![[久し振りの日本導入]VW・シャラン 大型ミニバン市場に参入。 [久し振りの日本導入]VW・シャラン 大型ミニバン市場に参入。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/020/634/039/20634039/p1m.jpg?ct=3914396d1ef0)
VWは年間70万台以上とも言われる日本のミニバン市場に向けて新型「シャラン」を発売する。現在は予約受付の状況で、納車は2011年2月以降とアナウンスされている。古いVWファンの方ならば、初代「シャラン」が日本に輸入されていた事を覚えているだろうか。1997年に日本に導入され、約2年間で1200 台が販売されたのみで撤退してしまったレアモデル。フォード・ギャラクシーと兄弟車種だった。
新型「シャラン」は、最新のVW流儀でまとめられた大型ミニバン。両サイドパワースライドドアや折りたたむとフラットになる多彩なシートアレンジ機能を採用し、日本市場のニーズにもマッチする商品性を持ち合わせている。当然の様にパワートレインは1.4LのTSI ツインチャージャーエンジンと6速DSG を採用し、日本で販売するVW車として環境に配慮した「ブルーモーション テクノロジー」を初めて採用。「Start/Stop (スタート&ストップ)システム」と「ブレーキエネルギー回生システム」等を全車に搭載することで、ラージクラスのミニバンとしてトップレベルの低燃費(ドイツ認証値13.9km/L)を実現したと言う。価格は正直、想像していたよりもリーズナブルだった。ベースモデルの「シャランTSI コンフォートライン」が379万円。さらに、パワーテールゲートやリヤビューカメラ、17 インチアルミ、スマートキーレスなどを装備した「シャランTSI ハイライン」が438万円。エルグランドやアルファードとも競合出来る価格帯とした。
新型「シャラン」は、水平の帯状グリルを配したVWの新世代フロントフェイスを採用し、「ゴルフトゥーラン」にも似た印象を受けるが、実際のボディサイズはかなり大型。全長4855mm全幅1910mm全高1750mmホイルベース2920mmで車両重量は1830kgに達する。1.4LのTSI ツインチャージャーエンジンは150PS/5800rpm 24.5kg-m/1500-4000rpmを発揮し、湿式の6速DSGを組み合わせる。ちなみに、トヨタ・アルファードの240G(2WD)は全長4850mm全幅1830mm全高1890mmホイルベース2950mmで車両重量は1900kg。エンジンは2.4Lの2AZ-FE型(直列4気筒DOHC)で170ps/6000rpm 22.8kg-m/4000rpmを発揮する。10・15モード値は11.6km/Lで価格は360万円。
大型ミニバンを嗜好するユーザーは大排気量かつマルチシリンダーエンジンの余裕こそ醍醐味と考える方も多いだろうし、デザインにしても「エルグランド」や「アルファード」の様に威圧的なフェイスにギラギラしたメッキパーツや安っぽい木目調パネルの多用が「らしい」と感じるかもしれない。その点で言えば 新型「シャラン」は、非常識なクルマ。1830kgに達する重量級のボディに1.4Lのエンジンを搭載するなんて非常識となるだろうし、スッキリしたVWの新世代フェイスは飾りっ気が少ないから物足りなく感じるだろう。しかし、私の様に「エルグランド」や「アルファード」の不必要に威圧感を振りまくデザインに食傷気味と言うか、アレルギーを感じてしまうユーザーも少なからずいるだろう。そういう意味では貴重な存在。(ホンダのエリシオンも「プレステージ」とか出してますしね)ただ、日本の道路で1910mmの全幅は駐車場など制約を受ける場面もあるだろう。機会があれば一度テストしてみたいと思います。
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フォルクスワーゲン関連 | クルマ
Posted at
2010/12/04 17:04:49