![[掘り出しモノ発見]日産・マーチ 「14e」 [掘り出しモノ発見]日産・マーチ 「14e」](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/018/125/611/18125611/p1m.jpg?ct=8fe0c6def04a)
まもなく、日産マーチが4代目へフルモデルチェンジを実施する。現行型の3代目マーチは、発売は2002年2月だったから、既に9年目へ突入した長寿モデル。マーチは歴代長寿で、初代は1982年の発売だから28年もかかってようやく4代目の登場である。それにしても現行マーチは今になっても古臭さを感じさせず、スタイリングについては稀に見る傑作車だった(先代キューブも)。むしろ生産が終わってしまう事が残念。現行モデルを低価格需要向けに併売する様な事は出来ないものだろうか。次期モデルは日本で生産をせず、タイへ集約すると言うし....。最近タイは政情不安だがマーチの生産は大丈夫なのだろうか。
さて、間もなく旧型となる3代目マーチについて、今一度振り返っておこうと当時のカタログ等を読み返して見たところ、驚愕の事実を発見した。
2002年2月の新車発表時から2005年8月まで販売されていた「前期型」のトップグレードである「14e」はなんと、「運転席・助手席SRSサイドエアバッグ」と「SRSカーテンエアバッグ」を含む6エアバッグが標準装備だったのだ。これには驚きました。まさか、2002年の時点で日産が6エアバッグをトップグレードのみとはいえ、マーチクラスで標準装着を実現していたなんて.....。当時「14e」の価格は138.6万円(税込)。エンジンはCR14DEで98ps/5600rpm 14.0kg-m/3200rpmを発揮し、ミッションは4AT。10.15モード値は18.4km/Lだった。さすがトップグレード。オートライトやインテリジェントキーなどの豪華装備が与えられており、今見てもリーズナブルな内容だった。当時の記憶を蘇らせると電動パワステのセッティングがかなり下手糞で、ステアリングに伝わるフィードバックが無く不安を感じた印象が強く残っているが、今や日産の純正中古車で「14e」指名で探しても30~50万円の間で豊富に程度の良さそうなタマが選べる様だ。低価格でも安全装備にはコダワリたいとなれば「14e」はかなり美味しい選択だろう。
マーチは2005年8月に中期型へ移行。このタイミングで1.4Lエンジンはe-4WDのみに残され、2WD車は1.5L+エクストロニックCVTに変わった。残念ながらこの時に「14e」では装備されていた6エアバッグは標準装備品から落とされ、全車メーカーOP設定へ格下げとなってしまった。個人的にはスッキリとした中期型のスタイリングが一番好みなんだが、中古車になってしまうと後期型との価格差が少なく、イマイチ選びにくい気がする。
それ以外に注目すべきは、2007年11月に後期モデルの特別仕様車として「
25th Happiness+Safety」と言うモデルが発売されている。これは「マーチ」の発売25周年を記念したモデルで、「運転席・助手席SRSサイドエアバッグ」「SRSカーテンエアバッグ」「キセノンヘッドランプ」「スクエアインテリアパッケージ」「本革巻3本スポークステアリング」等が特別装備された。価格は1.2Lの「12S 25th Happiness+Safety」が131.5万円だった。売れ行きがイマイチだったのか、この限定車を中古で探すのは結構難しいようだが。
次期型の「マーチ」はどんなモデルに仕上がっているのか。タイで生産するからには、安全装備のレベルをわざわざ「日本仕様」として落としたりせず、欧州市場と同等レベルで入れて欲しいものだが、実際には色々省かれてしまうだろうな....。(正確に言えば、欧州向けはインドで生産。その他タイ、中国およびメキシコで生産される予定だ)
↓前期型(2002.02-2005.08) 今回はこのモデルが話題。

↓中期型(2005.08-2007.06) 1.4L→1.5Lにエンジンを変更した。スタイルもスッキリした。

↓後期型(2007.06- ) グリルがクロームで縁取られたのが特徴。

↓次期型。6月~7月には発表される予定とか。
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2010/05/16 22:29:40