![[マイナーチェンジ]マツダ・アクセラ SKYACTIV第2弾!! 絶賛したいクルマ。 [マイナーチェンジ]マツダ・アクセラ SKYACTIV第2弾!! 絶賛したいクルマ。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/024/018/868/24018868/p1m.jpg?ct=224a60e18250)
マツダ・アクセラが大規模なマイナーチェンジを実施。デミオに続く「SKYACTIVテクノロジー」を採用する第2弾として再スタートを切った。デミオは「SKYACTIV-G」と呼ぶエンジンのみの搭載だったが、アクセラはエンジンに加え、「SKYACTIV-DRIVE」と呼ぶ新開発の6速ATを採用する事がニュース。
今回のMCは否が応でも「SKYACTIV」に話題が集中するだろうが、実は全般的に中身の濃いMCとなっている。最近の日本メーカー製のクルマとしては非常に良心的なクルマ。テストは近いうちに実施する予定だが、カタログを眺めている段階から既に絶賛したいクルマである。
まずは「SKYACTIVテクノロジー」の話題から。MC前も2.0L車は直噴+アイドリングストップ(i-Stop)に5ATを組み合わせることで、燃費には相応の配慮をしていたが、パワートレーンを一新。新開発の2.0L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に手動変速機の様なダイレクト感を実現したと言う新開発の6速AT「SKYACTIV-DRIVE」を初めて搭載し、爽快な走りと燃費性能の両立を目指した。
「SKYACTIV-G 2.0」のスペックは2.0L直噴の水冷直列4気筒DOHC16バルブで圧縮比は12.0。デミオの場合は圧縮比14を達成していたが、アクセラは燃費と走りの両立やレギュラーガスへの対応も含め、12.0に留まっている。フルスペックの「SKYACTIV-G 2.0」は来年登場のCX-5になるだろう。出力は154PS/6000rpm 19.8kg-m/4100rpmを発揮する。
注目の新開発6速AT「SKYACTIV-DRIVE」は、従来49%だったロックアップ領域を82%にまで拡大し、MT車の様にダイレクトなシフトフィールと、スムーズで力強い加速を実現したという。安易にCVTを選択しなかったマツダには喝采を贈りたい。もちろん一刻も早くテストドライブにて体験してみたい。MC前の5ATもかなり切れの良いミッションだったと記憶しているから尚更である。
今回のMCで日本仕様のアクセラに「SKYACTIV-MT」と呼ぶ新開発の6MTが設定されるのではないかと密かに期待していたが、叶わなかった。欧州・北米仕様には存在するから決して「無いものねだり」では無かったはずだ。まぁ今後のモデル追加に期待しておこう。もし設定されていたとすれば、今頃は熱のこもった商談中だったハズ。
全車にボディフレームの板厚増加やクロスメンバーの閉断面化などの剛性向上プログラムを実施し、操縦安定性の向上と走行時の騒音を低減したほか、最新世代のマツダの走りを表現する「統一感」にこだわったチューニングが実施された。クルマのさまざまな動きがなめらかにつながり、ドライバーの操作に対してクルマが違和感なく忠実に反応する感覚のこと。MC前はスパッと切れのある味付けが良くも悪くもキャラクターであったから、どのような変化を遂げたのか興味深い。
販売の中心はSKYACTIV-G 2.0を搭載する「20S」215万円(FF/6AT)だろう。装備も充実しており、SRSサイド+カーテンエアバッグ・DSC(横滑り防止装置)・リヤ3名分のヘッドレストと3点式シートベルト等の安全装備もビシッと標準装備する。欧州ではガチンコのライバルとなるVWゴルフのベースモデル(日本仕様)「TSI Trendline Premium Edition(1.2L TSI+7DSG)」は263万円だから、48万円もの価格差がある。最近のユーロ安相場を考えれば、もう少しゴルフも値下げ出来そうな気もするが。相対的にアクセラはお買い得。正直、日本メーカーでライバルになりうるモデルは間もなく登場と言われている新型インプレッサ位だろうか。
さて、SKYACTIVの話題に埋もれてしまっているが「実は」MC後モデルは1.5Lモデルに注目である。以前から有るべきと思っていた「15S」(179万円)が設定され、ベースグレード「15C」(169万円)との2グレード構成となった。残念ながら、新開発の6速AT「SKYACTIV-DRIVE」ではなくCVT(7速シーケンシャル)を継続採用されるのが唯一の残念ポイントではあるが、間違いなく1.5Lクラスでは現在最もお買い得かつオススメ出来るクルマだろう。(コンパクトカークラスではスズキ・スイフト1.2XS/147.5万円)MC前は設定が無かった、DSC(横滑り防止装置)が「15S」では標準装備。「15C」でもアドバンスキーレスとDSCのセットOPでなんと+3万円の超バーゲンプライスで装着が可能。しかも、ホンダやスバルのようにカーナビ等との抱き合わせではなく単独装着が可能である。更に、このクラスでは贅沢にもリヤサスはマルチリンクだし、4輪ディスクブレーキや前後スタビライザーがシレッと装備される。SRSサイド+カーテンエアバッグが+6.8万円のメーカーOPなのが残念だが、選択肢が有る事は評価したい。CVTのフィーリングが気にならなければ、あえて1.5Lを選んで好みのオプションや愛車との旅行費に充てるのもクレバーな選択だろう。
もう1点。どうしても触れておきたい事項がある。アクセラには燃費やi-Stopの作動状況などを表示する4.1インチのカラー液晶「MID(マルチインフォメーションディスプレイ)」が装備されるが、メーカーOPでオーディオを選択するとバックカメラ(ガイドライン表示機能付)が装備される。これは素晴らしい機能だと思う。他車の場合、高価で使い勝手の悪い純正カーナビもしくは社外の2DINナビとセットでなければバックカメラを装着する事は難しいが、最近は安価なPNDやスマートフォンが容易に入手可能になり高いコストをかけて据え置き型のカーナビを設置する時代は終わろうとしている。私も既にナビはPNDへ移行して4年が経過するが全く不満を感じていない。アクセラのMIDにバックカメラを表示する機能は「目から鱗」。これだけでアクセラを買う価値がある。
毎度同じ事を言うが、アクセラの様に真面目に開発された素晴らしいクルマが売れず、トヨタ車の様な手抜きでユーザーを馬鹿にしたクルマが売れてしまうのだろうか。良品がヒット商品になるとは限らない典型例とは思うが残念でならない。相変わらず「トヨタしか検討しない」と言う盲目的なユーザーがいるが、貴方の盲目的な信頼にトヨタは応えているだろうか。まぁそんな人は私のブログなんぞに辿り着く事も無いだろうが。MC後のアクセラについては近日中にショートテスト実施予定です。
◎
MC前:[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 15C (歴代2位のヒット数)
◎
MC前:[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 20S (歴代5位のヒット数)
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Posted at
2011/10/01 23:13:50