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2009年02月07日

[試乗インプレッション]ホンダ・インサイト

[試乗インプレッション]ホンダ・インサイト 間違いなく2009年に登場するクルマの大本命と言えるホンダ・インサイトに試乗してきた。今年はライバルのトヨタ・プリウスもフルモデルチェンジをするだけに、ハイブリッドの爆発的な普及元年になりそうな勢いだ。さすがに、自動車不況と言われている中でもインサイトの注目度はかなり高い様で、ホンダの販売店は大盛況。来客の駐車場も20台は収容できる大型店なのだが既に満車。商談のテーブルも満席という状態。他メーカーのセールスマンが見たらさぞ悔しかろう。そんな状態なのであまり長時間の試乗が出来るはずもなく、20分程度のショートコースだがファーストインプレッションと言うことで。まずスタイリングの印象だが、写真で見るよりもプリウス似とは感じなかった。異論を恐れずに言えば、インサイトの方がクルマらしいなと思った(そう言う意味ではプリウスの方が普通のクルマとは違う!という印象が強いのかも)5ナンバーサイズに納まったボディは見ていても安心感と言うか、親近感がある。インサイトは今時のクルマとしてみれば背は低い方で全高1425mm。しかも、クーペとステーションワゴンのクロスオーバー?という風情のスタイリングは最近のホンダ車としては異例(笑)に上手く行ったのではないか。インテリアは正に最近のホンダ調で、SF映画の宇宙船イメージ。価格を考えれば仕方がないが素材の品質感はそれなりで、まぁフィットクラスか。個人的には宇宙船インパネはゴチャゴチャしていて生理的に"No!"だが、ハイブリッドカーに未来的な感覚を求める方にはイメージ通りと言うところか。運転席に乗り込み、普通のキーを差し込み、普通にキーを回すばエンジン始動。至ってノーマルな操作間隔。プリウスの様にEVモード(モーターのみで走り出せる)が無いので、当たり前なのだが。これまたノーマルなシフトレバーを"D"レンジに入れて走り出せば、1.3Lとしては図太いトルクでスッーとクルマが加速していく。(電動アシスト自転車に初めて乗った時の事を思い出した)もの凄くパワフルとは思わないが、不足もない。エコをアピールするクルマである以上、余剰感は似つかわしくない。信号で止まれば静かにエンジンストップ。青信号になってブレーキを踏むチカラを緩めるとエンジン再始動。この時、不快なスターター音も無くこれなら実用的と言える。メーターを見ていると、40~50km/h程度で巡航しているときにエンジンが停止し、モーターのみで走行している瞬間があるようだ。試乗コースの関係上、高速道路や山道のインプレッションは出来ないが、一般道を走行している分には極めて自然な運転フィールであり、何も知らない人にハイブリッドだと悟られることも無い気がする。ステアリングのフィールが軽めでフィーリングもチト人工的だが、スポーティな感覚を売りにするクルマでもないので不満はない。足回りも堅すぎず、ソフトすぎず。真っ当な実用車の味付けとして教科書的な雰囲気すらある。このクルマに瑕疵があるとすれば、空力を追求したが故に犠牲となった後方視界だろう。昔懐かしいCR-Xにも通じるリヤウインドゥだが、真後ろはともかく、斜め後ろはかなり死角になる。このクルマの活動範疇を考えれば、空力によって改善される燃費とそれによって失った視界を天秤にかければ、失ったものの方が大きい気がする。プリウスによって作り出された「ハイブリッド車らしいスタイリング」をはみ出せなかった苦悩は理解するところではあるのだが.....。プリウスが新時代の象徴として「新しい乗り物」的な感覚を随所で感じさせる設計であるのに対し、インサイトは努めて普通のクルマ、これまでのクルマの延長線である事にフォーカスしている。プリウスを買った人の大半がガソリン代が安くなることの経済的メリットよりも最先端の技術だったり、知的でエコなイメージを楽しんでいるのだろう。そういう意味でインサイトはプリウスとは方向性が全く違うクルマといえる。ハイブリッドが特別な存在ではなく、実用車の1つの方向性として普及の段階に入った事をインサイトは告げている。少し落ち着いた頃に改めてじっくりとインサイトに乗ってみたいと思う。


ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2009/02/07 21:00:21

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この記事へのコメント

2009年2月8日 21:54
電池を製造,再生,破棄する過程,それをクルマに載せて走ることができるようにする過程などにどれだけエネルギーを消費しているのか。知的でエコなイメージで洗脳してクルマを売るビジネスは過渡期の必要悪なのか。MTやディーゼルはなぜ見直されないのか。そんな疑問を抱いている自分にとって,プリウスよりインサイトの方が潔いと感じています。
コメントへの返答
2009年2月8日 22:58
あくまでイメージであって、本当の意味でエコなクルマって言うのは難しい議論ですよね。1台を長く乗って、廃車にする(新興国などで中古車として流通しないために)のが良いという記事を読んだこともありますが...。私はハイブリッドシステムはより軽量で高出力を目指すべきだと思ってます。正直、EVはクルマが燃料を燃やす変わりに発電所で燃やすだけではないか。発電所で発生したCO2が全て回収され、地中に戻される...とかの仕組みが完成しない限り、問題のすり替えという気もします。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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