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2009年09月19日

[試乗インプレッション]ルノー・カングー(5MT)

[試乗インプレッション]ルノー・カングー(5MT) 過去に何度も愛車候補として浮上してはいるものの「買うに至らなかった」クルマが何車種か有るが、その筆頭に位置するのが「カングー」かもしれない。日本のクルマにカングーの直接的なライバルと呼べる様なクルマはないし、価格もそう高価なクルマでもない。ただ、自分がカングーを使いこなせないような気がしてしまうのだろうか。そうこうしているうちに月日は流れ、カングーもフルモデルチェンジを迎えた。なんと言っても、大幅に拡大された1830mmの全幅が気になっている方も多いことだろう。それと、1420kgの重いボディに変哲もない1.6L(NA)エンジンはたったの105ps/5750rpm 15.1kg-m/3750rpmという出力のせいで非力(パワーウエイトレシオは13.52kg/ps)なのではないかと心配される。正直、私も「あぁカングーも終わったな...」とガッカリ→新型無視というコースを辿っていたわけだが、予想に反して(?) 5MT:219.8万円/4AT:229.8万円という低価格が維持されたことと、5MTがラインナップされていることに驚いた。そこで新型に緊急試乗してきました。しかも、ラッキーな事にずっと乗ってみたいと思っていたカングーの5MT車に30分程度市街地を中心に乗れた。
まずは実車を前にして全幅は確かにワイドだが、全長が4215mmと日産ティーダ(4250mm)よりもショートな事と全高が全幅と同寸の1830mmあることが影響しているようで、あまりネガティブな印象ではなかった。試乗車は膨張色のホワイト(ブラングラシエ)だったが、もう一台入庫したばかりのイエロー(ジョンアグリュム)の方が引き締まった感じに見えた。リヤビューはカングーそのものとしか言いようがない。ただ、スタイリングの好みについて言えば僅かながらも先代の方にアドバンテージがあるように思えた。しかし、内装については新型の圧勝。心地良く包まれるような柔らかいデザインは最近のルノーテイスト。ゆったりと走るカングーにはベストマッチだろう。ただ、相変わらずカーナビの設置には不向きなレイアウトである。小型のポータブルナビを置くしかない気がする。
期待の5MTだが、クラッチのミートポイントが若干高いことにしばらく違和感があったが、それを除けば何も難しいこともなく、イージーなMTである。ペダルレイアウトも右ハンドル化によるハンデも一切無く、まさに実用車の鑑とも言うべき設定だ。心配された非力さも5MTでは気にならない。もちろんパワフルだとは思わないが、必要なだけアクセルをグイッと踏み込めば事足りる。最近の日本車に多い、エコドライブ的ふんわりアクセルを要求するクルマとは違い、自然としっかりエンジンを回して走る事になる。エンジン音とギアノイズがミックスされ、それなりの音量がキャビンへ聞こえてくる。なんとも懐かしい気持ちになった。街中でもほのぼのと楽しめるクルマだ。吉田匠氏がよく使う「低速官能」とはこういう状態を言うのだろうと勝手に納得した。やはり欧州車はMTで乗らないとダメですね。願わくば、6MTが欲しい。40km/hで走っていても「クルマを運転している」実感が濃く感じられる。こういうクルマは楽しいし疲れないと思います。
フロントシートはサイズもタップリしているし、取り立ててスポーティな性格ではないがサポートに不足もなく実用車のシートとしてはかなり上物だろう。ステアリングはチルトのみでテレスコ無し。私の好みではもう少しだけ手前に出したかった。電動パワステは特に違和感もなく、なにも気にならない完成度。少し前までの日産/ルノーの電動パワステはフィーリングが悪すぎたのでようやく改善されてきたようで安心。運転席から眺めると見切りは悪くないし、ドアミラーも大型で大柄なボディを不安無く走らせることが出来る(大型のミラーなのでボディからの張り出しも結構あるから狭いところでは注意)。カングーの特徴でもある「ダブルバックドア」のお陰で後方視界の真ん中に太い柱が走るのはどうしようもない。これは慣れるしかない。
市街地レベルではロールが不安に感じるような事もなく、全高1830mmと言えども、全幅も1830mmあるお陰でトレッドが広く、ホイルベースも2700mmとかなり長いから安定しているのだろう。先代はボディ剛性にも設計の古さを感じたし、カタカタと異音がしていたり品質面では大らかなところがあったのも事実だが、新型にそう言う部分は感じなかった。
ラゲッジスペースについては私のライフスタイルでは「広大」としか言いようがない。リヤシートを倒せば、フラットな荷室になることが先代との大きな違い。4人家族までなら3列シートのミニバンを買うよりもカングーに乗った方が何かと便利だろう。
ハイオクガソリンだし、エコカー減税の対象にもならないが、新型カングー(通称デカングー)はいま買える輸入車の中で一番オススメかもしれない。ルノーの販売網は店舗数が少なく脆弱だ。しかも日産の販売会社が片手間で運営している居候のようなお店が散見されていて残念である。まぁそれを理解した上でも新型カングーは良かった! 次期愛車候補にカングー入閣決定。今のところカングーも含め4車種に絞られて来ました。

旧型カングーの試乗インプレッション 2007年8月


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Posted at 2009/09/19 17:31:54

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この記事へのコメント

2009年9月22日 8:37
次期愛車に狙ってます。嫁さんは花屋の車みたいで嫌だと先代の時から言ってますが・・・
ファミリーカーとしては最高だと思います。子供たちが喜ぶ旅客機ライクな収納ギミック(実際愛車のトゥーランより使えそうだし)必要十分な安全性(ESP、サイドカーテンエアバッグ等)モアパワーと6MTがあればお父さんにとってはパーフェクトですがね。(笑)ゴルフ6のGTIも狙ってましたが400万オーバーでDSGオンリーって。。。素のパサートバリアントの方が同価格帯で実用的だし・・・

カングーがんばってると思います。
コメントへの返答
2009年10月1日 7:38
明確なライバル不在のクルマですし、価格も予想以上に手頃だったので、輸入車の中ではずば抜けてお買い得だと思います。
残念ながら、ESPだけ省かれているんですよね。これが唯一の難点かな。
5MTならこのパワーでも問題ないです。元々背高車なので、ガンガン走る車でもないですしね。
2009年10月5日 21:11
新型も人気出そうですね、自分は旅行中は車中泊したりもするのですが、
普通に横になれるだけの室内長のある車は意外と少ないだけに商用ベースならではの広大なスペースは魅力的に写ります。

1800ミリ越えでも意外と小回り利きそうな感じしますし今試乗してみたい一台です。
コメントへの返答
2009年10月11日 17:10
先代のカングーは車中泊辛そうな感じでしたけど、今回はかなりいけますよ。リヤシートがフラットに床へ吸い込まれますから。幅もあるし...。ただ4ATの走りはどうなんでしょうかね。今度別途試してみます。

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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