしく(1.0mm→1.5mmへ),この次の周のダンロップで(↓),



リアが流れてスピン! !(꒪ꇴ꒪〣)

前のラップでは行けたので(この日のベストが出るくらいでしたし),このラップも同じ感じで入っていったのですが,進入でリアのスライドが止まらず,

  「あ~,コレ止まんないわ」
     ↓
  「しゃあない,回して止めるか」
     ↓
  「ヤベッ! このままだとコース上に後ろ向きで止まる・・・」
     ↓
  「後ろにさっきパスした井尻さんがいるんじゃなかったっけ!?」
     ↓
  「ヤバイィィィィーーー!!」

・・・と大急ぎで退避しました(汗).走行終了後,井尻さんに声掛けられて「スピン見てました」と言われてしまい(ああ,恥ずかしい・・・),スタンドから観ていた走行会のスタッフからも「スピン見てました」と重ねて言わる始末(ホント,恥ずかしい・・・).ご迷惑をお掛けしてスミマセンでした.<(_ _)>

ただ,偶然の産物ですが井尻さんの後ろにつく事が出来たので,折角の機会だし,ウェットラインを学ばせて頂こう~と立て直した後,即座に追い掛けて再びダンロップ(↓).



さっきはターンインでリアが流れたので,今度は抑え気味に入ってリアが喰いついている事を確認してからアクセルを開けのですが,そしたらなんと,

ドアンダー! (゚Д゚il!)

左側の2輪がアウト側の縁石を跨いでしまったので,

  「ヤバイ! このラインだとリアが芝生の上に出る!?」
     ↓
  「リアが芝生に出た瞬間,イン巻きするぞ(冷や汗)」
     ↓
  「ダメだ.ステアリングを切れない!」
     ↓
  「お願い,持ちこたえてー」
     ↓
  「何とか耐えた!」
     ↓
  「ヤバイ,クルマの向き変わってないから今度は80Rを曲がれないー!!」
     ↓
  「ここでブレーキ踏んだらスピンして,リアからズドンだ・・・」
     ↓
  「お願い,何とか持ちこたえてぇぇぇ」

・・・といった感じで,外から動画を見ると何も起きてないように見えるかもしれませんが,中の人にとっては慌ただしくて,スピンした時よりも全く余裕がありませんでした(泣).さすがにこれだけ冷や汗をかくと,心が折れるので,この次の周でピットに戻りました.


本日最後の2本目(10:00~).

インターバルの間に雨脚が強くなり,コース上はフルウェット→ヘビーウェットに悪化.「こりゃ,1本目よりタイム出ないな」「怖い思いもしたし,2本目は走るの止めても良いなー」とも思ったのですが,隣のでびっとさんが「これだけ台数少ないし,ドライブだと思って走るよ」と仰られるので,「それもそうですね」と随伴.



コースインの待機をしていたら,どうやら1本目のオイタで苦情があったらしく,スタッフから「目立つようにライトONして下さい!」と怒られました(スミマセン・・・).

その後,コースに入ってみると,かなりのヘビーウェット.走行会後に井尻さん曰く「レースだったら赤旗中断レベル」というくらいの酷い状況で,こんな感じでした(↓).



1本目よりヤル気がない事もありますが,どこもかしこもアクセルを開けられないので各セクターで0.6秒くらい遅くなり,どう考えてもタイムを出すのは無理.窓の曇りも酷くて,IN側の縁石が見えないし(↓),



「大体,こんなモン・・・?」

という感じで走ってました.いやぁ~,それにしてもTC2000のウェットがこんなに大変だとは思いませんでした.滑り易いくらいだったら何とかなるんですが,ダンロップ下と(↓),



第2ヘアピンの入口に(↓),



おっきな"川"が出来ていて,コントロールするのが本当に大変でした.前者はステアリングを真っ直ぐにしていても,ヨーが残っているのか? ズルッと滑って80Rに備えて身構えているところを驚かせてくるし,後者はちょうどブレーキングを開始するポイントなので,フロントタイヤがロックして真っ直ぐ行こうとするし(上の車載でもロックしてます),ホント,おっかねぇ.

これまた走行後に井尻さんから教えて頂いたのですが,ダンロップ下はアーチ部分が傘になっているため,瞬間的にグリップが回復し,その感覚で80Rに進入しようとすると川でズルッと滑るので,余計肝を冷やすんだそうです.ダンロップ下は昨年再舗装したのに,それでもこんなになるんだ~と驚きました.
("川"というより"池"といった感じの大きさでビックリしました・・・)


あと,井尻さんがこれまた興味深い事を仰っていたのですが,「最終コーナーはウェットの時だけ出現するギャップがある」のだそうで,今回走っていて確かにそう思いました.



ポコン! ポコン!と車体が定期的に上下に揺すられるので(それでフロントタイヤが横に滑る),「ナンダコレ・・・?」と思いながら走ってました.ドライで走った時には感じた事がない揺れなので「本当だ,ふしぎ~」と思いながら周回していたのですが,後から考えてみると,もしかしたらアレはグリッドのラインだったのか?(↓)



最終コーナーの立ち上がり側にしか出ず,定期的に繰り返されるので,なんとなくそうかなー?と思いました.


・・・とそんな感じで色々ありましたが,どこにもぶつける事なく無事完走.雨に降られながら後片付けをしてリザルトを貰うと(↓),



アレッ? もしかしてトップタイムか?? トップタイムなら2021年の日光以来の2回目となるので,それなら目標のタイムに届かずとも一定の満足感は得られるなーと思い,営業さんに手伝ってもらって他クラスのリザルトを調べたら,残念ながら3位・・・.

_| ̄|○ ガックリ…

しかも最後の最後に逆転されての3位だったようで,2016年の雨の袖ヶ浦を思い出しました.



あの時も終盤までトップだったのに,最後の最後でFD2とAP1にまくられて3位に転落し,悔しい思いをしました.
(当時は2位まで表彰があった)

今回はその時のFD2相手にトップタイムだったので,「これは獲ったっしょ!」と思ったら,まさかの伏兵(EK9)にやられました.つい最近「B16BよりB16Aの方が良い」とか言っていた手前,EK9にだけは負けちゃいけなかったのに言葉がないです・・・(泣).




以上,トップタイムならず・・・のTC2000でした.

井尻さん,今回も色々と教えて頂き有難う御座いました.<(_ _)>
走行会でお会いした皆様,走行会にいないのにお会いしてしまった蘇武さん・こもりん.さんもお疲れ様でした.

さ,ジャダーの出ているブレーキを直して,次は日光だ!
2026年02月20日 イイね!

連桿比のお勉強

連桿比のお勉強引続きB型エンジンのお勉強.コンロッドの違いに関して,「B16AとB16Bはブロックが違うため,長さが違う」という事を知りました.

「B16B」は,200cc排気量が大きい「B18C」のブロックをベースに1600ccの排気量を実現しているため,コンロッドが長くなっています.ストロークの数値上は「B16A」と同じ77.4mmなので,一見すると性能的には変わらないように思えるのですが,1800ccのブロックをベースに1600cc化するのと,元々1600ccなのとでは異なる部分があります.

それが「連桿比(れんかんひ)」です.「連桿比」というのは,コンロッドの長さとクランク半径の比の事で,式で言うと以下(↓)になります.

  連桿比 = コンロッドの長さ(小端部中心〜大端部中心)/(ストローク / 2)

以下の図で示すと,連桿比(λ)= c /(2r / 2)= c / r といった感じです(↓).


(自動車を物理する:ピストンの運動と、ピストンスピードより)

「B16A」「B16B」「B18C」それぞれの「連桿比」を求めてみると(↓),

  B16A ・・・ 134.3 / (77.4 / 2) ≒ 3.47
  B16B ・・・ 142.8 / (77.4 / 2) ≒ 3.69
  B18C ・・・ 137.9 / (87.2 / 2) ≒ 3.16

これだけ違うのですが,値だけ見ても大きい方が良いのか? 小さい方が良いのか? 分かりませんね.


「連桿比」に関して調べてみると,最初に出てくるのは「値が大きい方がピストンの側圧が減るので,フリクションが小さくなり,高回転時に有利」というお話.


(自動車を物理する:ピストンの運動と、ピストンスピードより)

上の図の青い線が「連桿比」が大きい場合,赤い線が「連桿比」が小さい場合です.
コンロッドの長さが違うので,機構上ピストンピンの位置に掛かる力の向きが異なるのが分かります(↓).


(自動車を物理する:ピストンの運動と、ピストンスピードより)

「連桿比」が大きい青い線の方が,角度が浅いので上方向に掛かる力は大きくなりますが,横方向に掛かる力(=側圧)は小さくなる事が分かります.掛かる力が小さくなれば,その分だけ抵抗も小さくなるので,確かに「連桿比」が大きい方がフリクションは少なそうです.

(。´・ω・) ン?

機構的に「連桿比」が大きい方がフリクションが少なくなるのであれば,回転数に関係なく全域でメリットになるんじゃないの? なんで「高回転は~」という但し書きが付くんだ??と気になったので,「連桿比」が大きい場合のデメリットを調べてみると,

  「エンジンの高さが高くなる」

と出て来ました.クランクの位置を変えずにコンロッドの長さだけ増やせば,そりゃそうだよね~という話.実際問題,B16AよりB16Bの方がデッキが高いので(203.9mm⇔212.0mm),ノーマルのボンネットのままだとヘッドが当たると聞きます.


(私が使っているFRPボンネットは,B18C搭載を見越してヘッドが干渉する部分が嵩上げされています↑)


でもそれは,車両の運動性能として見た場合の話(=重心が上がる)で,エンジンの性能的なデメリットが知りたいんだけどなぁ~とChatGPTに聞いてみると,

  「低~中速トルクの面で不利」

と言われました.ほうほう,なんで不利なの?と重ねて聞いてみると,

  「連桿比が小さいと,燃焼圧がより早いクランク角で有効トルクに変換され易いため」

と言って来ました.難しい事言うなぁ~.もうちょっと分かり易く説明してよ!とお願いしてみると,

  「連桿比が小さいとピストンが早く下降する.小さなクランク角でもトルクが伝わる」

と言って来ました.どういう事? 絵に書いて説明して!とお願いしてみると(↓),



側圧のところで出てきた話の逆のイメージで,「連桿比」が小さい場合,ピストンピンに対するコンロッドの角度(上図の「α」)が大きいため,ピストンに少しでも力が加わると,クランクを回そうとする横向きの力が大きくなり,すぐにピストンが下がり始める(=レスポンスが良い).一方,「連桿比」が大きい場合,ピストンが上死点付近にいる時間(上図の「滞留時間」)が長いため,なかなかクランクを回そうとせず,ピストンが下がらない(=レスポンスが悪い).

高回転域は回転による慣性力が大きいため,レスポンスの良し悪しよりも,フリクションの大・小の方が差が出るようですが,低~中回転域ではそもそもの慣性力が弱いため,レスポンスの良し悪しがダイレクトにトルクに表れるそうです.なので,「連桿比」が小さい=「B16A」の方が低~中回転域では有利との事.

(´・∀・`) ヘェ~

「B16A」は低~中回転域,「B16B」は高回転域で有利というのは分かりましたが,ここで言う"高回転"って何rpmくらいの事を指すんだ?と気になったので,色々数値を提供してChatGPTにシミュレートしてもらったところ,

  5000rpm以下 → B16Aがやや有利
  6500rpm付近 → ほぼ同等
  7000rpm以上 → B16Bが優勢

という結果を出してくれました.7000rpmオーバーの領域じゃないと「B16B」って有利じゃないんですね.高回転でひたすらブチ回す,富士スピードウェイみたいなコースを走るのであれば高回転型の「B16B」の良さが活きるんでしょうが,TC1000みたいなミニサーキット中心の使い方だと低~中回転型の「B16A」の方が良さそうですね.

カタログスペック的には「B16B」の方が優秀ですし,設計が新しいんだから「B16A」より「B16B」の方が良いんだろう~と思いたくなりましたが,そんな簡単な話じゃない・・・というのが分かるお話でした.


ちなみに,その「B16A」よりも更に「連桿比」が小さい「B18C」は,「B16A」よりも更に低~中速域で有利な上に,「B16A」よりも更に高い回転域で最高出力を叩き出すので,上も下も上回る,まさに最強のB型エンジンと言って良いようです.




最強のエンジンと言えば,ホンダには9000rpmまで回る超高回転型の「F20C」というエンジンがありますが,コレの「連桿比」はどんなもんなんだろう?とついでに調べてみると,

  F20C ・・・ 153.0 / (84.0 / 2) ≒ 3.64
  F22C ・・・ 149.7 / (90.7 / 2) ≒ 3.30

うわっ! 「B16B」の連桿比って,9000rpm回る「F20C」よりも大きいんですね.
という事は,「B16B」って8000rpmくらいじゃ全然美味しくないって事かー(もっと回せ!).

排気量差が200ccありますけど,連桿比だけで考えた場合,「B16B」⇔「B16A」の関係性は「F20C」⇔「F22C」の関係性(↓)に近いのかもなーと思いました.




以上,連桿比のお勉強でした.
2026年02月16日 イイね!

B型エンジン用カムのお勉強

B型エンジン用カムのお勉強ピストンの仕様があらかた見えてきたところで,お次はカムシャフト.

「ハイコンプピストンで190PS前後」と述べられたChatGPTのシミュレーション結果には,補足として「200PSを狙うならカムが足りない」とも記載されていました.じゃあ,どれくらいのカムを入れたら届くんだ?と思い,こちらも同様に調べてみる事にしたのですが,ピストンと同じく普通に手に入るのは「戸田レーシング」と「JUN MACHINE SHOP」くらいになりそうです.

という事でまずは「戸田レーシング」.こちらは大まかには3種類.

【VTECキラー ハイパワープロフィールカムシャフト】


【ハイパーワンカムシャフト】


【ハイパワープロフィールカムシャフト】


これらは何が違うんじゃい?となる訳なのですが,上から順番に行くと「VTECキラー」はその名の通り「VTEC殺し」.VTECの機能を無効化するカムですね.

このブログを見るような方は「VTEC」の機構は頭に入っていると思いますが,一応おさらいしておくと,レースで用いるような高回転・高出力時の性能と,乗用車で用いる低~中回転域の扱い易さを両立させるため,2つのカムを切替えるようにした機構が「VTEC(Variable valve Timing & lift Electronic Control system)です(↓).


(HONDA:B16A型 VTEC=世界初の可変バルブタイミング・リフト採用の革新的エンジンより)

カムの切替えは,ピンを抜いて真ん中のカムを空振りさせるか? ピンを挿して真ん中のカムを使ってバルブを押すか?で行っています(↓).


(HONDA:B16A型 VTEC=世界初の可変バルブタイミング・リフト採用の革新的エンジンより)

という事は「VTECを殺すには真ん中のカムを抜いてしまえばいい」という事で,真ん中のミッドカムがないのが「VTECキラー」のようです(↓).



つまり,全域ローリフト側のカムで回す訳ですね.「ローリフトって事はパワー出ないじゃん!」と思いたくなりますが,「VTECキラー」はローリフト側のカム山をハイリフト側のカム山の高さにまで上げているので,高回転域では同等のパワーが出せます.但し,VTEC機構をなくした事で実質ハイリフトカムのみで全域をカバーする事になるため,従来のローリフトカムで実現していた「低~中回転域の扱い易さ」は失われる事になります.私のEF8は街乗りもしますから,さすがにコレはやり過ぎなのでナシですね.


次の「ハイパーワン」は,ミッドカムがちゃんとあるのでVTECの機構は生きてますが,「純正ECU非対応となります(アイドリングしません)」と書かれています(↓).



これはどういう事か?というと「ローリフトカムのリフト量を上げているので,アイドリング域では空気量が不足してエンストする(純正ECUだとエンストをカバーし切れない)」という意味でしょうね.確かにミッドカムのリフト量が「12.5mm」であるのに対し,プライマリー/セカンダリーカムのリフト量は「11.5mm」と差が1mmしかないので,ほとんどハイリフトカムで全域回しているのと変わりませんね.

私のEF8は純正ECUではないので,このカムに合うようにセッティングし直せばアイドリングはさせられるとは思いますが,そうなると「そもそも純正のローリフトカムのリフト量ってどれくらいなんだっけ?」と気になったのでザッと調べてみたのですが,なかなかデータが見つからず,唯一見つかったのはEG用B16Aカムの作用角データのみでした(↓).



 【吸気側】
  プライマリーカム ・・・ 開:BTDC20°  閉:ABDC20° (=200°)
  ミッドカム      ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)
  セカンダリーカム ・・・ 開:BTDC10°  閉:ABDC30° (=220°)

 【排気側】
  プライマリーカム ・・・ 開:BBDC20°  閉:ATDC20° (=220°)
  ミッドカム      ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)
  セカンダリーカム ・・・ 開:BBDC30°  閉:ATDC10° (=220°)

ローリフトカムのリフト量は分かりませんが,純正の作用角が220°であるのに対し,「ハイパーワン」は267°ですから,相当ハイアイドルにしないと無理なんでしょうね・・・(こちらもナシ).


という事で,VTECキラーではない「ハイパワー」を選択する事になると思うのですが,こちらも5種類あります(↓).



このうち,「STD ECUアイドリング対応」となっているのは上2つなので,「00A」か「02A」のどちらかとなりそうです.
この2つを比較してみると,ローリフトカムは吸排共に同じなので,ハイリフトカムの違いとなるようです.

 【吸気側】
  00A ・・・ 作用角:290°  リフト量:11.6mm
  02A ・・・ 作用角:295°  リフト量:12.0mm

 【排気側】
  00A ・・・ 作用角:280°  リフト量:11.2mm
  02A ・・・ 作用角:285°  リフト量:12.0mm

今使っているB16B用のカムの数値はコレですから(↓),

 【吸気側】
  B16B ・・・ 作用角:243°  リフト量:11.5mm

 【排気側】
  B16B ・・・ 作用角:235°  リフト量:10.5mm

リフト量はともかく,作用角はかなり大きくなりそうですね.これでどれくらいの性能になるのか? 圧縮比:11.7のハイコンプピストン前提でChatGPTにシミュレートしてもらったところ,以下でした(↓).

  最大出力   ・・・ 205~215PS
  最大トルク  ・・・ 18.5~19.0kg・m
  トルクピーク ・・・ 8000~8300rpm
  パワーバンド ・・・ 7000~9000rpm

ワォ! なかなかのスペックですね.但し,コメントとしては,

  ・6000rpm以下はスカスカで,7000rpmから豹変
  ・街乗りの適性はほぼ消失
  ・セッティング難易度大幅上昇,点火/燃調はシビア
  ・ノッキング限界近い

といった感じで,高回転重視のかなりピーキーな特性となりそうです.私の場合,全長1km程度のミニサーキットを中心に走るので,パワーは高回転域よりも低~中回転域の方が必要です.そう考えると,戸田の中で一番抑えたものであっても使用域が高過ぎとなりそうですね・・・(ギヤ比もこれ以上落とせないし).


「JUN」の方も見てみましょうか(↓).



こちらも種類がありますが,「Type4」は戸田の「ハイパーワン」に近い思想なので除外するとして,「Type0」がノーマルECU対応.「Type1」~「Type3」が戸田を上回る300°クラスの作用角のカムとなっています.

一番無難なのは「Type0」なので,こちらでChatGPTにシミュレートしてもらうと(↓),

  最大出力   ・・・ 210~220PS
  最大トルク  ・・・ 18.8~19.5kg・m
  トルクピーク ・・・ 8300rpm前後
  パワーバンド ・・・ 7500~9000rpm

ほとんど変わらないかと思ったのですが,戸田のモノより更に高回転型になるようですね.
ならば,リフト量が少ない「Type1」だとどうなるんだろう?と同じくChatGPTにシミュレートしてもらうと(↓),

  最大出力   ・・・ 205~212PS
  最大トルク  ・・・ 18.5~19.0kg・m
  パワーバンド ・・・ 8000~9500rpm

となり,戸田に近いスペックですが,戸田よりは高回転寄りとなるようです.加えてChatGPTのコメントによると,

  ・このカムを使うなら9000rpm以上回したい (現状のレブは9000rpm未満)
  ・エキマニは4-1集合型にすべき       (現状は4-2-1集合)
  ・スロットル径も65mm以上欲しい       (現状は62mm)

という感じで,かなりのオーバースペックなようです.どれも高回転型になるのだとすると,現状のB16B用カムを維持するのが一番良さそうですね(あまり傷んでない事を願う・・・).


以上,B型エンジン用カムのお勉強でした.
2026年02月15日 イイね!

B16A用ピストンのお勉強

B16A用ピストンのお勉強前回,19年前のオーバーホール時の内容を振り返って「今がどういう仕様なのか?」を理解出来ました.

次は「どうしていくか?」となる訳なのですが,それこそ19年前ならばともかく,現在では選択肢も限られているので,まずは手に入りそうなピストンを調べてみます.海外製まで含めれば色々出て来ますが,一般的な方法で手に入る製品となると「戸田レーシング」と「JUN MACHINE SHOP」くらいでしょうか.

まずは「戸田レーシング」.こちらは2種類あるようです.

【エンジンO/HピストンKIT】




【ハイコンプ鍛造ピストンKIT】




共に0.5mmのオーバーサイズがあるので使えそうです.両者の違いはスタンダード or ハイコンプ(High Compression:高圧縮)で,想定圧縮比が異なります.

  エンジンO/HピストンKIT   ・・・ 10.7
  ハイコンプ鍛造ピストンKIT ・・・ 11.7

この違いは「クラウン部容積」で生み出されているようです(↓).



今使っているピストンがEG用B16Aであるのだとすれば,圧縮比は「10.4」相当なので,いずれも上がる方向となりそうです.


現状,既に0.25mmのオーバーサイズピストンが入っているため,最低でも0.5mm以上のボア径が必要となる事から,少なくとも排気量は10cc増える事になります.この点を含め,ピストンを変更する事でどれくらい性能が上がるのか?をChatGPTにシミュレーションしてもらったところ以下のような感じでした(↓).

  圧縮比:10.4 (@1605 cc) ・・・ 出力:181.6 PS     トルク:16.5 kg・m
  圧縮比:10.7 (@1615 cc) ・・・ 出力:182~185 PS  トルク:16.8~17.0 kg・m
  圧縮比:11.7 (@1615 cc) ・・・ 出力:188~193 PS  トルク:17.5~17.7 kg・m

「10.7」の方は微増といった感じですね.ChatGPTのコメントも,

  ・中速トルクの粘り向上
  ・レスポンス向上
  ・点火進角マージンの増加

といった感じでリフレッシュの域は出ず,「物理的に190PSは出ない」と述べていました.


一方,「11.7」の方は,

  ・中速トルク明確に増える
  ・レスポンス向上
  ・ノッキングマージン縮小(やや遅角方向)

となり,「190PS前後が物理的上限域」と述べていますので,こちらであれば違いは確実に感じられそうです.
ただ,圧縮比がここまで上がるとノックが心配なので,点火時期のリセッティングは必須となりそうですね.


ちなみに,両者とも「コネクティングロッド小端部フルフローティング加工が必要」と書かれているのですが,これはなんぞや?と調べてみると,「コネクティングロッド小端部」というのは,ピストンと繋がる部分の事で(↓),



「フルフローティング加工」というのは,ピストンとコネクティングロッドを繋げるためのピストンピンを,コネクティングロッドに圧入して固定するのではなく,ブッシュを介してコネクティングロッドから浮かせて(フローティングさせて)固定し,両端はクリップ等で止める形式へ変更する事を言うようです(↓).



これによりピストンが首を振った時のフリクションが低減するのだそうです.


お次は「JUN MACHINE SHOP」.こちらも2種類あるようです.

【C series】


【P series】


「C series」は設計がJUNが行い,英国のCOSWORTH社が製造した製品.「P series」は北米のCP-CARRILLO社が製造している流通品といったところでしょうか.



「C series」はB16A用だと1種類.ボア径が82mmなので1mmのオーバーサイズ.最も排気量が大きくなりますが,これ入れたらもうオーバーホールは出来ないですね・・・.「P series」の方は複数ありますが,こちらだと0.5mmのオーバーサイズで済むものもあるようです.リストの下2つは圧縮比が下がるローコンプ仕様で,恐らくターボエンジン用なので除外ですね.


3度目のオーバーホールをやる事があるのか?は分かりませんが,万が一ブローした時に後がないのはちょっと怖いので,無難にボア径:81.5mmの製品を選ぶべきかな? これを「戸田レーシング」製と比較してみるとこんな感じ(↓).

  戸田製 ・・・ 圧縮比:11.7  クラウン部容積:8.9 cc
  JUN製 ・・・ 圧縮比:11.2  クラウン部容積:7.7 cc

戸田のハイコンプと比べるとちょっと"大人しめ"といった感じですが,価格的には輸入品という事もあってかJUNの方が高いので,色々踏まえると戸田のハイコンプかなぁ~? ちなみに「C series」と「P series」でピストンの重量が80g程度異なりますが,これは「C series」の方がピストンピンとスナップリングも含んだ重量だからだそうで,どちらも鍛造アルミピストンである事は変わらないようです.


なお,圧縮比と言えばガスケットの影響もありますが,こちらは戸田レーシング製を使うと仮定した場合(↓),





厚さの選択肢は3つあるようです.仮に現在使っている無限製のガスケット(厚さ:0.47mm)で(↓),



圧縮比:10.4を実現出来ているとした場合,ガスケットの厚みを0.6~1.0mmで変えるとこんな感じ(↓).

  0.6mm ⇒ 圧縮比:10.25
  0.8mm ⇒ 圧縮比:10.04
  1.0mm ⇒ 圧縮比: 9.83

オーバーホール時にヘッドの面研もするでしょうから,この通りの数値にはならないとは思いますが,概ねガスケットを0.1mm厚くすると圧縮比が0.1下がる計算になるようですね.

ちなみに,ガスケットにおける「ストッパータイプ」というのは,こういう折り返しが入ったモノを言うそうで(↓),



折り返して段差を設ける事で,高い面圧を発生させてシール性を上げるのだそうです.


以上,B16A用ピストンのお勉強でした.
2026年02月11日 イイね!

B型エンジンのお勉強

B型エンジンのお勉強無事TC1000でも40秒台に復帰し,現状やれる事はやり切った感があるので(あとは重箱の隅を突っつくだけ),年末のブログに書いた通り,エンジンのオーバーホールに向けて準備を進めようと思っています.

私の「B16A」としては通算2回目のオーバーホールとなるので,まずは前回のオーバーホールで何をやったのか? 19年前(2007年)の記録を呼び起こしてみます.


まず,大枠としてはHONDATWINCAMの「B16TN」仕様のメニューに+αで色々やったようです(↓).



  ・ポート研磨
  ・ヘッド面研
  ・バランス取り

見積書から分かる交換部品をリストアップしてみるとこんな感じ(↓).

  ・ピストンリングセット(0.25mmオーバーサイズ)
  ・ピストン       (0.25mmオーバーサイズ)
  ・メタルガスケット (無限)
  ・インテークカムシャフト  (EK9用)
  ・エキゾーストカムシャフト(EK9用)
  ・強化タイミングベルト (FEEL'S)
  ・ロッカーアームASSY
  ・ロッカーアームシャフト
  ・インレットバルブスプリング  (B18C用)
  ・エキゾーストバルブスプリング(B18C用)
  ・オイルポンプASSY

ピストンは純正流用とあるのですが,「B16A」ってEF用とEG用で違ったんじゃなかったっけ?と調べてみると(↓),


(HYPER REV Vol.31より)

ああ,やっぱりそうだ.ん~,そもそもEF用の「B16A」とEG用の「B16A」で何が違うんだっけ?と気になったので調べてみると(↓),


(HONDA FACTBOOKより)

まず,圧縮比が「10.2」→「10.4」に上がっています.ボア×ストロークは81.0mm×77.4mmで一緒なので,ピストンの高さで圧縮比を上げているようですね.


そして,ピストンが違うという事はカムも異なり(↓),


(HYPER REV Vol.31より)

バルブタイミングと(↓),

 【吸気側】
  EF用 ・・・ 開:BTDC10°  閉:ABDC40° (=230°)
  EG用 ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)

 【排気側】
  EF用 ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 5° (=225°)
  EG用 ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)

リフト量が異なるとの事(↓).

  EF用 ・・・ 吸気:10.4mm  排気:9.4mm
  EG用 ・・・ 吸気:10.7mm  排気:9.4mm

これで160PS→170PSへのパワーアップを実現している訳ですね.そして,チューンナップメニューとして入れられている「B16B」用のカムは,これを更に上回るバルブタイミングとリフト量となっているのだそうで(↓),




(HYPER REV Vol.31より)

 【リフト量】
  B16A用 ・・・ 吸気:10.7mm  排気: 9.4mm
  B16B用 ・・・ 吸気:11.5mm  排気:10.5mm

 【吸気側タイミング】
  B16A ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)
  B16B ・・・ 開:BTDC18°  閉:ABDC45° (=243°)

 【排気側タイミング】
  B16A ・・・ 開:BBDC40°  閉:ATDC 7° (=227°)
  B16B ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)


なお,この「B16B」のカムは,1つ上のエンジンとなる「B18C」のカムよりも吸気側の開弁期間が若干長いそうで(↓),

 【吸気側タイミング】
  B16B ・・・ 開:BTDC18°  閉:ABDC45° (=243°)
  B18C ・・・ 開:BTDC15°  閉:ABDC45° (=240°)

 【排気側タイミング】
  B16B ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)
  B18C ・・・ 開:BBDC45°  閉:ATDC10° (=235°)

「B16B」⇔「B18C」でリフト量が同じである事から,最も吸入量が増えるカムなんだそうです.


ピストンに戻って「B16A」「B16B」「B18C」の違いを見てみると(↓),






(VTEC SPORTS Vol.011より)

3つ共,形状が異なるのが分かります.見た目的に大きく異なるのが「B16B」と「B18C」で,この2つにはピストンスカート部にモリブデンコーティングが施されて黒くなっています.


(HONDA FACTBOOKより)

加えて,ピストンの軸受け部には4本の溝とピストンピン部へのオイル供給穴が追加され,潤滑性の向上とフリクションロスの低減が図られているそうです.ご覧の通り「B16B」のピストンの方が山が高いため,「B16A」にこのピストンを組むと圧縮比が「10.4」→「10.8」にまで上げられるのだとか.

但し,「B16A」と「B16B」はブロックが違うため,ピストンと組み合わせるコンロッドの長さが違うとの事(↓).


(VTEC SPORTS Vol.011より)

ならば,「B16A」用のコンロッドと組み合わせれば良いのでは?というと,ピストンとの連結部分の幅が異なるとの事(↓).




(VTEC SPORTS Vol.011より)

「B16B」用のコンロッドは,軽量化のために「B16A」用のコンロッドよりも細くなっており,これに合わせて「B16B」用のピストンは幅が2mm狭くなっているのだそうです.なので,「B16B」用ピストンの転用は容易ではなく,前回のオーバーホールでは「B16A」用のままだったのでしょうね.


ちなみに,「B16B」は親メタルの幅も異なり(↓),


(VTEC SPORTS Vol.011より)

「B16A」用よりも1mm幅が広い「22mm」となっているのだそうです.これによりフリクションロスの低減と高負荷への耐力向上を図り,材質も「オリエンテッドクリスタル・ベアリングメタル」という独自のものを使用しているのだそうです.このメタルは表面への電気的な焼き付け処理を変える事で,表面の結晶がピラミッド状の四角錐が連なった形状となり,結晶と結晶の間でオイルを保持し易くなるため,高面圧でも油膜切れがなくなるのだとか(このメタルのためだけにクランク&コンロッドを変えても良い,というくらいのモノだそう).

これだけ色々と違うと,部品単位で変えるよりエンジンを丸ごと変えてしまった方が楽に思えますが,3つの中で一番最後発となる「B16B」でも既に四半世紀前のエンジンですからねぇ・・・(ベースエンジンが手に入らない).


あと,途中,圧縮比の話が出て来ましたが,圧縮比はピストンだけでなくガスケットも組み合わせて実現するので,こちらも確認してみると(↓),



私のEF8で唯一(?)の無限部品となるガスケットの厚さは「0.47mm」だそうです.純正ガスケットの厚みは「0.8~0.85mm」くらいだそうなので,ヘッド面研と合わせると「B16A」用ピストンのままであっても,圧縮比は上がっているのでしょうね.


バルブに関してはスプリングしか記載がないので,「B16A」用そのままなのかな?


(VTEC SPORTS Vol.011より)

上の写真は,上段が「B16A」で下段が「B16B」.右側が吸気で左側が排気なのですが,Wスプリング化されている事が分かります.加えて「B18C」用はスプリングが楕円形状にもなっているのだとか.


バルブ本体も「B18C」は,軸の径が細くなった上に傘部もスリム化されていて軽量となっています(↓).


(HONDA FACTBOOKより)

加えて,バルブシートの開口部の角度が「60°」→「45°」に鋭角化されているので(↓),


(HONDA FACTBOOKより)

こちらも流用は容易ではなかったのでしょうね.


以上,B型エンジンのお勉強でした.

初回オーバーホール時はショップにお任せで,何がどう違うのか知らずにやりましたが,「B16A」に低コストで流用出来るモノは流用して,容易に出来ないモノは見送った仕様だったようですね.オーバーホールした後の記憶を辿ってみると,エンジンのフィーリングは全くの別物で,吹け上がりのレスポンスが鋭過ぎて,街乗りでは細心の注意を払ってアクセルペダルを踏んでいた事をよく覚えています.次のオーバーホールでもあの感動を再び味わえると良いのですが,それなりに手の入った状態からだとそこまでの差は感じないかな?

ま,それよりも「ゴソーダンブヒン」という呪文を連発されるのが目に見えているので,方々を回って部品を搔き集めていくしかないですね・・・.

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「オイル下がり説の検証 http://cvw.jp/b/1684331/49002593/
何シテル?   03/29 00:45
GPSロガーを使ってクルマとドライビングを改善しながら,B18C搭載のCR-XにB16AのCR-Xで挑んでいます. TC2000 1'07.1/TC1000 ...
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