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イイね!
2010年01月31日

[ありがとうS2000]納車から約1.5年。走行距離は約8300kmでした。

[ありがとうS2000]納車から約1.5年。走行距離は約8300kmでした。 S2000を手放した。納車から丁度1年半。この間に約8300kmの距離をともに刻んできた。私としては、ほぼ予定通りの期間で売却となった。走行距離についても買い物や送迎などの日常利用ではもう一台のマツダ・ベリーサを使うので、ほぼ100%純粋なドライビングだけで刻んだ距離。自分では結構走ったナと思っている。きっと、将来自分の乗ってきたクルマ達を振り返る時に強く印象に残っている一台になるだろう。
私がS2000の商談を開始した2008年5月時点では生産中止に関する公式アナウンスは出ていなかった(発表は2009年1月)が、恐らく一年以内には生産中止になるだろうとの確信を持っており、タイミングとしては「これがラストチャンス」と思い契約した。納車された頃は丁度ガソリン価格が最も高騰していた時期で、リーマンショックの直前だったと記憶している。ハイオクガソリンが瞬間的とは言え200円/Lを超えた時はさすがに驚いた。
久し振りにスポーティなクルマに乗りたい。純粋にドライビングを楽しめるクルマを買う!!と決め、後輪駆動でMTの車種に限定。S2000の他、ボクスター・RX-8・スカイラインクーペ・3シリーズクーペ等を色々試乗させて頂きS2000に決めた。(当初本命視していたのはボクスターかスカイラインクーペ)結果として当初は候補車にも含まれていなかったS2000が一番楽しかったし、一番刺激的なクルマだったが、長年ホンダ車嫌いで通してきただけに、今更ホンダ車が買えるか....と1ヶ月悩んだ(笑)末の発注だった。
ガソリン高騰で新車販売が急激に落ち込んでいたからだろうか。実は購入条件もかなり良かった。恐らく昨年、最終モデルを駆け込みで発注した方は条件渋かったんじゃないかな。今回ホンダ車を得意とするお店に売却したのだが、かなりの高額査定。最後まで親孝行なクルマだった。次のオーナーにも大切にして貰えることを祈りたい。程度は良いはずです。
S2000を降りて、改めてこのクルマを振り返って見ると、巷では2.2Lにエンジンが変更された後期型(AP2)は前期型(AP1)に比べエンジンのレブリミットが(9000rpm→8000rpm)落ちた事が原因で人気はイマイチだという。しかし両方のモデルを乗り比べて判断した人がどれだけいるのか判らないが、(試乗車も満足に用意しなかったホンダにも責任はあろうが)サーキットにでも持ち込まない限りは最後の1000rpmよりも低回転域のトルクアップの方が絶対に有効であると私は思う。
実際に最高回転数が落ちたとは言え、8000rpmなんて超高回転ゾーンはそう簡単には使いこなせませんよ。むしろ、私はVTECの高回転側カムに切り替わるタイミングをもう少し低回転域(500rpm程度でも)に下ろしてくれたほうが素人は楽しめると思う。性能追求ではなく、演出でも良いからもう少し伸びを楽しみたいと思った。まぁスポーツカー(特に日本)はカタログスペックも重要なのは理解するところではあるが...。
良くも悪くもS2000はエンジンスペックで大半が語られるクルマだったと思う。しかし、実際には
専用設計のFRプラットホーム(ハイXボーンフレーム)に専用の縦置エンジンとダイレクトチェンジ式の6MTを贅沢に採用していた事の方が重要だっただろう。今後、300万円台の価格帯でこのような贅沢設計が許されるクルマが出てくることは無いのではないか。私がS2000の中で一番気に入っていたのはストロークが短くて手応えが良い。そしてカチッと決まる6MTだった。この一点だけでもS2000を所有して良かったと思っている。(逆に言えばスカイラインクーペはこの一点だけでも落選確定だった)チルトもテレスコも無く、ずっしりとした手応えの固定式ステアリングに、リフターの無いフロントシート。なかなか硬派な内容ではあるが、ポジションにはもう少し融通がほしかった。私のポジションではメーターの一部がハンドルに隠れてしまうのが常に気になっていた。
ホンダの開発者は「ロータス・スーパー7の様なネイキッドスポーツカーの楽しさをS2000で現代的に表現したかった」と言っているのを何かの雑誌インタビューで読んだ事がある。当時はあまりピンと来なかったが、今は少しその意図が理解出来る様な気がする。ロングノーズや盛り上がったフェンダーもスーパー7と見比べると案外共通点のようにも見えてくるから面白い。余計な装飾や快適装備を排し、走るための性能には妥協を許さない。初期型は時計も無かったし、リヤウインドはアクリルだった事もそんな精神の表れだったのだろうか。
個人的にはエンジン性能がもう少し普通でも、重量があと100kg程度軽く仕上がっていればもっと狙いが明確だったのではないかと思うが、エンジン屋のホンダはそんなクルマを作らないだろうね。(マツダ・ロードスターに近づくし...)
最近のホンダ車からはすっかり感じられなくなった「こだわりのホンダスピリット」。今後はそれをCR-Zが継承していくのだろうか。今の時点ではなんとも言えないが....。
20世紀に発展して来たガソリンエンジン技術の"ひとつの到達点"としてS2000を一時期でも所有することが出来たことはとても興味深く、刺激的な経験だった。たとえ細々とでも1999年の発売から10年間に渡ってこのクルマを作り続け、熟成させてきたホンダには敬意を表したい。そしてまた新しい手法でS2000を凌駕するクルマを生み出してほしい。

S2000最後のフォトギャラリー その①
S2000最後のフォトギャラリー その②



ブログ一覧 | S2000 | クルマ
Posted at 2010/01/31 13:41:18

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この記事へのコメント

2010年1月31日 18:03
まあ、ホンダも頑固だからなぁ。
二座でもクーペやハッチバックなら出来たのにな。
昔のSシリーズだって屋根付きはあった筈。
後、NSXもそうだったがモデルチェンジしながら継続してかないと銘柄としては育たないよなぁ。
ミニバンやコンパクトをディスるのとは一寸ばかし印象が違うからな。
コメントへの返答
2010年2月6日 1:02
S2000にクーペがあったら.....間違いなくソッチを買ったな。またいつの日かS2000後継車を出してほしいねぇ。
2010年1月31日 21:17

いつもながら美しい写りですね・・・
うっとり溜息でます。

コメントへの返答
2010年2月6日 1:03
有難うございます....。まだK-xと完全には打ち解けていないので、自分のイメージとの乖離があり、完全に満足しているわけではないのですが、今回はS2000が撮らせてくれたのかな。
2010年1月31日 22:41
とても硬派なクルマですね。
個人的にはビートの復活を期待しています。
コメントへの返答
2010年2月6日 1:04
ビートの現代版。今こそ出すべきときだと思いますけどね。ダイハツ・コペンも後継車の開発で停滞しちゃってるみたいだし。
2010年2月5日 14:43
手放されてしまったのですか!
一度は乗ってみたかった車でした。
次の車、楽しみにしています。
コメントへの返答
2010年2月6日 1:05
手放してしまいました。骨太で、スパルタンなクルマです。日本のメーカーからはもう出ないタイプでしょうね。
2010年2月6日 6:44
コメント遅くなったよ...
とうとう手放すのね..、寂しいね〜。

コメントへの返答
2010年2月6日 19:56
そうね~。所有し続けていても良かったんだけどね...。まぁ買取価格も良かったし、走行距離も伸びないので潮時かと。
2013年2月10日 19:34
ezoflat様!

フト、カーセンサーを見ていて気付いたのですが・・・
中古AP2型S2000と新車のロードスターやBRZって大体値段が被ることに気付いて急きょAP2も次期愛車候補に入れようかと考えました。


当然、私の周囲に本格的なMTスポーツ所有している人間など皆無なので分からない事だらけです。。


NCロードスターとAP2型S2000では対極の思想で造られたリアル・オープンスポーツだと思うのですが、維持費は如何だったでしょうか?(燃費は大分良さそうですね)
いろいろ調べてみたのですが、ホンダのスポーツ車は下取り価格が驚異的に良いですね!


私もホンダというメーカーは余り好きではないので、正直抵抗があるんですがスポーツ系は大分良さそうですね。
CL7ユーロRも興味が出てまいりました^^


S2000良いクルマなんでしょうね~
走りも超一流とならば大いに興味アリです^^


なるべく、マツダ車を買いたいのですがね。
コメントへの返答
2013年2月10日 19:44
色々悩まれているようですね。
S2000はAP1とAP2で性格がかなり変わりました。私はAP2になってトルクが太くなった2.2Lエンジンが好みですが、真のホンダファンはAP1を好むのでしょう。AP2を経験した今となっては、改めてAP1を試してみたい気もします。
ロードスターとS2000を比較した時に、私の経験上で言えることは、まずボディ剛性が違います。
ロードスターは程々ですが、S2000はガッチリ。
走りも、ロードスターはヒラヒラ感がありますが、S2000はガチガチですね。ただ、新車の価格差があるので当然ですが、S2000のシフトは最高に気持ちよかった。エンジンサウンドも高回転カムに乗ったときはゾクゾクしましたね。
ご心配の維持費ですが、燃費も10km/Lを割らなかったし、オイル交換をマメにしていた以外はノントラブルでした。ただ、保険は高額でしたね。ニュービートルから乗り換えて2倍以上に跳ね上がりました。今、コペンの保険料はS2000の1/5ですからね。
最終モデルはVSAも装備され、完成形といえるモデルでした。私はタイミング的にS2000に乗れたことを誇りに思っています。
ただ、ロードスターには違った意味の魅力がありますよね。気軽なライトウエイト感覚。これは優劣ではなく、好みの問題かと。
S2000はスーパーセブンの楽しさを現代のテクノロジーで再現したかったというホンダ開発陣のコメントに納得した記憶があります。
2013年2月11日 0:02
ご返信有難うございます。

“シフトが最高に気持ち良い”“ハイカム時のゾクゾク感”
上記二点、全く想像もできませんが・・・さぞかし良いものなのでしょうね~^^
大いに惹かれるものがあります!

買うなら、AP2型の方を購入したいです。
やはりAP1のカリッカリにチューンした2Lエンジンは、街中で常用回転域で楽しめるとは思えませんし。
エンジン以外でも、ブラッシュアップされている点があるかと思いますので。

実燃費は良いみたいですね~それだけ走ったら嬉しいです^^
問題は保険料ですね。そんなに高いのですかっ!
その点は完全に盲点でした。
ライバル車?のRX-8がアクセラと変わらない比率でしたので、S2000相当高くなりそうですね。。

あと唯一引っ掛かる点は、デジタルメーターの存在です。
正直、個人的に好きではありません。
理想を言えば古典的な、ゼロ指針三連メーターで真ん中の一等地にタコメーターを配していれば、大いにニヤケていたのですが・・・

まだまだこのクルマの事は、分からないことだらけなので調べて分からない点がありましたら、御教授して頂ければなと思います。どうぞよろしくお願い致します。

時間が出来たら、鶴ヶ島のオートテラスを覗いてみたいと思います^^



プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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