• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年12月30日

[試乗インプレッション]スズキ・スイフトスポーツ(6MT)まずはショート版。

[試乗インプレッション]スズキ・スイフトスポーツ(6MT)まずはショート版。 新型のスイフトスポーツに試乗することが出来た。試乗と言っても、街中をホンの15分くらい走っただけなのでショートインプレッションということで。
ベースモデル(1.2L)のテストは既に何度も経験しており、これをベースに「スイフトスポーツ」を作ったらどうなるんだろうかと期待していたクルマ。今回の東京モーターショーでは「ハチロク」「BRZ」に話題を持っていかれた印象が有り、思っていたよりも盛り上がりに欠ける印象なのが惜しいところだ。テストしたのはチャンピオンイエローのボディ色が眩しい6MTモデル。CVT車は1/27~の発売であるため現在配備されている試乗車はすべてMT車ということになる。先代スイフトスポーツは販売台数の約7割前後がMT車だったというから凄い。既に東京モーターショーで対面を果たしているから新鮮味には欠けるが、ナンバーが付けられ公道走行可能な状態での対面には違った興奮を感じるクルマである。
早速、室内に収まるとガチッリとサポートしてくる純正スポーツシートと赤いステッチで彩られたステアリングとシフトノブ。そして240km/hまで切られたスピードメーターがベースモデルとの違いを主張してくる。先代(初期型)はシート地もレッドだったりやり過ぎと言うか、玩具っぽい演出が鼻についたが、新型は随分と大人になった印象。物足りなく感じるヒトもいるだろうが、私はこの位で丁度良く感じる。しかし、先代にはメーカーOPでレカロシート+SRSサイド+カーテンエアバッグのメーカーOPが存在していたのに、どちらも新型には用意されない事がつくづく惜しい。
スイフトスポーツには「キーレスプッシュスタート」が標準装備されているから、エンジンの始動はプッシュボタンを押す事になる。このクルマに限らず、儀式的な感覚から言えば「キーを挿し捻る事でエンジン始動」という動作が無いのは寂しく感じるのは私が古いタイプの人間だからだろうか。もちろん利便性は充分に理解しているのだが。運転席シートは上下リフターがあり、ステアリングにはチルト・テレスコが備わるから好みのポジションがビシッと決まるのが嬉しい。先代は少しポジションが高いな....と感じたが、新型は決して低くは無いが不満は無かった。この辺りはもう少し走り込まないと判らない部分でも有る。
エンジンを始動してまず驚くのが静粛性。振動も少なく、スポーツモデルだと身構えていると肩透かしを食らう。クラッチも軽い部類。シフトもカチカチと言うよりはゴクッゴクッと入るタイプ。ステアリングもズシッと重い訳ではなく、低速域では少し軽いくらい。日本人が考えるスポーツモデル像から言えば「甘口」に感じる部分も有るが、195/45R17のタイヤをサラリと履きこなしているし、突っ張るような「ただ固めたアシ」では無い事は街乗りでもヒシヒシと伝わる。なかなか奥行きの深いクルマだろう。個人的には先代のポロGTI(1.8Lターボ+5MT)なんかと似た様な印象を感じたから、より欧州テイストなクルマだと理解するべきだろう。
走り出しても6MTと言えど必要以上に加速力重視のローな変速比ではなく、全般的に大人の味付け。やはり燃費も意識しなければいけない時代背景もあるのだろうか。この辺りは高速道路や山道も含めてテストした上で結論を出したい。1.6Lエンジンはアイドリング時こそ静粛なムードだが、回し始めればソコソコにスポーティなサウンドも聴かせてくれる。ただ、前述のように変速比の影響が大きく、あっという間にレッドソーンに飛び込むような性格ではなく、ドラマチック性には一歩欠ける印象が残る。日本仕様については多少の燃費を犠牲にしても、もう少し加速力重視のセッティングを与えても良かったのではないか。どうせ、星3つのエンジンであり、エコカー減税等とも無縁なんだし。
そろそろ結論を。スイフトスポーツは私が想像していた以上に先代よりも進化していたと言うべきだろう。先代は判り易いスポーツ性の演出が良くも悪くも特徴であり、独特のファン層を獲得した。しかし、新型はベースモデルの進化と同様に、より欧州テイストの濃厚なモデルへ進化した。もし、先代のポロ1.6L(スポーツライン)にMT車があったら似たテイストだったかもしれない。スポーティな内外装を纏っているが、本質はかなり真面目に煮詰められたクルマ。これが168万円(6MT)で買えるという事は驚きを隠せない。トヨタがこのクルマを仮に造れたとすれば、200万円を下回ることは無いだろう。しかし、平均速度の低い日本市場ではこの味付けが「大人しくなった」と評価されるのではないかと言う懸念も有る。もしかしたら「スイフトスポーツ」はこれがベースモデルであり、今後更なるホットモデルが企画されるかもしれない。それ位の余地と言うか、余裕はあるモデルだろう。個人的なことを言えば、新型スイフトスポーツに飛びつく準備はしていたが、SRSサイド+カーテンエアバッグが設定されなかった事も含め、現時点でのオーダーは踏み止まる事にした。今後の進化に期待したい。機会を見つけてじっくりとテストしてみたい。


ブログ一覧 | 試乗インプレッション | クルマ
Posted at 2011/12/30 11:17:17

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

ピカピカランド綱島🚗✨
morrisgreen55さん

お盆の晩酌🏠🍶
brown3さん

給油とウォッシャー液補充
パパンダさん

夏旅 ④金沢で料理旅館に泊まる!
物欲大王さん

結婚記念日 2025
LEG5728さん

岩手マダムは優しかった
アーモンドカステラさん

この記事へのコメント

2011年12月30日 12:18
ホットハッチというよりも(近年の洗練度が増した)普通の欧州コンパクトという雰囲気ですよね。燃費よりもあちらでのCO2排出が意識されてるのかもしれませんね。とはいえ,装備はデザインは中途半端な印象を受けます。道具としての素に近いRSと乗り比べてみたいところです。
コメントへの返答
2011年12月30日 23:57
仰るとおりですね。案外、アッサリとしたテンロクの欧州ハッチと理解すべきかもしれません。
まぁそれでも価格は安いと思います。でも、価格をあと20万円くらいアップしても完璧を目指して欲しかった。そういう追加グレードなり特別仕様車が出ることを期待します。
RSも面白そうですね。ただ、安全装備は貧弱なんですよ。
2011年12月30日 16:42
はじめまして
僕もRS先日試乗してきました。
確かに9Nポロと似てるかもって思いました。
最近のスズキ、良いクルマ造りしてますよね
コメントへの返答
2011年12月30日 23:58
9Nポロの素っ気無い質実剛健なところなんかは結構通じるものを感じます。
現実にはVWとスズキは喧嘩中だと言うのが残念なんですけどね。

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

スズキ ジムニーノマド スズキ ジムニーノマド
39台目 ジムニーにロング5ドアが設定されたら買いたいと販売店にお願いしていた待望の「ジ ...
マツダ ロードスターRF マツダ ロードスターRF
27台目 ロードスターRFの30周年記念車。一度は落選になるも、次点(キャンセル分の繰上 ...
トヨタ GRカローラ トヨタ GRカローラ
40台目 2022年/2023年のメーカー抽選に落選し、いつかは買いたいと思い続けていた ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
38台目 1年以上の長納期の末に納車された進化型「GRヤリス」。8速ATの「GR-DAT ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation