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2010年07月25日

[フルモデルチェンジ]日産・マーチ 3気筒1.2Lで再出発。

[フルモデルチェンジ]日産・マーチ 3気筒1.2Lで再出発。 随分遅れてしまったが新型「マーチ」について書いておく。今回マーチの評価については随分と悩みました。色々と調べたし....。
日産自動車は「マーチ」をフルモデルチェンジした。「マーチ」は1982年の初代発売以来、国内外で累計565万台を販売。歴代ロングセラーを貫いてきたお陰で、ようやく今回4代目となる。今回の新型「マーチ」は、これまでの「マーチ」の歴史に終止符を打ち、グローバルスタンダードを目指した「マイクラ」の日本仕様と考えなければなるまい。これまでのキュートなスタイリングを改め、どこの国でも、そして男女の区別無く受け入れられる「ジェンダーフリー」なデザインを目指したと言う。また、一方で爆発的な需要が有ると期待される新興国へ向けた低価格車としての役割も期待されている。新たに開発された「Vプラットホーム」は車重が1000kg前後のコンパクトカーに最適化されたモノで、新興国での生産性(作り易さや部品点数の削減)に加え、部品の現地調達性までもが加味され、最近流行の高張力鋼板も極力使用しない設計となっている。御存知の通り、日本仕様のマーチはこれまでの追浜工場(神奈川)からタイ工場で生産される輸入車となった。
新型「マーチ」の特徴は何と言っても、ハイブリッドなどの飛び道具に頼らない低燃費性能。クラスNo.1の低燃費26.0km/Lを実現。副変速機付きの新世代エクストロニックCVT、日産初の新開発3気筒1.2L「HR12DE」エンジンなどを採用。もちろん、車重が950kg前後(2WD)に抑えられた事も大きい。さらに新型「マーチ」では、一部グレードに「アイドリングストップ」も採用した。マツダの「i-Stop」に比べると簡素な制御内容に見受けられるが、積極的にエンジンを停止させる設定とメーカーも説明している。もちろんアイドリングストップ作動中にドライバーがステアリングを動かしたりするとエンジンを再始動させるなど、違和感のない自然な運転を目指したと言う。日産はエンジン進化型エコカーを今後「PURE DRIVE」を呼ぶそうで、マーチはその第1弾となった。販売目標台数は4000台/月となっている。
一番下の写真の様に、日産ギャラリーへ行って実際に新型マーチを見てきたが、残念ながら品質感はイマイチと言わざるを得ない。新興国での生産を考慮した結果だろうが、先代マーチの方がずっとクルマそのものの出来栄えは良かった。日産自動車という会社にしてみれば、高コストな日本からタイへ生産を移し、クルマも需要が旺盛な新興国向けに出来る限りシンプルかつ軽量に作ればおのずと生産コストも下がるという算段だろうが、正直日本のユーザーにとってどの程度メリットが出ているのか大いに疑問である。一番判りやすいところで価格を見て行きたい。タイで生産される事で20~30%の製造コスト引き下げに成功したとの報道もあったが、日本仕様の新型マーチは全然安くない。先代「マーチ」でも2009年5月に発売された特別仕様車 「コレット♯」で99.7万円(FF/4AT)を実現していた。新型マーチの「12S」は99.9万円で話題のアイドリングストップ機能も装備されない。もちろん細かい装備の差はあれど、低価格化のためにタイへ生産を移した事を肯定出来るだけの価格にはなっていない。むしろ、輸入車となってしまった事で細かいオーダー対応が出来なくなった様で、ほとんどメーカーOP設定が無くなっている。一部グレードにプライバシーガラスとSRSカーテンエアバッグの選択肢が用意されるだけ。結果として、最上級モデル(全部入り)となる「12G」は146.8万円と随分高価なクルマになってしまった。企業として存続していく為に利益の出る商品を開発し、製造コストを下げる為に人件費の安い新興国へ生産を移すという行為は日産だけの問題ではなく、今の日本が抱える大きな問題と思うのだが、新型マーチに限って言えばあまりにも日産のご都合主義が見えてしまい、ガッカリしている。
安全装備についても、コストカットが優先されてしまっている以上期待出来ないのだが、相変わらず横滑り防止装置(日産ではVDC)の設定は無く、後席のヘッドレストは2名分のみ。ステアリングの調節もチルトのみ。グローバルスタンダードが聞いて呆れる内容だ。エアバッグについては最上級の「12G」にカーテンエアバッグが標準となり、それ以外はメーカーOPの設定。不思議な事に最近の日産車はサイドエアバッグの設定が無く、カーテンエアバッグがメーカーOPと言う車種が増えている。カーテンでサイドの働きを兼ねられるということなのだろうか。今後の調査課題としたい。
結論になるが、現段階ではマツダ・デミオやトヨタ・ヴィッツではなく、あえて新型マーチを選ぶだけの魅力には乏しいと感じている。売り物の燃費だって、まもなく登場するフィット・ハイブリッドが150万円台らしいし....。マーチはこれまでずっと私の中では大好きなクルマだっただけに、大いに落胆している。先代マーチに新型の3気筒エンジンを搭載したモデルを作って欲しい。



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Posted at 2010/07/25 17:29:29

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