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2009年05月06日

[年収300万円時代]トヨタ・カローラを振り返る。

[年収300万円時代]トヨタ・カローラを振り返る。 今年のGWはあまり外出せず、のんびりとさせて貰った。色々な本を読んだり、調べ物をしたり...。そんな中で、今更ながら読んだ森永卓郎氏の著書『年収300万円時代を生き抜く経済学』。本の内容について書くつもりはないが、彼が大のカローラファンである事は以前から知っていた。確か、グリーンの(先代)カローラ・フィールダーの5MT車であったはず。(今日現在も乗っているかどうかは不明だが)書籍だけでなく、TVや講演会でも引っ張りダコだろうから、買おうと思えばレクサスどころではあるまい。それでもカローラにこだわるあたりが彼の特徴であり魅力なんだろう。
話がそれるが、最近深刻な自動車不況が叫ばれているが、本当に(自動車不況の)原因は金融危機だけなんだろうか。クルマを必要と感じなくなっている。もしくはクルマそのものの魅力が無くなっているのではないだろうか。最近そんなことを考えている。インドではタタ自動車が発表した超低価格車「ナノ」が20万台を超える予約が殺到している。中国だって、先日開催された上海モーターショーは各国のメーカーが出展し盛況だったとか。今年秋の東京モーターショーには大半の海外メーカーが出展しないことが既に決まっているのに。インドや中国に言えることは依然としてクルマに対する強烈な憧れがあり、ユーザー(及びその予備軍)の興味関心が高い。初めて買う"マイカー"を夢見て.....日本では何十年も前に通り過ぎたムーブメントだ。私も昭和50年生まれだから、既にクルマが当たり前のように普及していた世代。ただ私の家はあまり裕福ではなかったので小学生の頃などは自家用車がなかった。(札幌郊外のかなり田舎でマイカー無しは考えにくい環境だったが...)周りの家には当然のように自家用車がありとても羨ましく思ったモノだ(笑)。
話題をカローラに戻して。現在のカローラは10世代目となり、セダンは「アクシオ」と名乗るようになった。かつては庶民のクルマ、日本のスタンダードカーとして圧倒的な販売台数を誇ってきた量販車種であるが、今ではすっかり影の薄いクルマになってしまった。私の中で印象深いカローラは6代目(90型:1987-1991)か7代目(100型:1991-1995)だろうか。ライバル車よりも内外装が高級(に見えた)で、私の周囲でも沢山の家庭がカローラを愛用していた(少しリッチな奴は80型マークⅡだったな)。1995年5月にカローラは8代目(110型:1995-2000)に移行。バブル崩壊の影響を受けてそれまでの高品質(高コスト)体質を見直し、大幅なコストダウンを実施。結果「失われた10年」を象徴するような出来の悪いモデルだった。思えば、カローラの存在感が希薄化していったのはこの時からだったのかも知れない。(結局僅か2年後のマイナーチェンジで内外装を大幅にやり直す事になった)派生車の「カローラスパシオ」が登場したのは1997年。ファミリーカーの主役がセダンからミニバンやステーションワゴンへ移っていった時期でもある。9代目(120型:2000-2006)のカローラはNCV(New Century Value)をテーマに「カローラがこんなに変われる時代」とアピールしていたっけ。正直、キャッチコピー程には変わった感じがしなかった(汗)が....。ハッチバックボディのカローラFX改めカローラ・ランクス/アレックスが久し振りに復活したのは朗報だったが、乗ってみるとイマイチなクルマだったな。森永氏の愛車でもあるステーションワゴン「カローラフィールダー」が結構売れた。そして現在進行形の10代目(130型:2006-)。残念ながら、8代目同様失敗作と言わざるを得ない。既に発売から2.5年が経過し、昨年の10月にはマイナーチェンジが実施されたが過去のようなテコ入れ(大幅なデザイン変更など)も実施されなかった。もはやカローラはレンタカーと法人需要しか考えていない地味で無難なクルマになってしまった。今回、歴代カローラのプレス写真を並べてみたが現行型のショボイ事と言ったら....。(個人的には7代目が一番グッドデザインだと思う)もはやカローラは日本のスタンダードカーではない。今その役目はヴィッツかフィット。もしかしたらプリウスが担っているのかも知れない。かつて、クルマは買い替えの度にステップアップして行く事が当然と考えられてきた。カローラの次はコロナ。その次はマークII。そして「いつかはクラウン」だと。しかし逆を言えばカローラはいつも上を気にしながら出し惜しみをしてきた。そここそ、VWゴルフが依然として1974年の登場以来6世代に渡って世界のベンチマークであり続けているのに対し、カローラが凋落していった原因ではないかと。「ずっとカローラで良い」というファンを自ら否定してきた結果だろう。残念だが、カローラが再び過去のように日本のファミリーカーの本流にカムバックする事はないだろう。森永氏は次の愛車もカローラを選ぶのだろうか....。
さて「年収300万円時代を生き抜くクルマ学」としては、中古のカローラ(1500cc)を50万円くらいで買うというのはクレバーな選択だと思う。概ね2002年式前後の3~5万キロ程度走行した程度の良いタマがトヨタの純正中古(ロングラン保証で最大3年間フル保証)で選び放題。今年で7年落ち(3回目の車検)と言うところだが、あと車検3回位は消耗品さえ気をつけていれば全然余裕だろう。法人登録の元営業車は手荒く扱われている可能性がある(タバコもガンガン吸ってるだろうし...)。狙い目は比較的高齢者が所有していた車だ。今でも1996年(13年落ち)前後のカローラなんて結構普通に走っている。軽自動車やヴィッツクラスよりも耐久性については無難なクルマ作りのお陰(笑)で期待が持てる。これからの10年間はガソリンからEV等新しい動力への移行期になるだろうし、クルマにヘンな見栄をはらず、余分なコストをかけないという選択もアリでしょう。いくらピークを越えているとはいえ絶対的には売れたクルマですから部品の調達にも困らない。(日産ファンなら先代のシルフィや最終型のサニーが同価格帯になる)。現行カローラについて強いて言うならば、フィールダー(写真左上)の後ろ姿は結構グットバランスだと思います。ルーフレール付の方が好きかな。

6代目(90型:1987-1991)

7代目(100型:1991-1995)

8代目(110型:1995-2000)

9代目(120型:2000-2006)

10代目(130型:2006-)
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Posted at 2009/05/06 18:57:35

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この記事へのコメント

2009年5月7日 9:48
はじめまして。正直カローラらしいのは八代目まででしょう。今のはプレミオ・アリオンと差がないように感じますが~
コメントへの返答
2009年5月7日 18:56
プレミオ・アリオンとカローラの違い...。もしかしたら売っている店の違いだけだったりして....。内外装の質感はプレミオ・アリオンの方が上かと思いますが。
個人的にはランクスがオーリスになってカローラ系から独立したのが意外でした。
2009年5月7日 11:47
>もしくはクルマそのものの魅力が無くなっているのではないだろうか。
きわめて同感です。
売れない会社、売れないディーラーの営業マンに限って、仕事も手抜きに思えます。

8代目はセダンより、7代目が継続生産されていた通称カロゴンなんかが注目ありましたね。
コメントへの返答
2009年5月7日 18:58
カロゴン...。確かに良いクルマでしたね。今でも普通に走ってますし。あの世代のカローラが一番シナモノ的に良かった気がします。内装もラウンドしていてスタイリッシュだったし。BZツーリングでしたっけ。4A-GE搭載は。
2011年12月13日 21:50
クルマそのものの魅力がなくなった、これは本当に同感です。
バブル崩壊後、わけのわからんクロカンブームに始まり、いつのまにかファミリーカーといえばミニバン。
今まで長い時間を掛けて育んだ、日本の自動車文化を、ただニーズだけを優先した自動車メーカー自身が破壊してしまったということに気がついていないような感があります。
個人的にカローラで評価できるのは100系までですね、110系は自信の無さが表れ始め、120以降ではステアリングも正直評価したくもありません。
コメントへの返答
2011年12月25日 22:44
古い記事にコメントありがとうございます。
100系のカローラはとても良かったと思います。いつの間にか、カローラは乗るのが恥ずかしいクルマに成り下がってしまったと思います。
本来はゴルフの様に鉄板の存在感と、クラスの基準となるべく品質や性能を期待したいのですが。
まぁそれが出来ないのがトヨタの本質でもあり、大メーカーになっても評価・尊敬されない原因でもあるのですが。

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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