[フルモデルチェンジ]マツダ・プレマシー　3代目登場。

マツダは「プレマシー」をフルモデルチェンジした。「プレマシー」は世界の主要市場で販売され、累計生産台数83万台（1999年～2010年5月現在）を超えるマツダの主力商品に成長を遂げた。3代目となる新型「プレマシー」は「コンテンポラリー・スマート・チョイス～時代にあったスマートな選択～」を開発テーマに掲げ、スタイリッシュなデザインに両側スライドドアと多彩なシートアレンジが可能なフレキシブルな室内空間。スムーズかつ上質で気持ちのいいスポーティな走行感覚、優れた燃費性能などを備えた「家族や環境に優しいクルマ」として開発。あらゆるニーズにこのクルマ1台で応えられる、新しいファミリーカーとマツダは説明する。
目を惹くのは、自然界の水や風などの「流れ」の美しさに触発された新デザインテーマ「NAGARE（流れ）」造形をフルに採用したデザインだろう。好き嫌いがハッキリしそうな気もするが、市場ではどの様な反応が出るか楽しみではある。先代から引き続いて、両側スライドドアや「6+One」パッケージングコンセプトによる、2列目中央席のシートアレンジ機構を採用。まぁ全般的にビッグマイナーチェンジとも言うべき内容のモデルチェンジである事は間違い無い。先代プレマシーの商品力が低下していたとは全く思わなかったので、新しいデザインとアイドリングストップ機構「i-stop（アイ・ストップ）」を搭載する為のモデルチェンジと理解すべきだろうか。
パワートレーンは基本的にアクセラに準ずる内容で、FFは2.0LのDISI(直噴:Direct Injection Spark Ignition)エンジンに5ATの組み合わせ。エントリーモデルの「20CS」には「i-stop（アイ・ストップ）」は装着されない。4WDは古臭いポート噴射エンジンに4ATと随分と格差のある内容に留まるから、プレマシーの4WDはオススメ出来ない。先代に設定されていたスポーツグレードの「2.0Ｚ」や2.3Lエンジン搭載車は姿を消した。事実上「i-stop」を搭載した「20E」192万円もしくはトップグレードとなる「20S」209.9万円の二択になるだろう。
私が買うならば、「20S」に両側スライドドア+17インチアルミ+SRSサイド+カーテンエアバッグをメーカーOP(+28.8万円)装着するだろう。それでも242万円だから「プレマシー」はリーズナブルと言える。
欧州ではオペル・ザフィーラやVW・トゥーランをライバルとするだけに、「プレマシー」の特徴である骨太でスポーティな走りがどの程度進化したのか機会があれば試してみたい。もし私がミニバンを買うのであれば、以前から迷うことなく「プレマシー」だと思っているが、それは今後暫く揺らぐ事は無いだろう。